妊娠・出産を経て、あっという間に娘を保育園に預けて仕事に行く…そんな日々を過ごしております、Sayasayanです。
今回は、直接お金に関わることではないのですが、私の体験談の中で、なかなか経験することがないんじゃないかな〜という嵐のように通り過ぎた話題をまとめてみました。
ずばり、テーマは保活について。
正直なことをいうと、私は本業が学校の非常勤講師のため、保活は最初からあきらめ気味でした。
特に都内は激戦区で、保活のために多くの人が情報収集や保育園見学etc.に取り組み、それでも難しい場合もある世界。
(少なくともそう聞いていました。)
非正規雇用では厳しいだろうなぁと思っていたのですが、トライしてみた体験談です。
今回運良く入園を果たせましたが、いろいろな裏事情?もあり、その経験をシェアしたいと思います。
振り返ると、再現性は本当にないのでおすすめとかではありませんがw、これから保活など検討される方のご参考になれば幸いです。
保育園に入園するための基礎知識
夫婦正社員共働きが有利、パートや時短勤務は不利
まずは、簡単に保育園入園の現状についてお話ししたいと思います。
今回の保活は、国の基準をクリアしている認可保育園に入園させることを指します。
認可保育園は各自治体によって「保育が必要とみなされた家庭」が利用できるものです。
そうした基準を満たさなくても入れる、無認可保育園や認証保育園(東京都が定めた独自基準をクリアしている保育園)などもあるのですが、やはり認可は国が許可しているというお墨付きがある点は魅力的な部分があります。
また、認可保育園は所得に応じて保育料が決まり、日本の平均年収家庭とかだと、保育料は認可保育園の方が安いのではないかな、と思われます。
とりあえず、認可保育園に入れるためには、まず自治体から「この家庭は保育が必要」と認めてもらわなければならず、役所での書類選考に通過する必要があります。
その上で、保育園の空き状況や受け入れ可否が決まるのですが、わりと役所の書類選考で保育の必要性があると分かってもらえれば、あとは保育園の空き状況(これはその時の状況次第)とのマッチングになってくるので、まずは何としても保育が絶対に必要なんです!ということを役所に分かっていただくことが大前提になってきます。
とどのつまり、認可保育園に入れるために重要なのは以下の2点です。
- 希望の認可保育園に空きがあるかどうか。
(同時に定員に対して応募が少なければ少ないほど入りやすい。) - 各自治体での書類選考において「保育の必要性がある」と認識してもらうこと。
認可保育園に入るための書類選考で保育の必要性を認めてもらうためには、家庭状況をポイント化した点数が重要になってきます。
というか、基本的にはポイントありきです。
算定基準など各自治体で多少違うかもしれませんが、いわゆる夫婦がともにフルタイム勤務が基本的な点数(=基準指数)では上位です。
あとで詳しく説明しますが、要するに片方がパートや時短勤務などでは点数が少なくなります。
点数が低い=保育の必要性が少ないと判断されてしまいます。
これが我が家を結構苦しめることに…
ひとまず、こうした状況下ですので、多少の戦略は必要かな、と思いつつ入園のための選考準備をし始めたのでした。
詳しいポイントの話などについては以下に記載がありますので、ご参考までに。
1歳児入園のハードルは高い
早い方が入れやすいが、空き状況との兼ね合いも
基本的に復職時期に合わせて保育園への入園を多くの人が望みます。
ダメであれば、その後にどんどんずれ込んでいくことになるわけです。
ずばり希望時期は1年間の育休をとり終えた後が一番多いことになります。
仕事始めは4月から〜な日本において、1歳児&4月入園はまさにレッドオーシャン。
夫婦共働きで正社員、近くに頼れる身寄りもなしの高ポイントな人たちでも希望の園に入れるのは難しいもの。
そこに片方非正規雇用の家庭が入っても、勝ち目はありません。
そもそも、約半年後の復職も約束されたものでしたし、それに合わせて保育園に入れようと夫婦で決めました。
どちらかといえば先手必勝、遅くなればなるほど不利になると分かっていたのもあります。
(幸いにして、子どもが生まれてから、子どもといるのも楽しいが、適度な距離感がいいな、と思ってたので、保育のプロに頼る子育てに対して気持ちが前向きだったからこその決断でもありました。)
あとは、不利な条件でも多少条件を妥協し入れそうな場所を探すのみです。
妊娠中から、保育園の下見や場所の確認などはしていましたが、書類選考にはあまり関係はありません。
注意点としては、運がものを言うところも大きいことはお伝えしておきます。
- 0歳児クラスの受け入れがある保育園の洗い出しは重要。
(早いところだと生後58日あたりから預けられるが、すべての園がそうではない。生後6ヶ月〜や生後9ヶ月〜となっているところも多い。) - 年度途中となるため、当然受け入れの空きは少ない。
そもそも空きが出るかもその年・月によりまちまち。
(今回は1ヶ月前あたりに役所HPで空き情報が公開されていたので、入園前月は特に真剣にチェックしました。)
状況が状況だけに、保育園の選り好みはそこそこに、入れたらラッキーだよねぇという気持ちが強かったですね。
いざというときのために、ファミサポとかベビーシッター、いざとなったら自分たちの親たちにも頼るつもりで行動もしていました。
1日4時間以上働いていないと仕事をしていないことに!?
