大手メガバンク4社2019年度中間決算報告書まとめ

さて、日本株に投資をしている方は、9月中間決算から配当金が振り込まれている方も多いかと思います。

かくいう私も多少の配当金が振り込まれ、懐も少々温かい冬を過ごしています。(ポジションをとれず、ポジポジしたい衝動にかられているとも言い換えられるのですが(笑))

銀行業界は憂慮するところが多いのですが、金融業界の動きなども分かるので定点観測的に報告書を読んでいます。

去年の記事はこちら。(今年期末決算報告書のまとめをしそびれたので、来年は忘れないようにしたいところです。)

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最近は累進配当などの言葉が出てくるようになりましたし、各社工夫をしているのでたまには比較してみるのも大事ですね。

第18期中間みずほフィナンシャルグループ中間報告書

一番薄くてQRコードでHPに誘導式になっていました

メンテナンスのため、ATMからお金が引き出せないといった事態が度々散見されたみずほフィナンシャルグループ

みずほ 個人投資家で検索すればIR情報がヒットするだけでなく、適宜QRコードがついていてHPの詳しいページが見られるように工夫がされていた報告書でした。

現在は2019年度からの5カ年計画がスタートしているみずほですが、今のところ配当などは現状維持の方向性です。

株主還元方針として、「面は現状の配当水準を維持しつつ、資本基盤の一層の強化につとめ、早期の株主還元拡充を目指す」と謳っていますね。

中間配当は3円75銭、予想では期末配当も同様で年間配当7.5円。(2017年度、2018年度同水準)

5カ年計画の遂行によって早期の株主還元拡充を目指すとのことなので、期待したいところです。

トピックスとしては、以下の4点の紹介。

  • 認知症サポート信託サービスの説明
  • J-Coin Payの紹介
  • 口座直結型のみずほWalletの紹介
  • 新勘定システム「MINORI」への移行

キャッシュレス・QRコード決済についての紹介が多めで、メガバンク利用者には嬉しいサービスも多いのかなぁと。

時代を象徴したサービス展開になってきているという印象でした。

第18期三井住友フィナンシャルグループ中間報告書

グリーンのシンプルなデザインで完結な文章が特徴

中間配当は、1株90円。

海外展開も積極的ですが、通期予想経常利益も2018年度より振るわず、今後の成長は???といったところでしょうか。

三井住友フィナンシャルグループさんは、グループ企業の説明が後半に。

あとはSDGsに焦点をあてた新たな取り組みについても説明がありました。

  • グリーンポンドの発行で環境に配慮したプロジェクト
  • インドネシアやミャンマーでの新興国での人材育成事業
  • 地方再生のための古民家リノベーション事業

・・・といった興味深いものばかりで、推進してもらえれば良いなと思いました。

最近、グループ内で30代の社長さんが誕生したとのこと.

異例人事が取りざたされていますが、働き世代が社長になるのは良い傾向かなと感じます。

「やる気」だけでなく、その優れた知見や技術で銀行業界を盛り上げていただきたいものです。

BUSINESS INSIDER JAPAN

年功序列を打ち破る30代の社長。異例人事の裏にあるメガバンクの危機感とは。…

2019年度三菱UFJフィナンシャルグループ中間報告書

株主還元の方針が明確に提示されていました

今回のメガバンクの報告書の中で、株主還元の基本方針をもっとも明確に打ち出していたのが三菱UFJフィナンシャルグループさんでした。

配当は、安定的・持続的な増加を基本方針とし、配当性向は40%を目指すとのこと。

具体的に2023年度までに配当性向40%への引き上げを目指すと言ってくださっているのは心強いですね。

株主還元策を積極的に行っていて、自己株式消却も発行済株式総数の5%程度を目安に原則消却するとのこと。

2019年度は中間配当12.5円、予想で年間配当は25円を維持。

一応、停滞期がありつつも過去8年配当金額は順調に上がってきています。

トピックスとしては、以下の3点についてでした。

  • 三井住友銀行との店舗外ATM共同利用開始
  • スマートフォンアプリMUFG Wallet紹介
  • 代理出金機能付き信託「つかえて安心」紹介

銀行独自のWalletサービス、結構どこも力を入れているみたいですね。

あとは、ESGsに関するトピックスと、MUFGの株主セミナーのご案内がありました。

MUFGは、株主セミナーは経済セミナーと相続セミナーの2種類を実施しています。

1000株以上保有限定ですが、セミナーの様子はHPから公開されているので、終了後〜一ヶ月間は無料で視聴できるそうです。

スマホでも視聴可能なようですので、期になる方はぜひ。

第19期りそなグループ中間報告書

実は密かに優待を実施している銀行さんです

さて、最後はりそなホールディングスさん。

キャラクターであるりそにゃんが可愛らしく登場していて、他の銀行さんとの冊子の違いを感じますね。

りそなさんも、基本的には予想通りで1株あたり中間配当は10.5円。

2019年6月に約100億円の自己株式の取得も実施済みで積極的な株主還元にも努めてくれています。

リテールNo.1を目指すとのことで相談型店舗の拡充やビジネスプラザといった拠点を増やしているとのこと。

りそなもグループアプリを発表していて、シンプルなデザインが2018年度のグッドデザイン賞を受賞しているそうです。

海外進出にも力をいれていて、東南アジアなどに新出する企業をサポートするりそなマーチャントバンクアジア(RMBA)やりそなプルだニア銀行の株主を迎えての交流会をインドネシアで開催するなど国際部門の充実ぶりも紹介されていました。

りそなは株主優待も実施していて、優待対象銀行のATM手数料無料、ポイントの進呈もあります。

毎年申し込みが必要なのは少し面倒ですが、利用する機会がある人には嬉しい特典ですね。

企業さんそれぞれいろんな取り組みがありますね

とりあえず、銀行業界もさまざまな新しい取り組みをしているようです。

独自サービスや海外展開など気になるトピックスがいっぱい。

SDGsへの課題についてはどこもかなり熱心に取り組んでいる模様で、企業主導でこういった活動が活発になるのは嬉しいところですね。

ますますの繁栄を祈念して、引き続きさまざまな活動に邁進していただきたく思います。

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