最近、つみたてNISAやiDeCoといった制度を活用して投資を始める人が増えてきています。
しかしながら、長期・積立・分散投資で重要なのが、一番最初の自分に合った金融商品の選び方ということもあり、始めることを躊躇する人も多い印象です。
また、もちろんいつでもやめたり、商品を変更することはできるものの、リターンが減少してしまったりすることを心配する人もいるのかな?とも。
シミュレーションサイトなども途中で一時的に積立をやめるといった設計には対応していないので、キャリアのことやライフステージ的にも変動が大きく、臨機応変に対応していかなければならない人たちにとってはまだまだ投資はハードルが高いのかもしれません。
いざやってみようと思っても、初心者向けといえば聞こえはよいが、信託報酬が安いから選ぶ・・・というのもなんか違う気がする・・・
そんな人に向けての投資信託の選び方をauアセットマネジメントさんをゲストに迎えたきんゆう女子。の女子会で学んできました。
いつもとは違う?ちょっと中級者向けの投資信託の選び方をまとめてみたので、みなさんのご参考になれば幸いです。
何のために投資をやるのか?
自分の人生を見失わないために目的はよく考えよう
まず、とても大事な考え方として、投資は資産形成などのあくまでも手段であるということ。
投資が目的化してしまったりすると、結局自分の生活に支障が出てしまったりするのでやらない方が良いケースも・・・
ということで、最初に参加者のやりたいことやライフプランについて話したりしました。
Mさん
セミリタイアしたい!子どもの教育費なんかもしっかり用意しておきたい。
Rさん
海外旅行したい!投信で増えたらちょっとお土産を豪華にしたいな♪
いや〜、なかなか普段周囲から聞くことのない言葉がいっぱい出てきました。
マイホームを購入したいとか、不動産を購入したいとか、みんな夢が大きくて希望がある感じがしました。
個人的に、夢って大きい方がいいと思うんですよね、それで努力するのもとてもいいと思うんです。
たとえ、夢が叶わなかったとしても、その過程で一廉の人物になっている可能性が高いじゃない???(笑)
ということで、こじんまりとしたこと書いた自分はこっそり反省会してました。
いずれにせよ、目的が定まればあとは具体的な方策として投資にも取り組むのみ。
ポイントは以下の3つとのこと。
- 運用期間がどれだけとれるのか?
- 資産運用する場合、どの金融商品で運用するのか?
- 投信の場合、どうやって積み立てていくのか?
もし、期間などもある程度とれるなら、投資はしなくても良いとのこと。
ひとまず、今回は投信を運用することを仮定して、いよいよ投信選びのやり方についてお話を聞くことに。
具体的な投資対象の選び方は?
投信比較サイトで自分に合ったものを探す
投資先となる投信選びについては、投信比較サイトを参考にすると良いとのことでした。
とりあえず、書籍やセミナーなどで見知った投信を調べることができますし、自分の目的に合ったものを絞り込めるのが魅力。
代表的な投信比較サイトは以下の3つで誰でも自由に使えます。
- 情報量が多いのが魅力のモーニングスター
- ユーザーフレンドリーなみんなの株式(みんかぶ)
- 情報量は少し少ないけれど信頼性の高いibbotson(イボットソン)
これらのサイトで投信を選んでみようということなのですが、何を見たら良いのか?ということで、以下の3つのポイントも併せて紹介してもらいました。
合言葉は「数字に惑わされず比率(%)で見極める!」です(笑)
ついつい、投信はランキングで選んでしまったりしますけれど、母集団の多寡はちゃんと気にしましょうとのことでした。
比較するときは、母集団の多い・少ないを確認した上でその中で何番目なのか?を見ましょうね、と。
意外と基本的なことですが、投資となるとできてないので忘れないでおきたい視点です。
上記も踏まえてポイントは3点!
- トータルリターンの比率(同種分類内のパーセンテージ 期間は長期であればあるほどまぐれが少なくなる)
ライバルのファンドと比べてどれぐらいのリターンをあげているか?がわかる。 - シャープレシオ(=効率係数)
どれほど効率的に利益を出しているか?がわかる。 - 最大下落率
自分のリスク許容度と照らし合わせて投資に値するかを判断する数値
今回はauアセットマネジメントさんがゲストだったので、auスマート・プライム(高成長)の詳細が事例でした。
ひとまずモーニングスターで検索してみると、データとしてはこんな感じですぐに確認できるようになっています。
(出典:モーニングスター)
まずは①のトータルリターンについて。
注目は同種と分類される類似のファンド数が287本あるうち、%ランクが2%となっているので、上位2%に入る成績であるということ。
%ランク=同種分類内%ということで、似たような投資信託の中でどの位置につけているかが分かるという数値になっています。
次に②のシャープレシオについて。
こちらも%に着目して、3%であれば上位3%に入るということ。なかなか効率的に稼げているかも・・・?!
