日本の主要商社5社2019年度決算報告書まとめ

さて、6月になり株主総会ラッシュや配当金ラッシュに湧いている人も多いのではないでしょうか。

株主としての権利を十分に享受できるのは嬉しいものですね。

そんな中で、今年もやってまいりました主要総合商社5社の株主通信のまとめ記事です。

こういうのも、毎年やっていくと変化があって面白いかな?とほそぼそと続けています。

何より企業さんが一生懸命作ってくれているんだな〜と株主としては実感できる情報がいっぱいなので、眺めるだけでも楽しいものです。

過去の記事は以下のこちら。

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いろいろうっかり忘れてごっそり捨ててしまった回もありますし、今年も伊藤忠さんのどっかいってしまったのですが、新たに双日さんが加わったので、主要5社2019年度決算報告書(株主通信)の内容でまとめてみました。

みなさまと情報共有できれば幸いです。

第152期株主通信住友商事(8053)株主通信

COVID-19の終息までは財務健全性の維持を最優先

住友商事さんの株主通信は、「住友の先人たち」っていうシリーズで活躍した偉人を紹介してくれているところが結構お気に入りです。

COVID-19の影響もあり、キャッシュインの減少は見込まれていますが、財務健全性を第一に考えるというトップの声に安心した人も多いのではないでしょうか。

当期年間配当金は1株あたり80円でしたが、来期は70円予想となっています。(妥当なラインかなぁと今のところみていますがはてさて。)

事業トピックスとしては、宇宙開発事業やインドネシアの電力インフラ、マレーシアにおけるマネージドケア事業の参入など多岐にわたっています。

2019年に住友商事の創立100周年を記念して生まれた、MIRAI LAB PALETTEと呼ばれるイノベーションラボの紹介も興味深かったです。

何より、イスラエルのCVC事業は個人的にイスラエルに集う高度人材に興味があるので(笑)、スタートアップ企業を引き立てつつ、先進技術によるイノベーションなどすごく期待しているところです。

住友商事の方々には引き続きイノベーション創出に尽力いただければと思っています。

 2020夏号双日株式会社(2768)株主通信

目玉は医療インフラ事業の推進

実は結構前からホルダーなのですが、株主通信が新聞っぽくて個性的な双日株式会社さん。

株価が入金力が貧弱な人間でも購入しやすかったので飛びついてしまったという購入理由はろくでもないのですが、堅実に育ってくれている優良企業さんです。

当期年間配当は17円ということで配当性向35%と引き上げてくれたことに株主としては心意気みたいなものを感じたりするものです。

目下厳しい状況であることなどをトップのメッセージで寄せていましたが、コスト削減や損失回避に努めるということ、着実な成長のために優良資産を積み上げていくとのことで心強さも感じました。

事業展開も医療インフラ事業を筆頭に、ミャンマーでの通信インフラ事業やインドのモバイルアプリによる事前予約型バスサービスに資本参画するなど、先進国の課題解決や新興国における社会貢献活動などバランスが良い印象です。

2020年1月には福岡で株主懇談会をされたとのことで、こういうのも機会があったら行ってみたいな〜って思いました。

2020 summer No.128 丸紅(8002)株主レポート

減損損失が大きいが、損失の内訳公表は好感触

結構好調だったと思うのですが、丸紅さんは多額の損失計上に赤字決算とふるわぬ印象でしたね。

やはり原油価格の急落などが響いているようで、一過性損失の内訳を公表してくれていたので、その意味では好感触でした。

配当金も2019年度は年間配当金1株あたり35円でしたが、見通しとして来期年間配当金は1株あたり15円予想です。

とはいえ、これを下限とすること&配当性向は25%以上を基本方針とするとのことで、ちょっと頑張っていただきたいところですね。

トピックスとして興味深かったのが、インドネシアにおけるデジタル母子手帳サービスの開始

インドネシアでは紙媒体の母子手帳が十分に行き渡らないことで、発育不良などの問題を抱える子も多いとのこと。

社会の課題解決に取り組まれているのは素晴らしいなと思いました。

「世界の街から」シリーズでは、米国・オレゴン州のポートランドが紹介されており、美しい自然の写真に癒されました(笑)

2020年夏号 三井物産株式会社(8031)株主通信

株主通信の表紙一新&配当についてはかなり強気!?

中期経営計画2023が始動している三井物産さん。

「世界中の未来をつくる」をヴィジョンにもっているところ、新しい株主通信も見やすくなっていて良い雰囲気です。

当期純利益を2023年3月期4000億円目指しているというのも、志高い印象ですね。

年間配当額1株あたり80円を下限とし、自社株買いについても機動的に実施していくというのも株主として頼もしい限り。

「ブッサンジン360°」シリーズについては、CoCo壱番屋さんの日本式カレーをインドに広めようとしている方のお話でした。

ビジネス街などに積極的に展開していく予定みたいですね、インドビジネスの試み今後も気になります。

2020年6月No.50 三菱商事(8058)株主通信

LNG事業50年は素直に歴史を感じました

昨今、不透明感がありますが、株主還元として累進配当を継続すると打ち出した三菱商事さん。

2020年度134円と前年度よりも2円増配とはやはり大きいですね。

特集はLNG事業50年の歴史を振り返るといったもの。

1969年の輸入代行からスタートし、さまざまな地域のLNG事業に参画されています。

今後2020年代半ばには、カナダのモントニー・シェールガス開発ブロジェクトに関わるとのことで、商社だからこそできる事業というのもあるのだな〜と改めて感じました。

 

やっぱり会社は個人でできないことができるという点で魅力的なことが多いですね。

こうして商社さんの事業等を比べると、世界のいろんなところでいろんなことが起きているって実感できます。

引き続き、頑張っていただきたいと株主としては思うばかりです。

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