初心者にはインデックス投資がおすすめと言われていますが、初心者にとって実際の投資に至るまでにはいくつものハードルがあります。
その中で、やはりネックになるのは難しい専門用語は一つあげられるのではないでしょうか。
経済用語はを知る機会は少ないですからね。
学校の教育では不十分なことが多い(正確にいうと、不十分というより意識していないと通り過ぎてしまうし、公立・私立とか地方と・都会とか差が出ちゃうし、だいたい政経の授業とかみんな寝てるじゃ〜ん!って話で、大学で経済学部に進んだり自力で勉強する気がなければ触れることがない言葉は多い・・・etc.)ので、やはり、自分で学ぶしかないところがあります。
でも、インデックス投資を開始するなら、まずは基本的なところを押さえておけばOKではないかなと思います。
何せ、運用についてはプロに任せるわけですからね。
ということで、基本的なところから確認とまいりましょう。
インデックスとアクティブの違い
どちらが良いか悪いかではない話
投資信託(=ファンド)は、基本的に2種類に分けられます。
それは一言で言って、インデックスファンドかアクティブファンドか。
どのような方法で、運用会社さんが指図しているのかという意味でこの2種類は異なります。
株式市場や債券市場全体の動きを表す代表的な「指数」と同じように動くように設計されるのがインデックスファンドです。
詳しくは以下の通り。
最近よく思うのは、資産運用について慣れすぎてしまって基礎的なことをおろそかにしすぎる傾向にあるということ。 投資界隈にいると、インデックス投資(=インデックスと呼ばれる指数に連動した投資信託等への投資)という言葉に慣れてしまいますが、[…]
しかし、インデックスファンドはあくまでも「指数」と同じように動くよう運用が行われるというだけなので、常に同じというわけではありません。
指数連動は分かりやすいから初心者向けと言われますが、実際には指数と連動しないことも多いし、利益が出るかどうかも別ですから、こういった言葉には注意が必要です。
これに対して、運用を担当する方々によってインデックス以上の投資成績を目指すのがアクティブファンドです。
こちらもあくまで、「目指している」ですので必ずしもリターンが良いわけではありません。
有名なアクティブファンドの中には、優れたリターンを出しているところもありますが、優れたリターンを出す=あれこれいっぱい指図もしたり、売買もしているということなので、手数料が高くなるのも必然といえますね。
インデックスファンドは初心者におすすめされ、アクティブファンドはなんだか悪者のように扱われることもありますが、二つの違いを理解して納得できるならば投資対象として検討してみても良いでしょう。
どちらが良いとか悪いとかを決めるのは、結局投資をした人個人の感じ方次第でもありますからね。
投資信託の中身に関わる用語
定期的に変化するのでチェックしておきたいところ
さて、投資信託を選ぶ際にチェックしたいことはいくつかあります。
まずは定期的に変化するので、投資信託に投資する場合に覚えておきたい単語から。
- 基準価額
いわゆる投資信託の価格(時価)のことです。日々投資信託の価格は変動するわけですが、毎営業日に1日1回計算されます。運用管理費用などのコストは引かれた後の金額になっています。
- 純資産総額
投資信託は保有する資産の合計額です。こちらも時価で計算されます。一定金額を下回ると運用をやめて繰り上げ償還されることもあります。つまり、純資産総額がある程度あると、安定的に運用できるという目安にもなります。
ちなみに、純資産総額を総口数で割ると基準価額になります。
詳しくは、投資信託協会の投資信託の基礎知識を参考にするとよりイメージがつかめると思います。
投資信託の運用でかかる費用に関わる用語
最近はかなり抑えめなので始めやすいけど注意も・・・
それと、初心者さんが知っておきたい用語としては、なんといっても運用にかかる費用(=ランニングコスト)です。
インデックス投資はお金がかからないってよく言われますけれど、そんなわけないでしょ〜って話です。
自分でやる運用部分の大半をプロにやってもらうのですから、その分お支払いする費用は発生してしかるべきですよね。
ということで、手数料などの費用面で大事な用語をご紹介。
- 購入時手数料
購入する際の手数料です。同じ投資信託でも証券会社や銀行など購入する金融機関によって異なる場合もあります。最近では手数料なしのノーロードというタイプも多いです。
- 運用管理費用(=信託報酬)
運用の手数料として負担するものです。日々投資信託の資産から引かれています。投資成果に関わる部分なので重要なコストですね。信託報酬は低ければ低いほどランニングコストは下がりますが、
- 信託財産留保額
投資信託を解約する際にかかる手数料のことを指します。投資信託を解約する際、元本に対して0.1%程度が信託財産留保額として投資信託に残されて解約されます。つまり、中途解約手数料のようなものですね。短期ならば有料、長期ならば無料といったものもあります。
(出典:三菱UFJ信託銀行)
そして、事前に明示されないものとして、
- 売買委託手数料
- 監査報酬
などがかかります。投資信託はポートフォリオを変更する時に、株式や債券を売買するのでその都度間接的に経費を支払うことになります。明確に説明されることがないので、分かりづらいですが、投資信託に投資をする場合は、こうしたランニングコストをしっかり理解して投資をしたいものですね。
投資信託の用語は怖くない
今は勉強できる場も多い
さて、ものすごく簡単に用語の説明とかをしてみましたが、今は本当に便利で難しい用語が出てきても調べればすぐにわかるようになっています。
投資信託の基本的なところを押さえたければ、投資信託協会などのサイトが参考になります。
投資信託協会は、投信フォーラムなどのセミナーも定期的に開催していて地方開催も多いので勉強できるリアルな場もあるのは嬉しいところ。
それと、初心者向けの書籍も多数発売されていて、書店に行けば手頃な価格で購入できますね。
ちょうど最新の書籍でいうと水瀬ケンイチさん監修のムック本も好評のようです。
マンガで読めるので、難しく考えずに始められそうです。
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とにかく、今は勉強する方法も手軽になっていて、投資信託への投資のハードルは本当に低くなっています。
難しい用語も調べる方法はいくつもありますし、各証券会社ではサイト上に用語集があるので、わからない単語が出てきたら検索をすればたいていの用語は意味が分かるようになっています。
私も毎日勉強しながら投資中です、日々これ勉強が資産運用でしょうか。