2020年8月22日(土)個人投資家向けWEB説明会参加レポート

2020年8月22日(土)に開催された日興アイ・アール主宰の個人投資家向けWEB説明会参加レポートです。

最近は、WEBセミナーが充実してきたので移動せずとも企業さんのお話が聞けて嬉しいなぁと思ったりもします。

もちろん、人が出かけないということはそれだけ経済的にも停滞したりするわけで、何事も一長一短ですね。

とはいえ、かつてはまとめて説明してくれる説明会じゃないともったいない!とか思っていましたが、移動がなければ軽い内容のものでも参加しやすいのが利点かなと思います。

質問もチャットなどで(今回は60文字の制限有りでしたが)受け付けてくれるので、人前では質問しづらい人にはより参加しやすくなったのではないかな?と。(←私みたいな匿名性が大好きな人間向け(笑))

今回は2社+講演会という内容でしたので、それらについてダイジェストをお送りしたいと思います。

ニチハ(株)(7943)説明会

米国市場への進出&非住宅の開拓が成長性へのカギ?

ニチハ(7943)は、窯業系サイディングなどの住宅の建築材メーカーのトップシェアを誇る企業さんです。

1996年に名証・東証1部に上場し、その後買収やアメリカ・中国などの海外進出も果たしています。

国内主要7工場を中心として、戸建て住宅の外壁材を提供しているとのこと。

独自技術である、乾式施工(工期が短くて済む仕様)やデザイン性、塗料の高耐性などでトップシェアを維持し続けている会社さん。

木材チップ(端材)活用やリサイクルのためのプレカット(必要分のカットで提供することで端材を出さないようにしている)など環境への取り組みにも積極的。

投資家的に嬉しいのは、名古屋の会社さんということもあり、堅実経営で自己資本比率66.7%

優待実施はないですが、自己株式取得を2019年8月〜10月までと2020年1月〜3月までと前年期は2回実施している点。

今後はさらなるコストダウンや新市場の開拓などが成長性のカギといった印象でした。

新型コロナウイルスの影響は大きいですが、サプライチェーンなどの物流への影響は1国集中を避けていた結果軽微で済んでおり、企業としても営業面ではスマホ対応などを実施しているとのことでした。

米国市場拡大のための投資や非住宅の開拓のための新チーム編成など、新商品や価格据置などの努力とともに成長のための投資をしっかりしている印象でした。

HPCシステムズ(株)(6597)説明会

高性能コンピュータ&コンピューティング技術がウリの企業

続いては、HPC(High Performance Computing)企業のHPCシステムズ(6597)さん

東証マザーズ上場、2006年設立の会社さんですが、コロナの影響もありつつ4期連続増益を達成している企業さんです。

あのスーパーコンピュータの富岳のプロジェクトにも参画しているとのこと。

特に富岳が実際にシステムを導入して正常に稼働するかどうか?を実証したりしているそうです。

化学には明るくないのですが、画像処理システムや研究データ解析といったシステムを学術機関や企業に提供している会社さんということは分かりました(笑)

それゆえ、豊富な顧客基盤がある点やニューノーマルに対応する製品開発のデジタルシフトなどによって利益が確保できそうとのこと。

量子化学分野のシミュレーション技術の計算力に強みがあるとのことで、専門性の高い技術集団としてさまざまな分野にクラウド技術なども提供していく予定だそうです。

海外事業もベトナムに進出し、交通渋滞の解決などに一役買っているそうです。

研究開発系ということもあり、コロナの影響はないわけではないけれど、受注が減少するといったことはないとのこと。

今後の将来性に大いに期待といった感じでしょうか。

株式講演(講演者:株式評論家植木靖雄氏)

「大転換期を迎える株式相場〜今、投資家が考えるポイント〜」

 

まず最初は、日本における過去のバブル相場について

日本におけるバブル相場とは過去に4回、株式取引所ができた明治11年、第一次世界大戦開戦時の大正3年、朝鮮戦争時の昭和25年、戦後経済の集大成として昭和61年を挙げられておりました

戦争と経済って結構切っても切り離せない関係なんだなぁって考えさせられますね。

面白かったのが、各バブルは36年に1度で、干支でいえば干支の寅年&九星気学上で五黄年なんだそうです。

さらに、スタート時は火山の噴火があったりバブル前は不景気感ありとのこと。

ということで、だいたい2022年がバブルのスタート年に該当するそう!

過去のアノマリーによればですが、面白い考え方ですよね。

そして、この理論を支える部分として政府支出などを挙げていました。

いわゆる、今お金が余っている状態でありかつ、そのお金がETF購入などで市場に流れている現状のお話をされていました。

将来的に日本の円の格付けが下がることがあれば、輸入品が高くなり、物価も上がってくるといった流れですね。

物価が上がる→株価も上がる、だけどその流れもおよそ3年ほどとの話でした。

短期の視点としては、株価は3月19日から上昇基調。

米国の実質金利がマイナスで定着しているので、株価の上昇が続くことになる。(ただし、株価の自己崩壊も起こりうる。)

相場は108日で終わるというのが、植野さんの持論だそうです。(人間は108歳まで、除夜の鐘理論でしょうかね?)

最近はちょっと延命しちゃうそうで、20日くらい伸びるので9月いっぱいくらいじゃないかな?との推測をされていました。

108の数字は3で割り切れる整数の倍数とのことで、3にまつわるお話も興味深かったです。

9月いっぱいくらいで一度底にってことになると、そのあたりで買いもアリといった話で、米国の景気敏感株などもチェックしておくと面白いかもとのお話でした。

そして、3ヶ月くらいたてばまた戻ってくる可能性があるので、新たな買いは年明けくらいで良いのではないか?と。

あまりアノマリーとか気にしないタイプですが、大きな株価の動きは結構気にしておいた方がいいかも・・・?

そんな気持ちになった講演でした。

投資は自己判断で、ですがいろんな見方があるなと改めて思わされました。

これだから、説明会はやめられないですね(笑)

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