東証の歴史博士!石田さんと学ぶ、きんゆうの歴史♡第1回目レポート

投資とか保険とかお金のことを勉強すると金融にまつわるいろんなことが気になるところです。

そんな中で、金融や経済について学ぶコミュニティきんゆう女子。の女子会の中で、きんゆうの歴史の学ぶ女子会がスタートすることになりました!

講師は東京証券取引所JPX(日本取引所グループ)で投資家拡大のための広報活動を担っていらっしゃる石田せんせいです。

前回のプレ回のレポートはこちら。

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今回は第一回ということで市場(いちば)と市場(しじょう)について学んできました!

市場(しじょう)は市場(いちば)を抽象化したもの。

現代社会は金融市場(しじょう)と関わらずに生きていけませんから、抽象度の高い世界に生きているんだな〜って思いました。

みなさんと情報共有できれば幸いです♪

ちなみに、これから何度も「経済」という言葉が出てきますが、今回の女子会では以下の通りに定義しているとのこと。

多様な好みや価値観を持つ人々が限りある資源を用いてモノやサービスを生産し、分配して消費するシステム

(※限りある資源…時間・人・モノ・お金・情報etc.)
「経済」ってなんだっけ?と思ったら一緒に振り返ってくださいませ(笑)

市場(しじょう)導入前の世界

農耕生活→定住生活ではなく、定住生活→農耕生活の順番

まず市場(しじょう)がなかった頃は、狩猟採集をしていたのが人間の社会ですね。

この時代は、獲物を獲得した後に各人で分配をしていたわけですが、獲物の分配方法はグループごとに異なったそうです。

これを慣習経済と呼ぶのだとか。

現代社会でもアラスカやカナダ北部の先住民イヌイットが獲物を得たとき、獲物を全部並べて、各家庭が必要な分を持っていくというやり方をとっているのだとか。

グループによっては、功績をたてた人がたくさん持っていったり、老人or若者が優遇されるものもあったのでは?とお話されていました。

ちなみに、農耕定住生活のはじまりは、農耕するようになって定住したのではなく、定住する人が出てきて農耕をするようになったのが正しいのでは?という説もあるそうです。

狩猟採集生活をしていてグループが大きくなると、直接的に狩猟に参加しない怠け者グループみたいなのが出てきて、そこに農耕が入ってきて余剰物が生まれるようになったので、余剰物を足りない時や人に分配するようになって新たな分配・消費システムが誕生したとのこと。

余剰物は倉庫で管理していたのですが、この出し入れの管理が今の金融業の原型だそうです。

市場経済ではない経済

日本でも指令経済や計画経済が基本だった時代も

最適な分配・消費システムという話でいえば、人間全員にそれぞれが満たされるようにモノやお金が配られるのが理想ですよね。

それならば、自由にあれこれ分配がなされるより、計画的にいろんなものが配られるのがベストな気がします。

実際に、理想的な形をエリートたちによって行われる指令経済・計画経済という自由な市場経済とは異なる経済の形があります。

指令経済…中央から地方へといったざっくりとした資源分配をする経済。(計画性の度合いは低いこともある。)
計画経済…政治的・宗教的権威をもつ存在の強制的な命令によって資源を配分する経済。(現在はごく一部のの国で実施。)
現在でもこうした経済が機能する場面はあり、政府が使う公共事業への税金配分などは指令経済といえますね。
過去の日本、特に中国の大宝律令(701年制定)を導入した頃は、理想的な配分のために指令経済が実行されていたそうです。
中国の天の思想を前提としているので、「天」が決めた物価の沽価(こか)が正当な物価。
理念ではあるのですが、人間が社会の中で決めるリアルな変動価格和市(わし)を是正しようと沽価(こか)ベースで取引を頑張ったそうです。
適切な資源配分のために用いたのが皇朝十二銭という貨幣だったそうで、中国から発想や使用物を輸入はしているのですが、なんと貨幣は自前で作成しているところが、日本らしいですね!

しかしなかなか流通せず、理想は理想のまま・・・といたところがあった模様。

当時の取引は、貨幣ではなく米や布を基準としていたそうです。

しかしながら、米の布の実際価格とは違って、あくまで基準として機能していたので物物交換とは違ったようですが、米も布自体も変動価格なので、バランスをとるのがとても難しかったようです。

それゆえ、次第にベターな取引として市場経済が主流へとなっていくというのが日本の金融史といえるとのこと。

エリートがあれこれ計画をしても、なかなかうまくいかないようですね・・・。

最適な市場経済は意外と難しい

国や大企業vs地方や中小企業(個人)のバランスが大事

というわけで、ベターな市場経済のさらにベストを目指すのがよりよい社会といったのが現状ということのようです。

しかし、この最適な市場経済というのもかなり難しく、現代社会ではいろんな問題が起きています

誰でも稼げるようにしましょうと市場経済にしたはいいものの、みんなのために取引しようという包括的制度より、自分のため(もしくは少数のため)の収奪的制度がまかり通っているからさまざまな軋轢や対立を生んでいるとのこと。

最近では、アプリの手数料等に関するエピックスゲームズ (アプリとしてはフォートナイト)とアップルの訴訟が良き事例なのでは、と。

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国vs企業とか、大企業vs中小企業などグループが異なれば、それだけ調整も必要です。

まだまだこの社会はみんな平等で分配で争うことがない世界にはちょっと遠いのかもしれませんね。

とにかく、2回目にして市場経済の本質をつく深いお話でした。

当日は、チャットで自由に質問もできて、フランクに情報交換できたのでとっても楽しかったです。

これも、良い雰囲気の先生や参加者さんのおかげだと思います。

そしてSpecial Thanks, きんゆう女子。のモデレーターさんたち。

まとめ切れているか不安ですが(笑)、次回は荘園制などがテーマとのことでこちらも興味津々です。

お寺のお金事情?なんかも聞けそうなのでとっても楽しみです。(レポートもよければお楽しみに♪)

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