もうすぐ12月になりそうな勢いの昨今。
個人的におひとりさまではなく、おふたりさまになろうとしており、今後の家計管理や資産形成を考え直さなければと思っている昨今です。
そこで今回は家計簿普及促進委員会(マネーフォワード、Zaim、マネーツリー、スマートアイデア(おカネレコ)、婦人之友社、ときわ総合サービス〈順不同〉)が主催している家計簿の夕べに参加してきました!
前年に引続き、本年も「家計簿の夕べ」のパネルディスカッションに弊社 CCO の綿島が登壇します。今年のテーマは「お金の呼…
まだまだ認知度は低いかもしれませんが、少しずつ参加者さんも増え始め、今年で4年目を数える家計管理について学べるパネルディスカッションです。
名だたる家計簿アプリの企業さん+長年愛用されている紙媒体の家計簿も出している企業さんの協力タッグ!
参加者の家計簿への悩みや上手なアプリの活用術などを聞いてきたので、みなさんとシェアしたいと思います♪
開催場所は20218月24日に開業したばかりのKABUTO ONE。
国際金融都市東京を目指す兜町・茅場町のランドマーク、新しいビルなのでテンションあがりました。
嫁入り前に行きたいところ・・・というより見たいなと思っていた日証館から移転した渋澤栄一氏が大事にしたという佐渡の赤石ともご対面できて感無量でした。
(ご利益ありそうなのでこちらもシェアしておきますね。)
今後の金融教育について
e-ラーニングでも学べるように!
まずは、日本銀行内にある金融広報中央委員会の方から、今後の金融教育に関するお話を聞きました。
金融広報中央委員会さんは、金融リテラシーを高めるための情報サイト「知るぽると!」などを運営されています。
いわゆる公的機関ですが、用意されている小学生・中学生・高校生向けの教材など良質なコンテンツを無料で提供されています。
変なサービスにお金を払うよりよっぽど勉強になりますし、教員である身としては教材研究とか一緒にしたいくらいです(笑)
目の仇にするよりも上手にこうした情報も活用したいところですよね。
2022年から家庭科で金融教育が開始されますが、それを想定したe-ラーニング講座も今度gaccoを通じて開講されるそうです。
金融広報中央委員会(知るぽると)のプレスリリース(2021年10月29日 10時00分)金融リテラシーに関するeラーニン…
gaccoはJMOOCと呼ばれる無料の学習コンテンツサイトで、こちらの講座もオンラインでgaccoへの登録をしておけば無料で受講できます。
動画も見飽きないように1回10分〜15分のものになっているのだとか。
講義の内容を見てみると、単に投資の話ばかりでなく、家計の予算の立て方やローンなどの話、奨学金や保険についてなど幅広くバランスがとれた内容になっていると思います。
時代の変化に合わせて、こうした新たな学びの場や情報提供がなされているのだなと感じました。
夫婦での資産管理も千差万別
すべてオープンだとお金も貯まりやすいがケンカもしやすい!?
パネルディスカッションの中では、参加者からの質問にも答えてもらいました。
特に盛り上がったのは、夫婦での資産管理について。
パネリストの家計簿アプリの広報担当者さんなども結婚を機に家計簿つけ始めた方も多く、相談者としてはすべてオープンにしちゃうとケンカも増えそうというお悩みが寄せられました(というか、その相談者は何を隠そう私ですw)
いろんなご意見いただいたのですが、特に印象深かったのは2秒で付けられる家計簿アプリおカネレコを運営するスマートアイデアの江尻さんのお話でした。
実際のところ、共働き夫婦の家計管理は4つのタイプに分類されるそうです。
- オールオープン型タイプ
互いの収入などがすべてオープンになっている状態。 - 共通財布型タイプ(共有口座型)
生活用の共有講座を作り、その中でやりくり。あとは自由にするといった状態。 - 共通お財布型タイプ(収入と支出をどちらかに分けるタイプ)
例えば生活の支出は旦那さんの方から、奥さんの収入はまるっと貯蓄といった状態。 - お財布一つタイプ
旦那さんのお財布だけで生活するといった状態。
ぶっちゃけ、この4タイプの中でもっとも多いのは①のオールオープンタイプで、「資産はもっとも貯まりやすいが、ケンカもしやすい」タイプだそうです。
②や③などは資産形成としては落ちるかもしれないけれど、ケンカなどは少ないよう。
やはり共働き夫婦とのことで、ある程度予算配分などは余裕をもってやることになるんだなぁと思いました。
詳しくは江尻さんのご著作に書いてあるのでご参考までに。
結局、夫婦でそれぞれ一人暮らしなどを長くやってきた人間からすると、それぞれお金を管理してきた実績もあるので、共有タイプがいいかなぁとかぼんやり思案しました。
ちなみに、スマートアイデアさんからは個人の家計簿を隠してくれるおカネレコプラスというサービスもあるそうです!
また、マネーフォワードの滝さんから、最初にいろんな取り決めをしても、途中でバランスが崩れたりするので適宜相談しながらその夫婦なりの家計管理の形を作っていく必要があるとのこと。
ユーザーさんなどの家計簿をたくさんみてきている方々の意見は説得力があるな〜と思いました。
FIREもさまざま、みんな最後は人生のリタイアを迎える
仕事嫌いでも社会との接点はやっぱり仕事な日本人?
今回のパネルディスカッションのお題のメインは、FIRE(Financial Independence, Retirement early)について。
早期に経済的自由を成し遂げ、自由時的に暮らすといったイメージですが、実はこのFIREも4つのタイプに分けられるのだとか。
- Fat FIRE (ファット FIRE)
いわゆる十分な資産によって悠々自適に暮らすスタイル - Lean FIRE (リーン FIRE)
質素倹約な生活によって仕事をしなくても良い状態を保つスタイル - Barista FIRE (バリスタFIRE)
完全なFIREではなく、スタバのバリスタでも定期的にやりながら、少しの生活資金と福利厚生などを享受して無理なく暮らすスタイル - Coast FIRE (コーストFIRE)
若年層のうちに資産形成を行い、あとはゆるく仕事をしたり社会貢献したりするスタイル
実際のところ、①のイメージが強いFIREですが、②とか③とかの人もいろいろいますよね。
今回参加されていたパネリストの方達は仕事が楽しい!と思えている方も多いようで、FIRE願望が多い人はいなかったですね。
結局自分の裁量で仕事ができる状態とかになるだけで、解放される人も多いのかなという印象でした。
外資系企業でもあるマネーツリーの方からは、同僚から「日本人は我慢が好きだよね〜。」とか「仕事嫌いな人多いよね〜。」という言葉をよく聞くそうです。(外国の人からはそう見えているみたいですw)
そうはいいつつも、社会との接点をもつと言う意味では、やっぱりなんらかの仕事をする(ボランティアとかでもいいんですけどね。)のが人とのつながりとなるので、FIREというのに固執するのではなく、お金の管理同様に自分のどうしたいか?を明確にすることが重要とのことでした。
誰しもが最後はこの世界からリタイアするわけですから、そのときに納得できる状態であると良いですよね。
家計管理はその人の人生を浮き彫りにさせるなぁと改めてお話を聞いていて思いました。
また第五回もあるならば、ぜひ参加してみたいです♪
新たな生活のためにもここで学んだことを生かして頑張りすぎない程度に家計簿をつけてみようと思います。