インデックス投資における下落相場の心構え

相場が下落に転じると、多くの人が「資産が減った」とばかりに騒ぎになることが多いです。

初心者としては、長く投資を続けていらっしゃる方々の動揺を真に受けてしまい、いわゆる狼狽売りをしてしまうこともあるかもしれません。

長く続けることでこそ、インデックス投資におけるリターンは高まるにも関わらずです。

下落相場は経験しないと自分のリスク許容度が分からないとはいえ、誰もが必ず通る道です。

今回は、そうした下落相場を経験する時に気をつけたい心構えについてまとめてみたいと思います。

相場は動くものという原則を忘れずに

全歴史を通じて上昇基調なだけ

まず、下落のときに騒いでしまうのは、相場が好調な状態が続いていて、相場では下落があることを忘れてしまっているからです。

そのために、下落時動揺してしまったら、歴史を思い出していただきたいのです。

米国株に投資する人たちが、常々指摘していますが、指数に合わせたインデックス投資でも歴史を振り返ると、激しい動きをしていることが分かります。

例えば、有名な指数であるS&P500の動きを見てみましょう。

以下のグラフは過去90年のS&P500のチャートになっています。

(引用:macrotrends.com)

1929年の世界恐慌の時から、大きな暴落を経験し、その後も激しく上下動しながら大きな視座から眺めれば右肩上がりになっています。

まずはインデックス投資をするというのが、この上下動と付き合うことだと理解できると良いですね。

S&P500に限らず、指数の動きは調べておくと下落時の精神安定剤にはなってくれますよ。

ちなみに、長期的な視座を見ても心が落ち着かないという人にはこちらにもおすすめです。

1年間のS&P500の変動チャートです。過去20年間の1月〜12月の間の変動平均を見てください。

(引用:EquityClock.com)

ね、10月・11月は下がってますでしょう(笑)

心配するなとは言いませんが、大前提として多くの指数は常に変動していて、上昇することもあれば下落することもあります。

季節ごとですら動いているのですから、一時的に下がったとき慌てずにいたいものですね。

マクロな視点でもミクロな視点でも、それが起こりうることだと認識できれば、精神的負担は少ないのではないでしょうか。

気持ちがざわつくのはリスクをとりすぎ?

リスク許容度を知る良い機会

さて、そうした起こりうる事態だと客観的に理解できたとしても心がざわつくという人もいるのではないでしょうか。

周囲の声も気になるでしょうし、初心者であればなおさら。

でも、ドキドキしすぎて仕事がままならないといった事態は、いわゆる異常事態ですよね。

外的な要因については、個人の力ではどうにもできないことがあります。

ただ、狼狽して売りたくなるぐらいということは、それだけ自分がリスクをとっているケースも少なくありません。

リスク許容度なんてやってみなくては分からないとよく言われています。

よかったですね、つまり自分のリスク許容度について考え、検討する機会に恵まれたということです。

評価が下がった投信などを見るのは辛いかもしれませんが、今一度自分の資産全体を見直してみてはいかがでしょうか?

私の場合も、資金が少ないうちに資金を入れすぎてた時期がありました。

株式投資はほんのスパイスのつもりだったのに、やっぱり個別株って優待が届いたりして楽しくて損を拡大させていたりもしました。

なんだか、イライラしてきて周囲の人に優しくできなかったりして、知らずに精神的負担が生活にも影響を及ぼしていました。

結局、損切りしたりキャッシュ多めにしたりとできる範囲のことはして、今に至ります。

そうです、ちゃんと見直して立て直していけば、相場から退場することもありません

そうやって、資産のコントロールをすることこその資産運用だとわかれば、下落時期も慌てずにやるべきことができるのではないでしょうか。

もちろん、投資はいつでも始められていつでもやめられるのが良いところ

やめても再び始められるのも良いところです。

でも、インデックス投資をはじめ、退場するともったいないという投資法は多くて、できれば細く長く続けることでリターンは最大化できるもの、と気長に取り組むのが良いのではないかな〜と思います。

ひとまずはできることをしてから、投資との距離感を考えてみられることを切におすすめします。

下落相場だからこそ資産運用以外に目を向けるべし

仕事やプライベートを楽しみましょう♪

そして、下落相場だからこその恩恵というのも、私自身はあると思っています。

もちろん、下落時ということで勉強にもなるわけですが、相場が上昇基調のときって日頃の生活を軽んじたりしがちなのですよね。

なるべくしないようにって思っていても、仕事なんて〜・・・とか家族が理解してくれない〜・・・とか、仕事や人間関係の愚痴とか比較的少ない私でも嫌なところに目につきます。

投資の世界は比較的公平感があり、実社会より理不尽さが少ないのでいつも楽しくなっちゃいます(笑)

でも、下落相場になるとやはりうまくいかないことはあるなって思うわけで。

こういうときこそ、普通の仕事やプライベートに感謝できる機会でもあるかなと思うわけです。

相場がどういう場所かを認知し、自分でリスク管理などやれるだけのことをして、そしたらやること基本的にないんですよね。

そうしたら、自分の人生において良い面を見たら良いのではないかな?って思うので、そうすることにしています。

  • 安月給だけど仕事あるから資産運用うまくいかなくても生活できるな〜
  • 下落時にあがいてもしょうがない、これを機に改めて勉強してみよう〜
  • 「言わんこっちゃない」って言ってくれる家族がいてありがたいわ〜

数え上げたら、キリがないですけどこれはこれで楽しいものです。

特に、ポートフォリオを見直すので、人生のいろんな面についても見直す期間を設けてあれこれ考えるのは個人的に大事な時間でもあります。

そろそろ、来年のやりたいことリストを作る予定でもあります。

やりたいことリストの作り方についてはこちら。

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とにかく、時に見たくないものからは目をそらすのも一つの手です。

仕事やプライベート、大事にすべきものを大事にする機会にするのも良いのでは?

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