文系発想でスイス(ネスレNestle)が投資先として気になる理由

少しずつホワイトデーが近づいていますね。

雇用統計が予想を大幅に下回る最中ですが、そんなときは楽しいことを考えて長期投資を続けるSayasayanでございます。

さて、プライベートのごたごたが片付いたら、いよいよ海外投資も幅を広げていきたい昨今なのですが、今とっても気になっている国&企業さんがあります。

はい、表題の通りのスイス(というかネスレNestle)さんです♪

スイスについて思うところはいろいろあるのですが、今回はネスレNestleの特にチョコレートのお話について書いてみました。

スイスはチーズとチョコレートの国だけじゃないというけれど・・・

誇るべきチーズとチョコレートの国

スイスといえば、なんといってもアルプス山脈ですよね。

険しい山々のイメージとともに、のどかに乳牛を飼うイメージ・・・。

それは一部とはいえ、間違いではないスイスの現実かと思われます。

季節によって牛を移動させて育てる移牧により、のびのび育った乳牛から良質なミルクがとれるのですから、それを使ったチーズやチョコレートが基幹産業の部分はありますね。

廃れたといっても人々の口に入るのですが、なくなるということは考え難いところです。

ですので、スイスといってチーズやチョコレート!というのはあながち間違いではないように思われます。

もちろん、それだけじゃないので、もっと深く知るべき国ではあるのですけれど。

スイスは日本も学ぶべきところが多い国家ですしね。

  • 永世中立国
  • 永世中立国を支える軍事の国
  • 軍事を支えるさまざまな産業
  • 戦略的な外交戦略

・・・などなど、とにかく国家を作ってきた自負がある国です。

でもその中で、古くから産業として盛んなのがチョコレート産業なのですよね。

かつてスイスエアーを利用したときにお土産にチョコレートをいただいたくらいですし。

それだけチョコレートが根付いている国といっても過言ではありません。

ということで、チョコレートはまず軸にあると思って良いかなと考えています。

チョコレートは立派な加工産業

世界における産業構造の基本が詰まってる

ということで、今回はひとまずチョコレートに特化したいのですが、なぜここまでチョコレートに限定するのか?といったら、チョコレートは立派な加工業であり、産業構造の基本と呼べるから。

そもそも、チョコレートの原料のカカオは、コーヒーなどがとれる熱帯地域で育ちます。

いわゆるカカオベルトと呼ばれる地域で育つと言われるのですが・・・

赤道を挟んで北緯20度から南緯20度あたりの間でしか育つことが出来ない植物な上、気温差には弱いし、標高の高いところは嫌いで、年間降水量は1000mm以上が必要というわがままな商品作物になっております。

そして現在、カカオの生産量はアフリカなどに偏っています。

(出典:KIDS外務省

このカカオの確保は、チョコレート産業によって死活問題であり、世界的に産地を押さえるのは重要事項になっています。

しかし、現在はこれが人道問題(アフリカの児童労働etc.)はじめとして難航しているのが現状で、今後ますます難しくなると予想されています。

ひとまずそれはさておき、カカオがとれる国や地域でチョコレートが作られているのか?といえば、そうではありません。

カカオの生産量とは全く異なり、加工されるチョコレートの出元は、実は多くヨーロッパ(北米)を拠点としています。

カカオ豆の輸入国は中継地点なども含むので、輸入国は省略しまして。

チョコレートの輸出量(2017)は以下の通り。

(出典:World’s Top Exports

2017年の年間チョコレート輸出量をドルベースで換算した結果です。

スイスは第10位と少ないように感じるかもしれませんが、これは国内での消費量も考える必要ありです。

なにせスイスのチョコレート消費量は半端ありません(笑)

