中学で学ぶ経済シリーズ⑥企業の社会的責任(CSR)について

教科書を丁寧に見ると、株式会社や株主と会社の関係性、株式投資や優待情報まで幅広い知識についてまんべんなく記されていることが分かります。

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東京証券取引所も身近な場所として取り上げられていますし、実際の経済を感じるのに良い場所だと感じてもらえると良いなぁと思います。

さて、企業についての記述は多いのですが、特に近年の教科書では、企業の社会的責任(CSR)について強調されています。

このあたりはその時の雰囲気なども大きいのかもしれませんが、企業が営利追求だけでなく社会貢献することが求められているって興味深いところですね。

社会的責任(CSR)とは、種類もさまざまなのでどんなCSR活動をしているかというのもしっかり企業をみる基準にしたいものです。

企業の社会的責任(CSR)の基本

企業が及ぼす影響の大きさについて

企業は、本来利潤を追求する団体ですが、その活動にはさまざまな存在が関わっています。

株主や取引先、従業員や顧客などですね。

それゆえ、企業は社会の一員として社会のルールを守り、企業を取り巻く利害関係者たちに情報公開することが求められる存在であるという考え方が、CSR活動の根幹にあるといえます。

よりよい社会形成のために環境保全や文化の発展に取り組む企業が増えているとのこと。

公害など企業が地域社会に与えた負の遺産もあれば、企業の影響力によってプラスの要素を社会にもたらすことも可能という話ですね。

実際に様々な教育活動や文化活動、環境保全といった活動が行われていて教科書などには、大手ですがキャノンさんの東日本大震災の被災地での写真教室などが取り上げられていました。

(出典:キャノンHP

ちなみにキャノンさんは、EOS学園と呼ばれる写真教室も開催しているようですね。

こうした本業に根ざした活動は、本業を生かした活動ともいえて好意的に感じられます。

メセナやフィランソロピーなど特徴はさまざま

文化資本を支えるのも企業さん?

(出典:サントリーHP

さらに、CSR活動といえば、やはり文化資本の下支えというイメージも強いです。

サントリーの文化活動は、サントリーホールでの子ども定期演奏会などがあるそうです。

オーケストラと一緒に演奏したり、楽器を触る機会をもてたりと楽しそうです。

音楽の楽しさや素晴らしさを伝える活動ということで、メセナ(=芸術・文化活動の支援)の代表例として紹介されていました。

サントリーホール

日本で初めての子どものためのオーケストラ定期演奏会、2019年は4月・7月・9月・12月の日曜日に計4回開催します。角田…

過去の演奏などが動画でチェックできるのも嬉しいところですね。

結構サントリーさんのHPではYou Tubeが掲載されていて動画の時代だなぁと痛感しました。

あと、環境対策という意味では、ホンダの海岸清掃活動などがあげられています。

ホンダが独自開発したビールクリーナーを使った砂浜でのごみ回収の活動があるとのこと。

砂浜の生態系にやさしいのが特色で、フィランソロピー(=社会貢献活動)の代表例として紹介されています。

Hondaの社会貢献活動ホームページ

Honda(ホンダ)は、夢のある明日の社会づくりを目指し、地域のみなさまと手をたずさえてさまざまな社会貢献活動を進めてい…

フィランソロピーは、慈善活動と訳されて北米企業でもシェアを誇る自動車産業では、海外での活動も注目されるところです。

ともかく、こうした企業のCSR活動はとても魅力的ですし、積極的な活動を支援したいと思えますね。

ミドリムシの活動が大々的に

これそのときの流行りの気がします(笑)

(出典:ユーグレナHP

あとは、最新の情報をなるべく入れようということで、ミドリムシを使ったバイオ燃料を中心とした製品の研究開発を手がける株式会社ユーグレナが紹介されています。

大学生が起業したということで、注目を浴びたところもありましたでしょうか。

まだ創業したばかりの頃の話も多くて懐かしさを感じる部分も・・・(笑)

起業した出雲充さんが貧困であえぐバングラデシュの現状を目の当たりにした話など有名な創業の話もあり。

ミドリムシによって食料問題や環境問題が解決するのでは?という話でいうと企業の存在自体が社会貢献に大きく寄与しているといえますね。

バイオ燃料を石油の代替エネルギーにという事業が主力でしょうか。

いすず自動車と実用化に向けて共同研究をしており、すでにバスなどが動いたりってところですね。

こちら、2019年G20サミット関連会合@福岡で世界初の公道走行を実施したとのこと。

着々と事業進捗しているといったところですかね、時代は進んでいくものだと感心してしまいます。

2019年G20サミット関連会合でのユーグレナ社の取り組みについて

他にもミドリムシを活用した食品もいろいろ出ているようですね。

最近は食品や化粧品、遺伝子検査サービスまで事業の多展開になっているようで面白いです。

対象のユーグレナ商品を1個買うことで、バングラデッシュの子どもたちにユーグレナクッキーを届けるユーグレナGENKIプログラムも注目です。

ミドリムシは栄養素が58種類もって栄養価が高いのも魅力とのことです。

とにかく、こうした紹介って地味に大事な気がするんですよねぇ。

民間企業に勤めると世界の恵まれない子どもたちに何もしてあげられないとかそういうことでもないよ〜っていうことを教えてあげられるといいますか。

もちろん、NPOとか青年海外協力隊とか行って実際に活動してもらうのも良いことだけど、企業でできることもある一例でもありますので。(まぁ、ほんの一部であることも事実ですが。)

変に歪んだ知識をもたないように、うまく話せたらいいかなぁと思うところです。

そして、何よりこうした観点からも多角的に企業をしっかりチェックもしたいですね。

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