中学で学ぶ経済シリーズ⑤東京証券取引所&株式投資について

さてさて、中学校で勉強しないとよく言われている経済分野ですが、なかなかどうして無難な記述も多い教科書や資料集。

やりようによっては、結構学べる気がしているのですが、確かに十分ではないところはあるかと思います。

先生の差も出やすいかなとは思いますが、分かりやすく説明できるように工夫がありますし、現役教員にもっと社会との接点を与えていかないといけないのが社会的課題ですよね。

私は普通の先生を捨てて、株主総会とか平日にのこのこ行ってしまうアウトローですが(笑)

とはいえ、我らが?東京証券取引所も大々的にとりあげられているので、今日は中学で学ぶ経済シリーズ第5弾!

東京証券取引所についての説明&まとめを記しておきます。

Q.そもそも証券取引所とは?

A.一定の条件を備えた株式を売買するところ

(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

さて、生徒たちは基本的に株式会社の仕組みを習ってから発行される株式のことを学ぶという流れになっています。

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その上で、企業が資金集めのために発行した株式は、一定の条件を満たしたものに限って証券取引所で売買されると続きます。

証券取引所では、売買を通じて株式の価格が決定され、それを売買したい人が参考にし、さらに売買が繰り返されるわけですよね。

株価の変動は変動や配当によって利益を得るためと真面目に書かれていると、なんだか恥ずかしくなっちゃいます(笑)

いずれにせよ、株価は将来の見通しや期待によって決定するため、新商品などへの期待から株価が上がったり、逆にその企業の業績を悪化させそうな出来事が起こると、多くの人が株式を売ろうとするため株価は下がるといった説明もあります。

株価は人々の期待を反映して変化するため、実際の企業業績より大きく上下することもあるとのことです。

そうですね、はい、振り回されております(笑)。

ここの課題が、「思いつつままに株価が上下動する原因を考えてみましょう」となっているので、中学生で考える機会があるようですが・・・みんな考えつくのかしら?と不安にはなる箇所ではあります。

証券取引所の役割について

今はかなり細かく説明もされています

(出典:コトバンク

そして、資料集などには東京証券取引所(ここは中央区が取り上げられてますねぇ・・・)の説明などが載っています。

東証は、各証券会社からの株式を売りたい・買いたいという注文を取りまとめ、売買を成立させているところですね。

全国の売買代金総額の約95%を占めるのが東証で、他にも名古屋(名証)・札幌(札証)・福岡(福証)があることにも言及されています。

東証といえばティッカーがくるくる回っているのが有名ですが、この回転速度は8段階まであるそうです。

売買が活発に行われるほど速く回転するのですが、未だかつて実際の取引最中に一番速いスピードで回ったことはないそうです。

スクリーン部分は屋外の掲示板にも出ていますが、東証上場企業の株式の時価総額(=株価×上場株式数)や売買された株式数(=売買高)、その売買代金と日経平均株価など並行して表示されています。

昔は人によって取引されていましたが、今は人はまばら。

不正な取引がないか監視したり、不自然な注文や急激な株価変動に対しての情報収集がなされています。

証券会社が仲介の役割を果たしており、手数料が証券会社の収入源になっていることなども説明がありますね。

これはつっこまれたら、きちんと答えられないとってレベルですね。

でも、一緒に読んでも楽しい内容になっているかなって思います。

そして、勉強しとかないとって思う記載はまだまだ続き・・・

新聞の株価欄に出て来る専門用語解説

正直、これ説明しちゃうんだって思ってます

びっくりするのは、新聞の株式市況欄がでていて、主要な用語とかの解説が出てるんですよ。

株式投資を手探りに始めて以来、ようやっと呼び名も間違えずに言えるようになったというのに、しれっとふりがなふった専門用語がずらっと出ていたりするのです!!!

銘柄名(めいがらめい)・・・企業名
始値(はじめね)・・・その日の取引が始まった時点で最初についた株価(円)
終値(おわりね)・・・その日の最後の株価
高値(たかね)・・・その日のもっとも高い株価
安値(やすね)・・・その日のもっとも安い株価
売買高(ばいばいだか)・・・売買が成立した株の数(単位は原則100株)
売買単位(ばいばいたんい)・・・日本の場合ほとんどが100株
前日比(ぜんじつひ)・・・前営業日に比べ株価が上がった場合△、前営業日に比べ株価が下がった場合▼

用語の解説などは、日本経済新聞のご購読サポートなどを懇切丁寧に説明してくれているので頼りになります。(例えば売買高などについての回答も分かりやすいです。)

しかし、これだけ説明しないといけないのか・・・と思っちゃいますよ、本当に。

便利な情報サイトは多いですけれど、もしちゃんと教科書に書いてあること頭の中に入れていれば、社会に出る頃にはみんな立派な投資家に・・・なってることを願うばかりです。

夏休みには東証見学も良いかもしれません

かの「とうしくん」にも会える♪

さて、どうしても学校の授業は座学がメインになってしまうので、できれば生徒を東証に連れていきたいなぁとしみじみ思う今日このごろでございます。

東証見学のハードルは、特に許可が必要なものではないのでお時間のある方はぜひ。

大阪取引所の方もおなじような形で見学は比較的自由にできるのが良いですね。

案内つきの見学は団体ツアーだったり予約が必要ということですが、自由見学であれば平日9:00~16:30 (土・日・祝祭日・年末年始を除く)に行けばできます

日本取引所グループ

日本取引所グループは、東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所等を運営する取引所グループです。…

ある程度親に知識があれば、自由見学でも大丈夫かもしれませんね。

新規上場の予定などもカレンダーで確認できるのでご参考までに。

また今年の夏は大阪取引所の方のようですが、随時企画展が開催されています。

見学って何するの?って言われるのですけれど、東証内が見られる他、株式投資体験ブースがあったり証券史料ホールで株券などを見たりできます。

何よりマスコットキャラクターの「とうしくん」を見ることができたり・・・(デフォルトは静止してます)

(出典:マイナビニュース

夏休み期間には、シェア先生の親子経済教室といった催し物も開催されているので楽しく金融のことなどを学ぶ機会になるのではないでしょうか。

日本取引所グループ

日本取引所グループは、東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所等を運営する取引所グループです。…

大人向けのセミナーも随時開催しており、夏休み期間には学校の教員向けもあります。(最後の最後にあるiDeCoの話にはほとんど人が残っていませんでしたが・・・)

こちらも普段はなかなか聞けないお話が聞けてタメになる内容です。

先生じゃなくても教員を志す学生さん等でも参加可能です。

ちなみに去年参加した感想は以下の通りです。

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ただ、夏休みまでに単元が終わるか微妙に怪しいのですが・・・(笑)

いずれにしても子ども向けから大人向けまで、東証はじめ日本取引所グループさんは金融教育にも積極的かなと思います。

知識と体験両方うまく重なると良い教育機会になるのではないかな〜と日々思っているところです。

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