関東財務局さんから学ぶ!②世界の金融機関&通貨コードについて

さて、2020年5月23日(木)に開催されたきん女。学院2020春の第四回目、ゲスト関東財務局さん編第二弾です。

きん女。学院シリーズは、 きんゆう女子。で定期的に行われている全5回のお金の基本講座です。

現在は年2回ほど開催されていて、開催されるたびに最新のお金の情報がアップデートできるようになっています。

普段お話を聞く機会のない方々のお話を聞くことができて毎回感動していますが、関東財務局さんは特に力を入れてくださっている様子がひしひしと感じられたので、全編レポートするために三部作にすることにしました。

第一弾はこちら。

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中盤は、今話題(?)の国際的な機関や通貨コードについて。

なんだかとっても海外に行きたくなるようなお話ばかりでしたので、Sayasayanのエッセンスを含んだレポートをみなさまと共有できれば幸いです。

WHOなどの国連の専門機関について

国連もお金ないので苦しい現状が反映されていますね・・・

世界的な公的金融機関のお話の前に、ちょっとだけ国際連合(国連)とWHO(世界保健機関)のことを。

WHOは国連の専門機関の一つで、その名の通り、世界中の人々が健康に暮らせるように衛生面での指導を行なったり、今回のようなパンデミックの混乱を防ぐために指針を出していく機関です。

現在の事務局長であるテドロスさんは、元エチオピア外務大臣を務めた方です。

シンボルマークをあげておきましたが、中央には蛇が描かれており、ギリシア神話に出てくる名医アスクレピオスの杖をモチーフにしています。

医術の象徴であり、ここでは蛇は悪者ではないのですよねぇ・・・。(ちなみにヨーロッパにおける医術の象徴ということもあり、最近はちょっぴり批判の声も出たりしているようです。)

国際連合の本部がアメリカのニューヨークにあるのに対し、WHOはスイスのジュネーブを本部としています。

ちなみに2020年は国連創設75周年ということもあり、未来に関する対話というのを実施しているようです。

国連のホームページでは、現在アンケートがなされており、事務総長に意見することができます。

このアンケートの集計は、2020年9月の第75回国連総会で提示されるとのこと。

アンケートを行うと、世界中の同世代がどんな投票をしたのかもわかるのでご興味ある方はぜひ、国連HPの方でアンケートに答えてみてくださいね。

国連広報センター

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今回、WHOについては失望することも多かったと思いますが、余裕のないところを突っ込んでもね・・・と思うところもあります。

一応、日本の対応については、「成功」と表明したようで、何よりでした。

学校でも触れることがありますが、国連の予算って小さいので・・・(笑)

これは資料集とかにもよく出ているグラフです。

加盟国193か国が支払う国連分担金の未払い問題などもありますし、なんだかんだでみんなでお金も出し合って世界を平和にしていこう!って理念はあってもうまくはいかないところはあるものですね。

(一応、国連分担金拠出率は現在、アメリカが一番拠出していて、次に中国、日本は中国に抜かれて今3番手です。)

財務省とも関係が深い専門機関について

日本は世界的にみればお金を借りる側から支援する側へ

さて、関東財務局さんからのプレゼンの本題は、国際連合の専門機関として金融に関わるところもありますよ、ということで、日本の財務省とも関わりのある機関をご紹介してくださいました。

主に、IMF(国際通貨基金)と世界銀行グループについてお話を聞いてきましたよ。

実のところ、IMFと世界銀行グループは姉妹機関で、加盟国は同じ189ヶ国。

秋に合同総会を共同開催しており、国際通貨制度の安定や外貨貸付による各地域の経済発展を支援しています。

最近アルゼンチンがデフォルト 宣言しましたが、デフォルト化しているこの状況についても一応IMFが関与しています(笑)

IMFについては、きんゆう女子。さんのレポートに詳しくあるので、ぜひ参考にしてみてください。

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また、IMFは2020年4月予測で世界はマイナス3%成長と見通しを発表しているので参考にされている方も多いかもしれません。(良い意味でも悪い意味でも(笑)消費増税についても言及していますしね・・・)

世界銀行グループは、IBRD(国債復興開発銀行)やIDA(国債開発協会)、MIGA、ICSID、IFCの5つの機関で構成されています。

正直特徴ははっきりしていないのですが、一応IBRD(国債復興開発銀行)といえば、かつて日本も発電所や東名高速道路、東海道新幹線と前回の東京オリンピックのインフラ整備のために融資を受けたところですね。

長期の貸付などが主なお仕事といったらいいのかな・・・今はいろんなところに融資してるよってお話を伺いました。

今だいたい38ヶ国くらいに貸付を実施しているかと思います。

とにかく、かつてはこうした国際機関からお金を借りる援助国だった日本は、今や非援助国として援助国への支援を担っているということは誇らしく思いたいところですね。

通貨コードの読み方

各国のことをより詳しく知りたくなりました

さてさて、第二弾の最後は通貨コードの読み方についてです。

通貨コードって何?ってなるかもしれませんが、海外旅行に行く方などだと、外貨両替所などで見ることがあるのではないでしょうか。(もしくはFXとかでよく見ませんか?って言った方が通じますかね?(笑))

各国の名称+通貨単位の名称を組み合わせた各国通貨の略号のことで、ISO4217で書き方が決まっています。

通貨コード=国名コード(国名の略称イニシャル2文字)+通貨単位のイニシャル1文字

つまり、通貨コードは原則としてアルファベット3文字で表記されるということですね。

例としては、日本円ならば、国名コード(JP)+通貨YENのY=JPYと表記することになります。

アメリカドルならば、国名コード(US)+通貨DOLLARのD=USDとなります。

基本はこれでOKなのですが、実は一見なんでそうなるの?という国もちらほら・・・

例えばスイスなのですが、通貨単位はフラン。通貨コードはCHF。

Switzlandだから・・・ってなりそうですが、実はスイスの正式名称はラテン語!!!

Confoederatio Helveticaっていうそうです・・・。

正確にいうと、公用語が4ヶ国語あるスイスでは、4種の併記が難しい場合はこのラテン語名を活用すると定められていて、切手や硬貨などはこのラテン語名を使うんですって。

また、モロッコなのですが、通貨単位はディルハム。それなのに通貨コードはMAD。

MOにならないの?ってなりそうですが、MOはマカオを指すそうですし、実はモロッコも正式名称がアラビア語!!!

Al-Mamlaka al-Maghribiya(ラテン語転写)というそうで、MAが国名コードとなるんだとか。

こうしてみると、各国の事情が知られて興味深いですね。

そういえば、国連公用語も1973年からアラビア語が追加されて、英語(イギリス式)・フランス語・ロシア語・中国語・スペイン語・アラビア語の6ヶ国語になっていますね。

事務作業などは英語が主でしょうが、国際機関で働くことを含めグローバルな世界を考えているならば、このうちから英語+もう1言語を志すのがおすすめですかね。(国連職員の候補等は育ってほしいので、ちょっと強調しておきますね♪今後の国際社会を睨む上でも重要かなと思います。)

というわけで、国際関係等についてさくっと学ぶことができました。

第三弾はいよいよ、日本と海外の財政状況についてです。

(正直、まとめきる自信があまりないのですが、頑張ります。近日中には必ずまとめますのでお待ちくださいね。)

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