2020年3月12日(木)に行われました野村IRさんの会社説明会オンラインセミナー。
イベントやセミナーが中止になっている中、オンライン開催のものも増えてきて興味深いですね。
第二弾は食品飲料向けの原材料を卸売しているオーウイル株式会社さんのご紹介です。
オーウイル株式会社会社概要
いわゆる不景気に強いディフェンシブ銘柄にあたります
オーウイル株式会社は、主に飲料に用いるビタミンCやクエン酸などの副原料、乳・乳製品etc.、野菜や果物のピューレといった農産加工品を扱う食料品商社さんです。
1986年に創業して以来、2008年11月にJASDAQに上場、2014年3月に東証2部に上場しています。
20カ国40ヶ所以上の調達先があり、高品質の品質管理、食品だけでなく設備も一緒に提供するワンストップサービスなどが強みに企業さんです。
ビタミンCをはじめ、現在シェアNo.1の製品は数多くあり、これからシェアNo.1のシェアを拡充していく方向性とのこと。
現在、増収増益で乳製品やマンゴーピューレなどが好調だそうです。
原料調達先には中国も含まれますが、製造は進んでいるし一定数の在庫もあるので、直近で業績に大きく響くといったことはないようです。
取引先相手も外食というよりはメーカーさんがほとんどなので、影響は軽微とのことでした。
経営課題などについて
環境問題などにも取り組まれています
これからの経営課題としては、以下の4点を挙げていらっしゃいました。
- 取扱商品の拡充(仕入れ先の拡大)
- 海外事業の拡大(ASEAN・北米市場への展開、輸出の強化)
- 新規事業の開拓(大型シーリングファンの提案や排水処理システムの導入)
- 社内基盤の強化(コーポレートガバナンスの強化etc.)
大型シーリングファンの設置などは、工場の働く環境をよくするために力を入れているそうです。
シーリングファンはアメリカ製とのこと。(残念ながら日本製のものはないそうです・・・)
20分たっぷりの質疑応答タイム
多角的な取り組みに対する質問が多かったです
質疑応答は20分たっぷりあったので、実にさまざまな質問に答えていただいた印象でした。
今は、成長投資を第一優先として業績拡大を目指すとのことでした。
グローバルに事業展開していこうという流れのようです。
現在、株式の流動性は低いので、これから考えていきたいともおっしゃっていました。
原料供給先に選定の仕方も安全面のチェックは怠らず、独立系商社との強みを生かして、迅速な決定をしているとのこと。
売上目標は、現在売上高が300億あるので500億を目指しているとのことでした。
従業員の平均年齢も30歳後半で、若い人が多くて活気があるそうです。
営業が多いので、新人さんの教育にもOJTだけでなく、営業の仕方などは社員さんで共有しているとのことでした。
ディフェンシブ銘柄であると同時に、今は環境事業にかなり力を入れているのが全体的に感じられました。
今回の説明については、ベースとしてはオーウイル株式会社2020年3月期第二4半期決算資料にも一部載っています。
決算動画も企業HPのIR情報から確認できるのでご興味ある方は、企業HPを見てみてくださいね。