週6勤務でもポイントがつかないことになるので要注意
さて、正直な話、ここからが本番です。
自治体での選考準備、もっとも大事なのは、ズバリ書類をきちんと揃えることです。
役所ですからね、提出書類が足りない、書類内容に不備がある、では通るものも通りません。
逆をいえば、もろもろの決まりにのっとっていれば、変な人情とかは介在しません。
選考に受かるために長々と手紙を書く云々、その辺に注力する必要はなくて本当によかったです。
きちんとした書類の上、基本的にはポイントが高い順番に優先的に決まる、がデフォルトです。
さてさて、ここで少々厄介な事態が起こります。
実は独身時代から自由人な不肖Sayasayanは、本業(給与所得)×副業(事業所得)×投資(配当収入等)で生計を立てております。(比率的には今本業:副業:投資=6:3:1くらい)
一応、主たるもので就労を証明することになるだろうと、まず給与所得のみで書類を作成したんです。
給与をいただいている勤め先に就労証明書を書いてもらったりと必要書類を揃えました。
ただ、非常勤講師は1日に授業の複数コマを担当します。
その数は、契約内容によりけりで多い人も少ない人もいます。
1日4〜5コマ持ったとしても、週に20コマくらいが限度です。
ですので、仮にある日は50分×4コマ=200分なので、1日の就労時間が3時間20分とかになってしまいます。
それでも、待機時間とか、その当時は週6やっていたので、平均すればそれなりの時間働いていることになるでしょう、と思っていたのです。
しかも、これはどこにも書いていなかったので、強調しておきたいことがあります。
1週間の中で勤務時間帯が異なる場合、もっとも少ない勤務時間帯がその人の就労状況として採用されるのだそうです…
(つまり平均就労時間などの見方はしない、ということ。)
ポイントは自治体によりけりなのですが、以下に基準指数の見本を挙げておきますね。(他にも補助の指数もあることはあるのですが、メインは基準指数になります。)
だいたいこんな感じです。
(我が家港区とは関係ないのですが、なんか多く出てきたのでw)
(参考資料:港区 保育園入園のごあんない(令和4年度版))
正社員なら問題はないのです、1社が1日8時間就労を証明書で証明してくれるはずですので、基準指数は20つきます。
それで、書類提出のために役所に行って言われたのが、以下の通り。
- 1番の就労内就労している枠内には入る。
- 就労状況の週5以上の勤務にも該当する。
- ただし、一番働いていない日は、1日4時間以上のラインに達していないので、そもそも枠内の基準に該当しない。
これだと、働いていないことになっちゃいますね、とのこと。
これはちょっとショックでしたね…
そりゃ高ポイントは難しいとは思っていましたが、1時間でも2時間でも働いていたら働いていることは働いているでしょうよって思ってしまいました。
(冷静に考えれば確かにそうだ〜って思うのですが、「働いていない」の言葉にガツンと頭を殴られてしまい…w)
そもそも、自分の授業時間以外で、授業準備やら採点やらやっていて、実働時間はもっと長いですし。
見えないところで働いている!って気持ちはやっぱり出てきちゃいました。
副業も個人事業主レベルではやっているので、メインではないけれど、副業と呼べるくらいの規模ではあるし。
正規では就職が厳しくて、やれるだけのことはやってきて、この仕打ち!?みたいなのが、最初の感想でしたね。
役所の人は思ったほど優しくないわけではない
きちんと事情を説明して相談するのがおすすめ
ということで、そもそも選考してもらえる基準にもないのでは!?というところ、どうやって保育園入園にこぎつけたのか。
タネも仕掛けもなく、現状を素直にお話しし、役所の担当者さんに相談にのってもらいました。
