資産運用に関する二大制度となっているのが、iDeCoとつみたてNISAです。
「資産運用をしている。」というと、「どうやってやったらいいの?」とかあれこれ聞かれることが多いもの。
特に多いのは、「iDeCoとつみたてNISAとどっちがいいの?」という質問。
結論からいえば、個人の属性や性格によるのですが、今回は一つの事例として私が受けた事例についてお話したいと思います。
事例:相談者Sちゃんの場合
20代と若いのは何よりもアドバンテージ
iDeCoかつみたてNISAかと言われた時、正直なことをいうと「できればどちらもやった方が良い」が結論なんですよね。
でも、投資に触れたことがなかったりする人に一気にやれっていうのは難しいでしょうし、最初はベビーステップが良いので、おすすめとなったらどちらか一方からが良いのでは?と思います。
もちろん、必ずしも金融の制度を利用することはないのですが、そうした国の制度を利用しているということで、投資へのハードルも低く、安心して取り組めると思うのでまずは、いずれかという選択肢はアドバイスする側にも安心感があるといえるでしょう。
さて、そこで今回の相談者Sちゃんの事例です。
資産運用を行う場合は、まずその人の属性を把握することが何よりも重要です。
属性によってできることや取れるリスクは変わりますので、相談に乗るときはそのあたりには注意を払うべきかなぁって思います。
ということで、Sちゃんのスペックについて簡単にご紹介。
- 某有名教育大学を出た20代前半の女子。
- 頭が良いがほんわかしていて、世間をよく知らない素直な良い子。
- よくいえばいろんなことに順応しそう、悪くいえば悪い人に騙されたりしないかと心配になるタイプ
- 投資や資産運用に対して、変な思い込みなどはない状態
- 実家暮らしで、今は見習い先生状態。年収は250万円程度。
- 概ねお給料は自分の好きにして良い模様
- お金を増やしたいというより、社会勉強的に投資とかも触れてみたいという意向。
ということで、若い時の私を見ているようです・・・(笑)
でも、とにかくお給金は少ないですが、彼女は見習い中というだけなので、社会保険などの手当てがついている状態です。
何より、20代ということもあり、時間を味方にできるのはいいところですね!
iDeCoは年金の一種と心得るべし
強制的に資金を拘束できるのはメリットでありデメリット
そんなSちゃんですが、気になっていたのはiDeCo(イデコ)とのこと。
まずは、一緒にiDeCoとはなんぞや?という話からスタートです。
聞いたことはあるといっても、iDeCo(イデコ)は個人で始められる年金の一種であることは知らなかった模様です。
すでにこの時点で、個人的につみたてNISAの方が良いような・・・とうっすら思い始める私。
働き方などで掛金に変動があるなど、一般的な説明をしつつ、さくっと基本的な書籍を紹介。
迷ったときはこれを読みなさい!という定番書、ちゃんと勉強する人だと分かっているので安心しておすすめです。
また、60歳まで引き出すことができず、掛金についても基本的に毎月一定額を積み立てていなければいけないことなどデメリットについても解説。
何より、口座管理費用などのランニングコストと受け取り時には税金がかかる点は要注意点として伝えてみました。
あと、結構忘れがちなのですが、投資初心者にとってのこと。
- 国民年金基金連合会への個人年金加入登録
- 実際に運用するための証券会社口座開設
を一気にやるのって大変な気がするんですよねぇ・・・。
彼女としては、親御さんなどの手前、iDeCo(イデコ)の方がいいかな〜って感じでしたけどね。
メリットとデメリットが分かっていれば、あとは個人の判断です。
一応、もう少し昇給して毎月のお給料が上がってからでも遅くないかもねという話で終始しました。
今回はつみたてNISAをおすすめしてみました自由度が高いし、情報も豊富なので勉強にもなるかと。
そして、後半戦は、個人的に今から始めるならつみたてNISAが良いかな?というお話をしてきました。
資金拘束といった意味合いから、若年層の資産形成としてiDeCo(イデコ)は不向きに感じる昨今。
何より、つみたてNISAなら証券会社で口座開設をすればすぐに開始でき、同時に資産運用が向いていないと思えばいつでもやめられるメリットは大きいです。
上限が年間40万円という縛りも、生活防衛資金を確保しつつの資産運用額として無理なくできる範囲かと思うのですよね。
投資信託に金融商品が限定されているのも、商品選びにはちょうど良い(少し増えすぎてはいますが・・・)と思っていて、時間がなくてもできるのがウリかと。
こちらも、私の拙い言葉より先人の知恵を拝借していただくべき、バイブルを一冊ご紹介。迷ったときにこれを読めば良いという本があるのって、精神安定剤みたいなもので知的な人ほど効果的な気がします。
彼女も早速勉強してみます!と言ってくれました(笑)
ネット証券などでやり始めれば、つみたてNISAは口座管理費用が無料なので、やりっぱなしで入金しなくてもランニングコストはかからず、換金もしやすい点も良い点なのも伝えてみました。
自由度は高いけれど、ある程度金額面とか金融商品が限定されているので、その中での創意工夫が求められるから初心者向けなのかなと思います。
その後は、つみたてNISAやiDeCoにとらわれず、自由に投資も楽しんだらもらえたらな〜勝手に夢想しちゃいました(笑)
まぁ、まだ全然彼女はその段階ではありませんが、ちょっとやってみようかな?となってくれてよかったです。
職場が同じなのでいつでも相談にのってもらえれば良いよ〜って感じだし、私自身はいくつになっても人の話は素直に聞ける存在でありたいけど、若い人はちゃんと素直に人の話を聞いてくれるのでありがたいですね。アドバイスしやすくて、若さという特権はこんなところにも発見できるのだなぁと感慨深かったです。
とにかく、つみたてNISAは証券会社さんや投資信託運用会社さん等も認知度を高めようと頑張っているので情報量が多くて、良質な情報にアクセスしやすいのも推している理由の一つであることも伝えてきました。
インデックスブロガーさんたちも積極的に情報発信してくださっていますしね。
水瀬ケンイチさんのこちらの本も紹介しておきました。
イベントの話をしたら、そういう会にも参加してみたいです〜とのことでした。
おすすめのイベントはこちら。
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投資を始めてから変わったこと、それは出不精の自分が外に出るようになったこと!なSayasayanです。 今回は、いつもお世話になっているきんゆう女子。さんの応援で2018年8月25日に開催されたライフ&マネーFesta2018[…]
地味な職場柄、時々はこういうの参加すると違う世界が知れて良いよね〜ということで今回の資産運用相談はお開きに。
とりあえず、自分の中でもつみたてNISAの位置づけやiDeCo(イデコ)のおすすめドコロなどが分かり勉強になりました。
自分が学んでいることがあったら、積極的に情報共有して教える経験を積むって大事ですね。
引き続きSちゃんの相談にものりつつ、間違ったこととか強引なことを言わないように、自分の知識をブラッシュアップしていく所存です。
良い方向に導いて、自己判断で資産運用できる存在を増やせたらなぁと、このあたりも大いに夢想してしまいました。
頑張れSちゃん!頑張れ私!(笑)の良い機会になったので、こうした機会が増やせたらと思うばかりです。