最近は、とにかく経済や資産運用に関するセミナー・イベントが増えたなぁという印象です。
自由な身である今のうちに行けるところには行っておきたいなぁと思ってあちこちお出かけしています。
かなり有名になってきたものの一つですが、JPX(=日本証券取引所グループ)の運営するJPXアカデミーがあり、なかなかタイミングが合わなかったのですが、年末より申し込みをして参加してきました。
個人的に、JPXアカデミーの講座は初心者向けでもありますが、単に初心者向けというわけでなく、腑に落ちる内容になっている気がします。
わりと推したいセミナーの一つですので、ご興味ある方の参考になれば幸いです。
JPXアカデミー入門講座(夜)概要
2回コース&1回2時間弱の座学スタイル
まず、JPXアカデミーでは様々な講座が開講されています。
今回は東京証券取引所で開催される入門講座(夜)に潜入です。
入門講座以外にもJPXアカデミーではいろんなセミナーがあって、特別企画も豊富です。
主に東京開催ですが、最近は大阪取引所での開催も増えてきました。
入門講座は無料、有料講座もちらほらありますが、参加費用は1,000円となっているのでハードルはかなり低くて参加しやすいと思います。
入門講座は、全2回で定期的に開催されています。
昼講座と夜講座があるので、好きなものに申し込みできます。
夜講座は、19:00〜20:45となっているので仕事帰りに立ち寄りやすい時間帯になっていますね。
申し込みはHPで必要事項を入力するだけ、すぐに登録したメールアドレスに返信がきます。
メールアドレスに届いたメールが受講票代わりになるので、参加するまで大事にとっておく必要があります。(画面見せるだけでOKですから見失わないように!ですね。)
今回の入門講座では、定員200名のところ満員というわけではありませんでしたが、なかなかの盛況ぶりでした。
ちなみに、ペンやクリアファイルの配布等もないので、メモを取りたい場合はペンなどを持参する必要があります。(こういうところはシンプルですし、ちょうどいい感じです。)
飲み物の持ち込みは可能(食べるのは不可)で、休憩所の自販機などは利用できました。
何より、今回の夜講座は、年齢層も20代〜30代が多めで、男女比率も女性の方が多いくらいでした!
それゆえ女性も参加しやすいものになっています。(そして、変に女性向けとかになっていないところがさらに良いところです。)
何より、一般人でもセミナーであれば、気軽に東京証券取引所に入れる機会の一つとしてもおすすめです(笑)
ティッカーなどが動いているところを見ることは今回できませんでしたが、静かに佇むとうしくんを見ることはできました。
(とうしくんラバーとして、こうして会えるのは本当に嬉しいです(笑))
注意点としては、東京証券取引所に入るときは、一般人用の入り口から入ることになります。
講座受講の場合は、入り口で受講票を見せることになるので入り口にたどり着くまでに準備しておくと安心です。
また、入り口すぐに持ち物検査があるので、心づもりしておくとドキドキしなくて済みます。(とかいって、ど緊張して入りましたけれどもね・・・)
ざっくり1日目に参加した印象
「官」と「民」の間くらいの距離感が◎
全2回コースで、以下のことを学べるようになっています。
- 株式会社と株式の仕組み
- 株式市場と株式投資
- 株式取引の基本
- 資産運用の手順
今回は、前編でしたので1.と2.について詳しく教えてもらえました。
1.では、基本的に株主になることで得られるメリット(配当金や議決権行使など)について、2.については実際に株式の売買取引のルール等が主要な内容となっていました。
今回私が感じたJPXアカデミー入門講座の良さは・・・
- 資料がとても分かりやすい。(文字ぎっちりなスライドとは無縁)
- データなどには必ず出所がついている。(自分で実際のものを後から確認することも可能)
- 投資用語はすべて説明が入っていて平易に説明してくれる。(始値(はじめね)・終値(おわりね)など読み方も教えてくれます(笑))
- 時間的にも余裕がある感じで話し方も丁寧なので、聴きそびれることが少なさそう。
- 途中で休憩もあってずっと座っている辛い感じがない。
- 途中で小ネタ(株主優待のところで桐谷さんのお話)もあって飽きない工夫を感じる。
- 休憩時間や講座終了後に質問にも応じてくれる。
参加者も入門講座は7〜8割がまだ投資をしたことがない人。
いわゆる初心者さんが集っているので、何も知らなくても居づらくないです。
でも、投資用語とか出てくるし、主要指標の解説などもあるので、初心者から中級者を目指そうとする方にもヒントがいっぱいの講座ではと感じました。
超個人的に勉強になったところについて
マーケットシェアの特徴などJPXならではの情報は必聴?
初心者向けとはいえ、細かいところはJPXの方の視点が入っているので初心者はだしの人間にもためになることがいっぱいありました。
そもそも、日本市場で売買に参加しているのは、東証1部だと6割強が海外の機関投資家であるというのは有名なお話ではありますが、これが新興市場のマザーズやジャスダックになると機関投資家の比率がぐっと下がって30%台になるのが興味深かったです。
海外勢が日本株の主役というのは日経の記事などにも記載がある通り。
やはり、知名度や情報量の差などが影響しているようです。
日本人が米国株に投資するとしても、中小型株には手を出しにくいのと同じ理由ですかね。
機関投資家は投資先として新興市場の上限などもあったり、海外勢が入りにくいという意味では日本人投資家にとってはチャンスと見る人もいるのかもな〜と単純に思いました。
(ちなみに、新興市場のマザーズがもともと東京証券取引所で扱っていたもの、ジャスダックがもともと大阪証券取引所で扱っていたものという違いも初耳でした。)
あとは、ヨーロッパの相場は休憩時間がないけれど、アジアの相場は休憩時間が結構あったりというのも面白かったです。
いろんな豆知識が身について、基本的なことだけれど内容理解が深まりました。
そして、最後に新年明けてからしばらくしておりますが、残っていたのでいただいてきました。
この時期特有の東証オリジナルカレンダーです。
TOPIX(東証株価指数)が記されているのが特徴ですね。
ちなみに色がついている曜日はオプションの最終日などだそうです(笑)
とにかく、基礎的なところを改めてしっかり学ぶのにも適した講座だと思いました。
次回もとっても楽しみです。