書類作成って得意な人にはなんてことないことでも、苦手な人は本当に苦手だし辛いですよね?
かくいう私も書類は本当に苦手です・・・何よりお役所に出す書類は、間違ったら改めて修正し直さなければいけません。
個人事業主となるために、まずは税務署に開業届を出すという作業があります。
この開業届(正確には個人事業の開業届出・廃業等届出書)を出すハードルを高いと感じる人は少なくないでしょう。
私も出すまでは本当に一苦労してしまいました。
そこで、開業届を提出するのに注意しなければいけない点、どのように書けばいいのか?という点についてまとめてみました。
みなさんのご参考になれば幸いです。
ちなみに、個人事業主として提出しなければいけない書類は税務署向けの開業届だけではありません。
一緒に出しておいた方が良い書類がいくつかあるので、そちらについては以下の記事を参考にしてみてくださいね。
さて、フリーランス=個人事業主になると、自ら事業を行うことになります。 仕事をとってくる営業やお金の管理となる経理などを自分で一手にこなすということになりますね。 最近がいろんなお役立ちアイテムなどもあるので、営業や経理の手間は[…]
開業届の入手方法など
国税庁HPなどから随時ダウンロード可能&手数料無料
まず、税務署に提出が必要な「個人事業の開業届出・廃業等届出書」は、税務署に行けば無料でもらえます。
また、税務署内で審査があるわけでもなんでもなく、単に提出が求められているだけです。
手数料なども一切かかりませんので、まずは必要経費がほとんどかからないのが実情です。(もちろん、税務署までの交通費や郵送での提出にかかる切手代などは経費となります。)
そういった意味で、なんらかの厳しい処置があるわけではないですし、提出していないから罰則が適応されるわけではありません。
しかし税金の申告漏れなどをすれば法に問われますし、コロナ禍での給付金などの受け取りには必須でしたので、事業を開始した際は必ず提出しておきましょう。
書類にある通り、事業になんらかの変更や事業を廃止する場合もこちらの書類を提出することになります。
国税庁HPなどからダウンロードできるようになっていますので、チェックしておいて損はなしです。
ちなみに、ちゃんと書き方もダウンロードできるようになっているので、書き方がわからないよ〜という方、まずは本家のものから読んでみてください。
税務署で提出の際、税務署員の方が一緒に見てくれますが、それもマニュアルあってのことですのでね。
では、いよいよ改めまして、マニュアルではわかりにくいところもあると思うので、何を書いたら良いのかをまとめて記しておきます。
まずは全体像はこんな書類1枚です。
開業向け個人事業の開業届出・廃業等届出書の書き方
銀行口座開設などで必要となる控用も忘れずに
まず、上段部分の記載から。
必ず書かなければいけないところは赤枠番号がついているところになります。
①提出する税務署の名前・提出日…最寄りの税務署もわからなければ国税庁HPより検索で探しましょう。
②納税地…フリーランスのライター等であれば、住所地にチェック&自宅の住所を記載。
③氏名…自分の氏名とフリガナ、印鑑を押印。
④生年月日…年号にチェック、自分の誕生日を記す。
⑤個人番号…マイナンバーカードの番号のこと。
⑥職業…特に決まりはないので一般的なものを書けば良いとのことです。気になるようなら総務省の「日本標準産業分類」を参考にしてみると良いでしょう。
個人事業主や自営業者、フリーランスなどで個人が事業を開始する場合、所轄の税務署長に「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業…
注意点は、他のところは書かなくていいの?ということ。
1.上記以外の住所・事業所等…書類に記載の通り、事業所等を設けているならばそこの住所を記す。なければ書く必要はなし。
2.屋号…屋号とは個人事業者が商業上使う名前のこと。個人で活動している場合、無理につけたり使う必要はなし。
納税の時に不利になるといったこともないので、変に屋号で悩む必要はありません。
とはいえ、フリーランスで頑張るぞ〜!って時は屋号つけたいところかもしれないので好きなだけ悩んでください。
参考となる記事をあくまでもご参考までに。
最終更新日:2023/03/06確定申告や開業届など、個人事業主が届け出る書類でよく見かける「屋号」。屋号は法人の会社名…
では、後半行ってみましょう!
こちらも書くことがいっぱいあるようで、実は多くはないんです・・・。
⑦届出の区分…新規で始めるだけなら、開業のところに○をするだけでOK。
⑧所得の種類…該当するものにチェック。フリーランスの事業ならば事業所得のところに○でOK。
⑨開業・廃業等日…該当する日を記入。開業届を出すのは開業してから一ヶ月以内なのでその範囲内になりますね。(今令和ですね・・・(汗))
⑩開業・廃業に伴う届出書の提出の有無…提出するものがあれば有に○。青色申告承認申請書は出すことが多いと思うので、○をつけることが多いかと。
⑪事業の概要…職業欄に通じますが、書類に記載の通り職業よりも具体的に書くこと。文筆業関連でも幅広く、どの媒体に書くのか(WEBや雑誌etc.)や編集や翻訳などの関連業をどこまで含めるのかなど。想定されうるお仕事は書いておくと良いでしょう。
残りの部分も、廃業の際の記載もしくは給与支払が発生する場合の記載となるので、とりあえず個人で活動していこうという人は気にしなくて良いでしょう。
税務署に郵送する際の注意点
当たり前ですが時間がかかるので要注意
最近はコロナ禍ということもあり、直接役所を訪れるのも気がひけるところです。
特に確定申告の時期などとかぶると大混雑が予想されて、税務署ちょっと行きたくないってことありますよね?
そんな場合は郵送での提出がおすすめです。
郵送の理由は特に必要なく、税務署がちょっと遠い方とか乳幼児がいて税務署まで行くのが大変っていう人、誰でも郵送という提出方法を選ぶことができます。
ただし、郵送の場合は注意点はいくつかあるので、以下の点は心にとめてぜひトライしてみてください。
- 提出用と控用2枚を書く必要があり、控用を返送してもらうための返送用封筒(切手あり)を同封する必要アリ。
- 直接税務署員さんに確認してもらえるわけではないので、ちょっともやっとしたところが残る。(もちろん、訂正が必要であればその旨戻ってくるので大丈夫ですが、確証が得られない。)
- 審査はないが、税務署での提出が済み、税務署の印が押された控用が自分の手元に届くまで時間がかかる。(私の場合は10日ほど)