外出自粛ムードが続いている中、自分の身の回りを整理したり見直したりする機会になっている人も多いのではないでしょうか。
お金周りのことも、これを機に見直してみるというのが良いかもしれませんね。
特に女性は、ライフスタイルの変化が大きかったりするので、将来経済的に困らないように資産形成をしっかりしておく必要があると思います。
なかなか、お金のことには向き合いにくいものですが、そんなに難しいことではありません。
年金がいくらもらえるか?老後資金はいくらあればいいのか?実際どれくらいorどうやって用意しておけばいいのか?etc.少し時間をとって考えてみれば決してハードルの高いものではないと思うんですよね。
根っからの文系女子として育ち、まともに就職せず仕事もせず世間とのつながりを放棄して本だけが友達みたいな生活をしていたマネーリテラシー皆無の人間でもできることですので・・・(←Sayasayanのことですよ(笑))
とはいえ、私のような文系女子はまず「計算というものが生理的に苦手」「(ファンタジーが好物で)現実は大ざっぱな把握で良い」(←いきなり細かい数字が突きつけられるのは泣いてしまう・・・)という特性を考慮してやるのが良いかと思われます。
前置き長くなりましたが、私ほどではなくても、金融には詳しくない&将来が不安な女性におすすめな本としてファイナンシャルプランナー井戸美枝さんの『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』をご紹介します。
今回、ありがたいことに井戸美枝さんの方から献本していただきました。(発売日は4月27日(月)です。)
こんなツイートがある通り、随所イラストがあって可愛い&使われているカラーが柔らかい印象で女性心をくすぐる仕様になっています。
井戸美枝さんの最新作を『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください』を頂戴しました!
これから読み始めるけど優しいカラーで図も多く読みやすそう
最後になかなか興味深い対談が!https://t.co/PqjXqN7zn7 pic.twitter.com/9CtfskJz6O— くは72 (@kuha_72) April 21, 2020
あと、すでに虫とり小僧さんの書評もあります。ずばり書いてあって痛快です(笑)
井戸美枝さんの著書をいただきました(恐縮にござりまする)。以前にも読んだ本の増補改訂版で、年金や投資に関する話が若干具体…
じゅん@さんのレビューもあります。
FPであり、社会保険労務士の井戸美枝さんの新刊「一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!」が4月23日に…
わざわざ私から申し上げるのも・・・というところがありますが、リアルな想定読者層目線の書評も悪いものではないかと思って以下記しておきますね。
分かりやすい図解とリアルなデータが魅力
日経WOMANさんの協力により現代女性の実像が盛り込まれています
まず、この本は日経WOMANのご協力によるアンケート結果などが載っているので、今の女性のリアルが反映されていると思います。
そういう意味では、とっても年収などの金額etc.安心感をもって読めました(パワーカップル向けではないので、そういった方達には物足りないかもしれません)。
特に年金について詳しい本なので、お金周りのことでもほったらかしにしがちな「年金の見直し」のとっかかりにちょうど良いのではないでしょうか。
分かりやすい図解とともにワークも適宜入っているので、やる気がある人はぜひトライしてみると良いのでは。
特にねんきんネットの活用などは、私も経験しましたがやって損はないことだと思います。
経験談はこちら。
あと個人的には、年金予想額の早見表便利だな〜と感じました。
細かい計算とは苦手なので、だいたいの数字がわかればいいって方も多いと思うんですよね・・・大ざっぱですみません。
でも、それぐらいの方が人間的には魅力的じゃないですか???(笑)
年金は、受け取れるようになると生涯もらえるものなので、ここの最大化を目指すというのは、一つの人生戦略としてそんなに悪手ではないとも考えられますし、その参考になる内容になっていると思います。
年金活用&資産運用のモデルケースが便利
見えにくいお金が増えていく過程がイメージしやすい
とにかく、ロールモデルなど完全に一致しないとはいえ、かなり近いモデルケースを見つけられるのではないかな、と。
働き方などが多様化する中で、かなり網羅的に想定されていると感じました。
完全ではないけれど、そこはファンタジーというか想像力で少し補っていけば良いのかな、と。
確かに年金部分に比べると、資産運用の部分は十分でないところもありますが、iDeCoの口座開設書類の書き方などは見本が載っているので、「どんなのが届くんだろう?」とドキドキしちゃう女性には安心材料になっていると思います。
とにかく、完全ではないにせよ、将来のお金に関するイメージがつきやすい作りにはなっていると思うんですよね。
あと、本の帯に4つのポイントがのっているのですが、それらにすべて回答が提示されているのも良いポイントかと。
- 月収の15%貯めるべき
- 年金は月5万円増やせる
- 個人年金よりiDeCo
- 性格別しあわせ投資プラン
(ただし、性格別しあわせ投資プランは、〇〇診断とかあるのかと思ったら違ったので、ちょっとそこは寂しかったです。←そういうの、大好きなタイプです(笑))
カモられない女性になるために
非正規雇用の処遇改善などの課題も気になるところ
ということで、素直に楽しく読みました。
最後にはスペシャル対談として、慶應義塾大学の権丈善一教授と井戸美枝さんのスペシャル対談も。
個人的に気になったのは非正規雇用の処遇改善とかでしょうかね。
オランダの事例とかよく挙げられるけれど、厚生年金の加入なんかもなるべく避けるべく企業は動いている気がするし、どう動いたら改善されるのか分からないのが辛いところです。
オランダの事例は以下の記事に詳しく。(これはこれで、問題もあったりするわけです。)
この問題は個人的に本当に根深いと思っているので、改善策とかもっと深掘りしてほしかったです。
全般的にまだまだ前時代的な雰囲気というのは、日本社会を大きく覆っているのが原因でしょうかね?知らんけど(笑)
書籍の中にも記載がありますが、結局のところ年金を増やすとしたらとる手段はかなり古典的です。
- 収入をあげる(それが今現在どれだけ大変なことかわかっているのか?)
- 長く働く(気持ちがあっても高度化する社会に対応できるのか?体はもつのか?)
- 受給開始を遅らせる(今後延長が続いていつまでたってももらえないなんてことにならないのか?)
・・・とまぁ、選択肢がないことを思い知らされるんですよね。
さくっと、「非正規雇用は正規雇用になれるように頑張りましょう」とか「収入を上げる努力をしましょう」とか安易に言われるとイラッとする人も多いんじゃないかな〜とかつらつら思いました。
まぁ、でも資本主義の社会なのでそこまでは許容できるとしても、なんかこうフレキシブルではないのもちょっと考えさせられますよね。
なぜか、1年とか何もしない空白の期間みたいなのがあると、そこが就職・転職でネックになったりするのってなぜなのだろう・・・って思ってしまいます。(1年充電期間を置いただけでダメ人間になる人だったらそもそもとらない方がいい)
介護離職しないとか、勤続年数をいかに途切れさせないかがもっとも再現性のある年金を増やす方法ってなると・・・息苦しい世の中だなとは少しく思うところもあり。あれこれ・・・(夜中に読んだから思考が飛んでいるだけという話も・・・)。
とにかく、いろいろ示唆に富む内容が含まれておりました。
いずれにせよ、こちらの書籍は年金について初心者向けに分かりやすく書かれているので、日経WOMAN読者の方々には参考になるぜひGWなどお時間のあるときのお供に。
カモられない女性になるために、ぜひ活用してみてください。
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