【書評】株式会社日本取引所グループ著『日本経済の心臓 証券市場誕生!』

最近、日本の経済史をお勉強中のSayasayanです。

いままでご縁のなかった世界ですが、日々楽しく勉強しています。

今回はそんな中で、とても勉強になったな〜と思える本をご紹介♪

日々株式などの取引でお世話になっている日本取引所グループから出版されている『日本経済の心臓 証券市場誕生!』です。

この本では、江戸期〜昭和期までの証券市場の成り立ちや事情がまとまっています

今は電子取引となってしまい、かつての人が介在する熱気のようなものは薄れてきているイメージですが、歴史を紐解くと証券市場における活気などを強く感じることができました。

いわゆる燃えるような市場の熱を感じられるので、日本の経済のうねりを知りたい方にとってもおすすめです。

カラー写真豊富で読みやすいです

ダイナミックな動きがあったことが視覚的に分かります

 

まず、ちょっとお堅いイメージの本ですが、カラー写真がいっぱい入っていて読みやすいです。

さすが、広報にも力を入れている日本取引所グループさんですね。

あとがきにもあるとおり、デザインを専門にされている方も協力されていて、力の入れようが分かります。

歴史の偉人たちのお話がメインで、今度新紙幣となる渋沢栄一さんの話もたっぷりです。

現在のJPXの前身となる東京株式取引所のなりたちなど詳しく書かれています

当時の慣習なども知れて、江戸時代の取引方法などが分かるのも今に通ずるところもあって興味深かったです。

ちなみに東証マネ部!コラムで、渋沢栄一さんのお話もまとまっているのでおすすめですよ。

東証マネ部!

2024年に20年ぶりに刷新されることになった紙幣のデザイン...…

米の取引から数々の相場師が誕生

誰もが取引可能な相場が生まれて活躍した偉人たち

まず個人的に興味深かったのは、江戸時代のお米の取引について。

大阪の堂島米会所で行われていた米取引は、いわゆる現物から先物取引へとシフトしていたそうです。

すでに、まだ見ぬ米に対して取引を行っており、実際の米の取引ではなく、米切手と呼ばれる手形が交わされていたとのこと。

さらに興味深いのが、お米は生鮮食品ですので、会所よりも遠い地域のお米は値付けが相対的に安かったりした点です。

(もちろん、米の実際の価格とは異なって他の商品とも交換できる貨幣のような形での取引が確立もしていました。)

とはいえ、結局実際の米ではなく、信用といった目に見えないものを担保として江戸時代から金融取引がなされていたのは驚きでした。

そして、実際デフォルトなども起きていて、古今東西金融市場の混乱などもたびたび起こっていたようです。

この他、渋沢栄一さんはじめ、今村清之助や五代友厚などなど、歴史の偉人たちが証券取引所設立にどのように関わっていたのかが書かれており、興味深く読みました。

激動の時代から現在の自由市場へ

兜神社や美味しいごはんの話も♪

戦時中に利益を得た相場師の話や、GHQ管理下を経て、戦後証券取引所が再開される話など激動の昭和史など今の証券取引所までの歴史が一気に書かれています。

後半部分は、今はなくなってしまった手サインの話などもあって、それぞれ意味があって面白かったです。

兜町に関する豆知識なども多く、兜神社や金融街の食事事情などもあって飽きずに読むことができました。

兜町には、美味しいお店がいっぱいありますが、その理由にも納得です。

Sayasayanのぼちぼち投資日記

さて、秋は気候が良いのであれこれお出かけしたくなりますね。 最近、茅場町に出かけることが多いのですが、茅場町での催しもの…

証券取引所の歴史については、本家に聞くのが一番!って感じの内容でした。

日本取引所グループでは、書籍や東証マネ部!の他、YouTubeでの情報発信なども精力的にされています。

現在、5週連続の歴史講座が開催されており、日本取引所グループ公式チャンネルでアーカイブ視聴ができます。(現在、2週目までのものが公開されています。)

私の感想レポートはこちらです。

Sayasayanのぼちぼち投資日記

JPXアカデミー・オンライン講座【歴史講座】「渋沢栄一と日本に株式会社制度を導入した人々~近代史で学ぶ経済~①株式会社の…

歴史好きの方には楽しめると思いますので、気になる方はぜひのぞいてみてくださいね。

書籍を読んでおくと、良い予習になるかもしれません(笑)

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