人口チョコレートの1人あたりの年間消費量は以下の通り。

(出典:社会実情データ図録

日本よりずっとチョコレートを食べる国なのですよね。

それゆえ、チョコレート輸出国として存在感が薄いのですが、スイスといえばチョコレートカンパニーリンツのお膝元でもございます。

この時期だと問答無用にデパートを席巻するイースター用のゴールデンバニーが印象的。

正直、目つきの怖いこのウサギがあまり可愛いと思ったことはないのですが、飽きもせずに買われていくので、根付いたものってやっぱり強いって思ってしまいますね。

とにかく、大量にチョコレートを作って食べていることは間違いない事実です。

さて、スイスがチョコレートの国というのが確認できた上で、スイス発祥といえば世界を代表するネスレ(Nestle)のお話に移っていきましょう。

ネスレ(Nestle)について

チョコレートだけではなく製薬などにも進出中

気になる企業ネスレ(Nestle)は、スイスのヴヴェイに本社を置く世界的食品・飲料会社です。

企業名は「鳥の巣」から来ていて、ロゴマークもこの名前から。

日本にはネスレ日本が、有名なキットカットやネスカフェなど有名な商品・サービスを展開しています。

実は数々企業を買収し、大規模な企業に成長した印象の強い企業でもあります。

ミネラルウォーターで有名なペリエを買収して飲料業界でもかなりの幅をきかせていますし、今はスイスの製薬会社ノバルティスの傘下だったガーバーなども買収し、製薬業界にも・・・。

とにかく、幅広い事業を手掛けるネスレは、かなり機関投資家の資金も集まっていて、いわゆるマネーパワーがあるのですよね。

それを遺憾なくチョコレートの分野でも生かしていると感じられて気になっております。

私が個人的にネスレが気になるきっかけになったのが、実はこちらの商品です。

(出典:ネスレkitkat chocolatoryホームページ

商品は、火山島であるバヌアツ・フィリピンミンダナオ島・パプワニューギニア原産のカカオを使ったボルカニックチョコレートです。

カカオは生えた木によってそれぞれ味が違うといわれるくらいなので、均一な味を表現するのは大変そうですが、さすがネスレといえるでしょうか。

何より先ほどから述べてきている通り、カカオはいわゆるアフリカを中心とする発展途上国からヨーロッパ先進国へ渡って加工されてチョコレートが作られて世界中を巡っています

チョコレートはヨーロッパで嗜好品として確固たる地位を確立しており、近年は中国を筆頭とするアジア圏でも好まれて需要は増加傾向です。

その上、原料カカオは生育条件が厳しく、良質なカカオを一定数確保するのは相当に苦労するのであり、将来的に高騰することが見込まれている作物でもあります。

そのような情勢下で、まずは作れそうな地域でカカオを生産させて製品化している・・・おそるべしネスレ。

第4のチョコレートと呼ばれるルビーチョコレートもすでにキットカットシリーズでごく一般的に食せるようになっていることも踏まえると、ネスレの存在感半端ないなとつくづく感じられますね。

ネスレ(Nestle)への投資方法

ネスレ(Nestle)いいと思うのですが・・・

ということで、ネスレ(Nestle)に投資したいかもなんて思ったりするのですが、いかんせん直接個別株を購入したいとなると、野村証券や三菱モルガンスタンレー証券(サクソバンク証券なんかもですが・・・)などで口座開設&高い手数料で取引することになります。

ネックは資本力だね、というお話に。

そこまでの資本力がない弱小投資家となると、今度は投資信託やETFなどを検討することになるのですが、こちらも品薄状態ですね(笑)

真っ先に候補になるのは【1391】UBS ETFスイス株でしょうか。

あとは、iShares Global Consumer Staples (KXI)あたり。

【1391】の方がネスレの構成比率が高いのと、後者はスイス全体で構成比率10%ほどで半分は米国ですね。

海外分散投資という観点からいえば、スイス株という手は悪い手ではないと思われますが人気は今ひとつですね。(税金結構とられちゃうし、稼ぎたい!っていう意味での推奨とも違いますしね・・・)

あと裏技的にいえば、マレーシアで上場しているネスレマレーシア(NESM)という選択肢でしょうか。

こちらなら個別株として購入することもできますし、マレーシアETFも検討できますね。ishares MSCI Malaysia ETFとかとか。

ただし、すでにアジア市場でもかなり成熟しつつはあり、なかなか判断は難しいところ。

(著者の初海外は実はマレーシアなので、良いイメージが先行はしているのですが(笑))

ただ、ネスカフェ等の事業内容が継続的に課金をしていくものだったり、ビジネスモデルとして収益性はある程度維持できそうな気もしていて、やはり何かしらの形で保有を検討したいと考えています。

いずれにせよ、キットカットを食べながら、ネスカフェを飲みつつブログを書いている時点で、もっともなじみある企業であることには違いありませんので、投資対象として十分にウォッチしていきたい企業です。

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