こんにちは、お金大好きSayasayanですw
突然ですが、世の中にいろんな形の硬貨や紙幣が存在しています。
日本でも今度新紙幣が発行されるなど話題にのぼることが結構ありますよね。
お金のことも好きだけど、そういえばその起源ってどんな感じなのかな?って昔から素直に思ったりしていました。
ずいぶん古くから人間とその社会に関わりがあって、いろんな種類があり・・・
しかも、なんとなくですが、国家単位でも個人単位でも振り回されている感じがします。
宗教上でも拝金主義は厳禁としながら、稼ぐことを認めるプロテスタントのカルヴァン派などなんだかんだと切り離せないお金。
そして、金貨や紙幣といったものが登場し、今や仮想通貨などデジタルな世界に進出しています。
一体今後お金というものがどうなっていくのか?
ということで、これまではどうだったのか?をざっくりとですが概観しておくのも大事?ということで硬貨や紙幣の歴史をまとめてみました。
完全な趣味の世界ですが、みなさんのご参考にもなれば幸いです。
商業圏の拡大と金貨と銀貨のバランス
江戸時代の日本では金銀の交換で外国人が大儲け
まずは、明確なお金のようなものの起源はやはり金や銀といった価値ある現物からだったようです。
そこから前7世紀に世界で最初に国家として貨幣を発行したのは、リディア王国(現在のトルコあたり)。
エレクトロン貨と呼ばれる金と銀の合金の貨幣だったそうです。
めざせ!おカネ雑学王!貨幣の歴史、昔と今のお金の価値、お金の単位・素材など、お金にまつわる雑学・豆知識…
ちなみに硬貨については大きく分けて西と東で異なります。
中国では前221年に秦という国が国家統一を果たして以来統一された銅銭が使われるようになったので銅が中心だった模様。
そして、ローマ帝国の時代になると皇帝が通貨発行権を握り、多種の銀貨が作られるようになったようです。
銀の産出量が減少したら、ソリドゥス金貨を作り、インフレが起こって昔から人々に混乱をもたらしていたみたいですね。
やがてアラビア半島に王朝ができる7世紀頃になると、金貨中心の地中海世界と銀貨中心の西アジア圏が融合することになり、イスラム世界では金銀複本位制ができて経済規模が拡大することになったとのこと。
インドで生まれた0の概念をアラビア数字に取り入れ、商取引の計算法も確立。
複式簿記や手形や小切手などの商業のベースはイスラム→ヨーロッパへと伝わったようです。
(参考:イスラーム文明とは何か…現代科学と文化の礎)
こうして世界的に経済は拡大していったわけですね。
大航海時代になると「ドル」の語源ともなるターラー銀貨がヨーロッパの基軸通貨となっていきます。
その前にフローリン金貨などが生まれるのですが、残念ながら金の産出量が少なかったので銀ほどに出回らなかったとのこと。
こうして良質な銀貨が主流となり、しばらくは銀の時代へ。
新大陸で銀が産出したことから世界通貨のスペイン・ドルが生まれて、世界中に流通していきます。
その後は各国ともに金本位制を採用して、広く流通していたポンド紙幣が世界の通貨として幅を利かせたりもしています。
ちなみに、かつて日本ではペリー来航により開国した当初、金と銀の交換比率が諸外国と違っていました。
そこに目をつけた海外の商人たちが金貨を買い占めて海外で売り捌いたため、日本の金貨は流出を続けて物価も高騰したそうです。(しっかりしてくれ、政府・・・は今に始まったことではどうもない模様・・・)
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紙幣が増刷されて大暴落が基本
基本的に戦費調達のために紙幣が大量に作られることに
古い歴史がある硬貨に比べると、紙幣の登場はだいぶ後です。
といっても紀元1000年の頃には生まれているので十分な歴史あるものですけどね。
硬貨経済の発達の上で出てきたのが紙幣です。
中国では宋という国の時代(日本だと『源氏物語』ができたとされる平安時代くらい)で、経済の中心地だった成都という都市で金融業者たちが交子と呼ばれる預かり証を発行したところが端緒のようです。
その後、政府が交子の発行権を取り上げて、発行上限を制限した上で発行を開始したのが紙幣のはじまりとのこと。
SankeiBiz(サンケイビズ)は産経新聞グループの経済情報サイトです。「仕事・キャリア」「自分磨き」を主なテーマに、…
発行上限が制限されているからこそ価値があるにもかかわらず、結局上限はどんどん吊り上げられて貨幣との兌換が不可能となり、価値がダダ下がりという運命に。
でもこれはその後に続いた南宋の会子でも同じことが起こっています。
ただの紙といえば紙なんですけどね・・・
つまり、大量に発行→不換紙幣になる→紙幣の価値が下落で流通ストップという流れができていきます。
結構同じ轍を踏む国が続き、元は銀を基軸にする交鈔を発行するもやっぱり価値が下落します。
ということで、明の時代、1510年頃に宝鈔の流通が完全にストップして以降約340年間も紙幣が作られなかったりも!
ヨーロッパでも状況は同じで、特に軍事費用が大幅にかかるようになって、そのための重税が人々の生活にも陰を落としたようです。
イギリスが戦費の捻出のために13植民地に課税しようとしてボストン茶会事件→アメリカ独立戦争が起きました。
その際にも、植民地側が大陸紙幣を印刷・濫発して大陸紙幣の価格暴落を招いています。
独立行政法人国立印刷局 お札と切手の博物館ページ。歴史とともに歩んできたお札や切手。そこには社会、経済、文化、技術、技術…
フランスでも1789年に財源確保のために発行されたアッシニアと呼ばれる債券を、強引に紙幣として流通させて大量発行→ハイパーインフレが起こって経済は大混乱。
フランス革命が起きて、ナポレオンが登場しますが、ナポレオンはナポレオンで戦費調達はド下手くそ。
ルイジアナは激安でアメリカに売却しちゃうし、封建時代の税金復活など経済は混乱するばかり。
こうして見てみると、多くのお金が戦争に費やされてきた歴史とそれに人々がいろんな意味で振り回されてきたことが分かりますね。
戦争により振り回される世界
どうやってお金を集めるかが各国の課題に
こうしてナポレオンの体制の間にロスチャイルド家が繁栄を極めていったりいろいろあるわけですが、戦争における勝利におけるカギが資金力というところから、各国どのように戦費を調達するかは思案どころだったようです。
日本も例外ではなく、日清・日露戦争、もちろんWW1やWW2など戦費調達はとにかく命運を決める大事なポイント。
敗戦国は賠償金に苦しめられるし、回収する方も死活問題・・・といった状況が続きます。
戦費の捻出には国債が発行され、ナチスはメフォ手形を濫発・・・戦争によって経済が回る側面はあるにしても巨額の軍事費用はやはり頭の痛い問題のようです。
戦後は金本位制が採用されてアメリカ・ドルが基軸通貨に。
その後、金本位制は解消され、固定相場制から変動相場制へ。
このあたりから現代史になってくるのでご存知の方も多いかもしれません。
軍事的な戦争という直接的な対決は影を潜めた印象ですが、東西冷戦・宇宙開発への取り組み・米中貿易摩擦・・・戦場が形を変えているだけのようなという気もします。
そうしてみると、相場のマネーゲームというのはまだ可愛い?ものなのかもしれませんね。