2020年5月28日(木)午前10時から、K.フロントリテイリング株式会社(3036)の第13期定時株主総会ライブ配信のレポートです。
株主総会の様子をリアルタイムで視聴できるとあって視聴してみることにしました。
ただし、質疑応答および議案採決の部分は出席株主のプライバシーを配慮し、配信の対象外とのこと。
まぁ、ご時世といったところでしょうか、とはいえ、質疑内容は知りたかったです・・・しょんぼり。
今年は、東京での本会場も会場変更、名古屋と大阪の中継会場もなくなったこともあり、事前質問までの回答はいただけました。
決議事項は取締役13名の選任だけでしたので、そのあたりは参加できないのは仕方ないとしても・・・外出自粛を継続している人よりも実際に行った人が得をしちゃう体制は今回の場合特に考えさせられますね。
株主総会自体で出された質問事項などについては後日、J.フロントリテイリング株式会社HP等にて公開されるとのことでした。
では、さくっと今回の内容についてまとめておきますね。
中期経営計画の進捗状況
くらしの「あたらしい幸せ」を発明するがテーマ
まぁ、百貨店業界の売上が厳しいというのはもう軒並み言われており、改めていうことではないですが、ひとまずそれはさておき。
2019年9月に大丸心斎橋店、11月に渋谷パルコとリニューアルしており、2020年3月にパルコ完全子会社化と話題が目白押しのJ.フロントリテイリング株式会社さん。
大丸松坂屋百貨店は、大阪・心斎橋の「大丸心斎橋店 本館」を2019年9月20日(金)にグランドオープン。御堂筋と心斎橋筋…
現在の経営戦略の柱は主に4本。
- マルチサービスリテイラー戦略(クレジット金融事業の強化)
- アーバンドミナント戦略(心斎橋などの大型エリア再開発・BINO(ビーノ)東洞院)
- ICT戦略(顧客データベースの活用・セキュリティ強化)
- 新しい百貨店のビジネスモデル(渋谷PARCOのような体験型コンテンツの拡充)
また、ESGフラッグシップ店舗(心斎橋店など)で再生可能エネルギーを活用したりとESGへの取り組みも紹介されていました。
新規開業が相次ぐ中ですが、コロナ禍も手伝って当期純利益も22.3%減。(これで今のところ、です。)
とはいえ、1株18円期末配当で、年間36円の9年連続増配中です。
対処すべき課題について
新たな中期経営計画の策定&スタートを
事業ポートフォリオとして百貨店が44%程度を占めるということで、パルコ業態や金融業・不動産業が好調に推移してくれているとはいえ、売上高などは伸び悩み中。
成長戦略としては、大丸松坂屋百貨店の不動産事業をパルコに移管して効率的な運営をしていくとのこと。
また心斎橋エリアの開発を続け、心斎橋パルコ開業によって、エンターテイメント要素を高めるとともに、大丸心斎橋店との連携も図るとのことでした。
そして、現在の中期経営計画の目標達成は難しいと判断し、2021年度からの新中期経営計画を策定して新たなスタートをするとのことでした。
このあたり、もう少し聞きたかったのですが、10年後の2030年をゴールとし、定量的な目標設定をすると言ってましたので、数字を意識しますってことですかね。
ひとまず、2021年〜中期3ヵ年計画を計画予定だそうです。
代表取締役の声としては、短期的には守りに入るところもあるが、将来的には攻めに転じるように準備などを怠らないとのことでした。
事前質問への回答
株主優待についても言及がありました
事前質問はもっとも多く寄せられたもの3点について回答されていました。