最後に③の最大下落率について。
これは例えば3ヶ月間のところに-12.76%とあるので、仮に100万円運用していたら87万円ちょっとくらいになったりするということ。
これぐらいの下落なら成績も良いしいいかな〜って人もいれば、1割強も目減りするならちょっと考える・・・と人によってさまざまかと思います。
このあたりは好みや時期的なものも考慮していく必要があるかもしれませんね。
今回は、脱初心者向けの投資信託選びということで、とても参考になる情報がいっぱいでした。
手加減してくださったと思いますが、投資金額が少なくったってちゃんと自分で選びたい!(少なくとも選べるようになりたい!)というイマドキ女子の気持ちを汲んでくださった内容だったと思います。
auアセットマネジメントさん、本当にありがとうございました。
おまけ:投信の同種分類の基準について
結論:土曜日の朝にTwitterにいる人は信頼できる(笑)
さて、最後に。
長いブログは毛嫌われることは承知の上でおまけ編です。
auアセットマネジメントさんから、投信選びに際し、サイトによって母集団となる類似ファンドの数が違ったりするので、複数の比較サイトで調べてみるのが良いというお話がありました。
要するに、サイトごとに類似ファンドが異なる=ファンドを分類するカテゴリーに違いがあるわけで、どうしてそんなことになっちゃうの???という点が腑に落ちなかったのです・・・
投信業界といいますか、何か基準があってもおかしくなさそうなのにな〜と思っていたので、思い切ってTwitterで質問してみました。
万年初心者、投信選びにつまづく😢#モーニングスター などの投信比較サイトで類似の投信は #同種分類 に分けられていますが、#イボットソン ならイボットソン分類と各社独自の分類になっている模様。
この分類の基準がよく分からないのですが…
誰かお詳しい方、ご教授願えませんでしょうか?🙇♀️— Sayasayan (@Sayasay45057414) November 20, 2020
期せずして、時は土曜日の朝です。
「土曜日の朝からTwitterいる人は信頼できる」とどこからともなく刷り込まれた言葉が頭をよぎります。
絶対に答えがもらえるとは限りませんから、大きな期待はしていませんでしたが実際いくつもリツイートしていただき、(リツイート・いいね等してくださった方々本当にありがとうございました。)なんだかんだ期待しちゃいますよね(笑)
そして・・・
完全なスタンダードは投信協会分類のみ。
ただし、これではザックリすぎるので各社趣向を凝らして独自分類を行う。
例えば、「北米以外が何%入っていれば、北米型から世界型になるか」ははっきり言って決めの問題だ。
なので、実際に分類とファンドを照してシックリくるものを採用するのが一番。 https://t.co/dagXwzOh2n
— ムササビ親分 (@sasabies) November 21, 2020
はい、明確な回答出ました〜。
ムササビ親分さんさすが、もう本当に感謝しかありません。
ということで、とりあえず投資信託協会の分類をまず確認しました。
細かく言うと、投信の分類は商品の特徴を示す「商品分類」とさらに詳細を示す「属性分類」があるようです。
追加購入できるかどうかとか、国内のものなのか海外のものなのか、債券なのか株式なのかetc.と意外とカテゴリーは複数に分かれています。
ちなみに、投資信託協会さん、ツイッターも始められたそうなので、情報を知りたい方はぜひフォローを・・・
Twitterはじめます!
投資信託に関する様々な情報をお伝えしていきます。
是非、フォローをお願いします!— 一般社団法人 投資信託協会 (@official_jita) November 25, 2020
(良い情報を提供してくれているのでおすすめです。セミナー情報などもお届けしてくれるっぽいです。)
ともかく、各社が投信協会さんの分類を参考にして投信を独自分類しています。
よくチェックされる項目として、確かに投資の対象地域が気になるところですが、その比率など細かい決まりはないので、ここが各社の腕の見せ所でもあり、投信をわかりにくくしているところでもあるかもしれません。
ちなみにモーニングスターでは、「北米型」と呼ばれるものは株式組入率が75%以上となっています。
詳しくは用語解説を見れば分かるようになっているので、対象地域等から投信を探したいときは確認したいところです。
万年初心者でも投信への投資はできますが・・・世の中には本当に知らないことがいっぱいなので、これからも自分なりに勉強していこうって思いました。
とりあえず、土曜日の朝に質問投げている人がいたら、それはSayasayanかもしれません。
いただいた情報をもとにできることをやるだけしか能はありませんが、無碍にすることはありませんので、教えてやってもいいぞ!という方は情報お寄せいただけると最近は後ろにひっこんでいるうさぎちゃんともども泣いて喜びます。
そして結論はもう、「土曜日の朝にTwitterにいる人は信頼できる」でいいんじゃないかな?という感じです。
Twitterやっぱりすご・・・なSayasayanなのでした。