警察署といえば、ごく一般的な暮らしをしていれば、ほとんど訪れることはない場所ですよね。
行くとしても落とし物をした時とか運転免許関連ぐらいでしょうか?
交番で道を聞くくらいはしたことある人も多いかもしれません。
ひとまず、縁遠い場所の警察署ですが、いつもお世話になっている金融を学ぶコミュニティであるきんゆう女子。さんのつながりで、日本橋兜町にある中央警察署で詐欺などお金絡みの犯罪について学んできました!
きんゆう女子。についてはこちらの記事で紹介しています。
最近思うのは、金融のことや経済のことを勉強したいな・・・と思った時、「結局どこで勉強したら良いの?」という問題に直面するということです。 かつてほどではないにしろ、銀行や証券会社のセミナーに行くと、特定の金融商品を紹介されたりします。[…]
お金を稼ぐのも大事ですが、お金を守ることもとても大事。
危険なことに巻き込まれないためにも、できることはしっかりとやっていきたいものですね。
警察にまつわるトリビアあれこれ
刑事(デカ)の語源や警察官を祀る神社などなど…
まずは、アイスブレイク的に警察にまつわるトリビアなどを教えていただきました。
よく刑事と書いてデカと読みますが、なぜデカと呼ぶの?というお話から。
通説としては、江戸から明治に移行した際、今の警察組織の原型ができたのですが、当初制服が間に合わなかったため、一般的な警察官はまだ着物を着ていたそうです。
着物の袖の部分を「角袖(カクソデ)」といい、カクソデと呼ばれるようになったのですが、そのままの意味ではすぐにバレてしまうとのことで、言葉を逆に読み替え、冒頭と末尾の語をとって「デカ」に。
いわゆる隠語として使用されるようになり、そのまま定着したとのことでした。
また、佐賀県には警察官(巡査)を祀る増田神社というのがあるそうです。
(世界的にも珍しく、日本ではおそらく唯一とのこと。)
コレラが蔓延する佐賀県の高串地区に赴任して、4日目に本人もコレラに感染して亡くなった人だそうです。
死ぬ前に「私がここのコレラを持っていきますので安心してください」といったような内容を遺してなくなり、その通りコレラの被害は収まったのだとか。
祭神となり、今でもその地域を守ってくれているというのは心強いですね。
近年多い金融系の犯罪などについて
意外と身近に起こっているものもある!?

さて、兜町にある中央警察署を含め、近年は金融がらみの事案詐欺などがかなり多いとのこと。
一例を挙げると、以下のようなものがあるそうです。
「エクシア合同会社」の手口…投資家に社員権を販売する手口。投資家から得た資金をタコ足配当する。「社員」という形をとっているため、巧妙で罪に問うのが難しい。
FX投資詐欺…AIを利用した売買で利益を得ると謳う。運用はされずに投資家から得た資金は海外送金などされていることも。
ロマンス詐欺…マッチングアプリで結婚を匂わせてお金を奪う詐欺。女性の被害が多く、中には分かっていながら「夢を見続けていたい」とはまってしまう人も。
ビジネスメール詐欺…海外サーバーの脆弱性を狙い、酷似メアドを送信してお金を請求。
M資金詐欺…あなただけに特別!徳川埋蔵金が受け取れます、などといって手数料を要求する。大手企業の社長さんなども被害を受けているような詐欺。
ブラックマネー詐欺…手品のように真っ黒な紙幣に薬をかけて現金であると錯覚させ、ただの黒い紙と薬品を売りつける。アフリカ系黒人などが関わっていることが多い。
意外と被害者自身が被害に遭っているのに、認めたくない現実だったりもして、気をつけないといけないなぁと改めて思いました。
金融系でいうと、特に最近多いのはソーシャルレンディング関連だそうです。
金融庁からも注意喚起がなされていますが、無登録のところが結構あるので要注意とのことでした。
また、意外と身近なのがインサイダー取引だそうです。
上場企業に勤めている人が、家族にまだIR情報に載っていない内容を伝えてしまい、その上で取引をしてしまったといった事例も立派なインサイダー取引になってしまうので気を付けるようにとのことでした。
SESCと呼ばれる証券取引等監視委員会が見ているので必ずバレるそうです。
犯罪の遭ったしまったときの対処法
もっと身近に警察を、アプリも便利なのでダウンロードがおすすめ

また、20代〜30代くらいの女性だとフィシング詐欺などの被害も多いそうです。
怪しいリンクなどは無闇にクリックしないのが吉!ですね。
この他、痴漢などに遭った時の対処法やちょっとした護身術なども教えてもらいました。
重要なのは、被害があったら警察に相談してくださいとのことでした。
実際に女性の警察署員さんもいるので、直接行って男性に話しにくければ女性の方への応対もお願いできるかと。
直接行くのもハードルが高いということなら、電話相談がおすすめ。
その時の注意点としては、110番は緊急性を要することなので、ぜひ相談事は9110番と覚えてくださいとのことでした。
相談の内容によって相談窓口も分かれてはいるのですが、ひとまず9110番に電話をすれば、しかるべきところにつないでくれるそうです。
また、DV被害などに遭ってるけれど、警察に話すのが躊躇われるみたいな状況なら、ひとまず職場でもなんでもいいので、人に相談してくださいとのことでした。
そうすれば、話を聞いてくれた人が、「これは警察案件だ」と思ってくれればそう言ってくれるはずだから…と。
私もそういう話をされたら、きちんと対応できる存在でありたいな、と思いました。
いろんな相談が舞い込んでくる警察署ですが、基本どんな相談でものってくれるとのこと。
警察が関わる事案でないケースとしても、必要な情報などを提供できるよう真摯に対応しますとのお話でした。
最近は巧妙な犯罪が多く、誰もが巻き込まれる可能性があるので、いざというときは警察に行くという気持ちも持っておくのが良いのかな、と考えさせられました。
お世話にならないのが一番ですが、お守りとして警察の存在を心の隅にとどめておきたいものですね♪