役所の担当者さんは、とても冷静に2つの提案をしてくれました。
- 勤務先に待機時間や授業準備などの時間を加えてもらって、就労証明書を作り直して提出。
- 自営業主としての勤務分として自分で就労証明書を作成し、追加書類として提出。
で、ぶっちゃけどっちがいいですかねぇ…ってところにもアドバイス的なところまではくれました。
まぁ、学校は学校で規定があるため、おそらく多少時間を上乗せしてくれるとしても、役所同様の杓子定規的なところがあるので、厳しいだろうな、と。
ということで、②を大急ぎで作成し、事なき?を得た感じです。
正直、まだ2期目で事業と呼ぶにはおこがましいですが、まぁ文筆業として書籍も出したし事業実態はあるので、自己責任で嘘偽りなく、自分で自分の就労証明書を作りました。
「書くことは私の生業」だと思い、開業届を出した去年の私、グッジョブ?
(まだ全然稼げるってレベルじゃないし、どうしよう〜と迷っていたらこの結果には至っていなかったと思うので、本当に人生何が功を奏すか分からないですね。)
とりあえず、杓子定規なところはありますが、役所の人は怖くないですし、なんならとても親切です。
(私も萎縮しちゃいますけどね、なぜかわからないけれど。)
鬼とかじゃないので、そこはコミュニケーションをとっていくのが吉ではないかと思われます。
おまけ:真面目に働き、納税した者に福来たる
正直なことをいえば、正社員が羨ましいですw
さてさてさて、長々と書きましたが、まとめです。
とりあえず、こんな危なっかしい再現性のないことは参考にしちゃダメですw
1つの事例として、眺める程度にしてください。
役所の選考が通ったのち、一応保育園の面接などもあって、こちらもいろいろミラクルがあって入園が決まりました。
(そもそも、生後6ヶ月からしか受け入れてなかったのに、審査段階で生後3ヶ月からに変更されていたりとか…
偶然転園した子がいて、実は枠は2席だった可能性とか…あとから分かると結構怖いことが出てくる出てくるw)
課税証明書なども追加書類で提出して、ちょっとドキドキしましたが、真面目に働いて納税してて良かったです。
そもそも、お前がちゃんと正社員で1日8時間週5日会社に行っていればこんなことにはならないんだよ、って話なので、正社員の方は羨ましいことこの上ないです。
本当にね、運が良いというか、ヒキが強いと申しますか。
今の子どもが通っている保育園は、当初家から少し遠いこともあり、候補地には入っていなかったんです。
でも、ぷらぷらと街歩きしている中、私は偶然見つけていて、「小さめだけど、その分大人の目が行き届きそう。できたばっかりなのかぁ、綺麗で清潔そうな保育園だなぁ…」って思っていました。
だからネット上で空き枠があるって知ったとき、「ああ、あそこだ!」ってすぐに分かったんですよね。
まさか、預ける先になるとは、ご縁というのはかくも恐ろしいものです。
そして、最後の最後に。
こんなに長ったらしい文章を書いて、さも自分が実体験したような素振りですが、役所に行って直接担当者さんにお話し聞いてきたり、書類などをきちんと揃えてくれたのは、他でもない我がパートナーですw
書類作成と締切が不得意中の不得意の私に代わって、時に私を叱咤激励しつつ、書類選考の手続きをしてくれたこと、本当に感謝しています。
素直にこの人と結婚できて本当に良かったな〜と思いました。
なかなか感謝するのは、面と向かって難しいものですので、ここにデジタルタトゥーとして刻んでおきます。
(これからまだどうなるか分からない夫婦ではありますが、今の気持ちには嘘偽りないので、たまにはこういうのも良いかな、とw)
ということで、本当に長くなってしまいましたが、多様な生き方、さまざまな働き方が認められつつある昨今。
それでも、こんなこともあるので良識ある方は道を外れないように!?というメッセージの体験談なのでした。