みずほフィナンシャルグループ(8411)第18期定時株主総会ライブ中継レポート

さて、コロナ禍の中で株主総会が縮小されて、複数の企業でライブ配信や後日配信などが行われるようになりましたね。

平日はなかなか参加できませんが、良くも悪くも時間も縮小されているのでライブ配信も見やすくなりました。

今回は時間が合ったのでみずほフィナンシャルグループ(8411)さんの株主総会のライブ配信のレポートです。

他の企業さんの株主総会と少し違い、株主提案の議案もあるので補足説明の時間があるなど興味深かったです。

またプレスも入場していたようですが、株主の顔などが入らないように配慮されていたところはとても好感度が高まりました。

では、簡単にではありますが、内容をまとめておきます。

グループCEOメッセージ

アフターコロナなどについても言及

今回は、新型コロナウイルスの影響があったのでグループCEOからのメッセージが熱かったです。

2020年から2021年に向けて経済回復していくと予測し、みずほFGとしては守りを固めるとともに次世代金融への転換を図っていきたいとのことでした。

安定配当を目指し、配当は維持で半期7.5円を予定しているとのこと。

新型コロナへの対応として、みずほFGとしても交代勤務やリモートワークを導入したようですね。

資金繰りの対応などや寄付に伴う私募債の取り扱いなどの取り組みも紹介されていました。

事業改革について

「次世代金融への転換」がポイント

さて、キーワードとしては「次世代金融への転換」、みずほFGの強みを生かしつつ、人事部門を中心とした改革を進めていくようです。

<個人向け事業戦略>

  1. 事業承継などのお手伝いを加速。
  2. デジタル化に対応(みずほウォレット・J-Coin Payの普及)

<法人向け事業戦略>

  1. 資本性資金の戦略的投資を加速(コンサルティングの強化)
  2. G300戦略(海外の信用力の高い企業との取引、リスク管理)

こうした戦略実行のために、人員をリサーチ・コンサル・ITシステムなどみずほFGの強みである部分に投入していくとのことでした。

本部をすべて大手・丸の内界隈に集結させ、店舗ではタブレットを導入するなどしてコンサルなどに事務要員も配置転換するそうです。

社員さんの社内外の挑戦もバックアップしていて、副業なども解禁されているようですね。

同時に、気候変動リスクに対する取り組みも説明されていて、企業としてSDGsを強く意識している印象でした。

質疑応答

さまざまな質問が飛び交っていました

株主提案議案などもあったので荒れたりするのかな?とかちょっとドキドキしていましたが、質問は至ってオーソドックスでスムーズに進行しました。

次年度減益予定なのに配当7.5円の維持など配当について詳しく説明をしてほしい。
株主還元方針として、配当水準を維持しつつ資本基盤の一層の強化を進めて早期の株主還元拡充を目指す予定。Tier1比率目標ももう一歩、資金繰りが悪化している企業への資金提供などが今後見込まれる。収益基盤をしっかり確保したいため、配当は維持で考えている。
株式併合について。株式併合の理由やその背景を詳しく教えてほしい。株式併合のメリットを教えてほしい。
東証の上場規程として、投資単位は5万円以上50万円未満の範囲が望ましいため。また、10:1の株式併合によって、配当のきめ細やかな設定が可能になるのが狙い。資本の使い方も柔軟になるので株主との対話ももっと加速させていきたいと考えている。
気候変動への取り組みについて。持続可能な社会のためのパリ協定の1.5度削減目標を念頭においているようだが、例外規程も多く、整合性があるといえるのか?2050年の火力発電所等への与信残高をゼロにする様だが、これで十分といえるのか?
パリ協定・日本政府の政策を踏まえてみずほFGとして戦略を立てている。脱酸素社会を目指しているが、移行リスクがあるので、さまざまな取引先へのコンサルを強化し、事業転換が図れるように尽力していく。2050年目標はかなり保守的なものでパリ協定の2040年を見据えており、おおむね2040年に完了する予定である。

 

株主総会の日時はずらしているのは良いと思う。今回の総会では強みが強調されているけれど、みずほFGの弱みはどの程度認識しているのか?利用者としても、メンテナンスの回数も理解に苦しむし、店舗でもOne Mizuhoを感じることがないのだが、どう考えているのか?
新システム導入に時間がかかってしまい申し訳ない。しかしながら、安全かつ正確に営業をしていくために必要なことであった。店舗の現状は確かに弱みであり、これから改革を推進していきたいと考えている。引き続きご支援を賜りたい。
交際費について。昨年も質問しているのだが答えてもらえなかった。飲食費などの費用を示してほしい。飲食費を示せないのならその理由を答えてほしい。
おおむねみずほ銀行で10億円が接待費となっている。(細かいものをすべて含めるとおそらく倍程度。)全体の金額に比して小さい。交際接待費は社員のモチベーション維持として必要であるものの、昨今の状況を鑑み、しっかり締めるところはしめていきたいと考えている。経費コントロールをしっかりしていきたいと思っている
次世代金融の転換について。新たな企業文化の創出とあるが、どのようなことを考えているのかもう少し詳しくお話いただきたい。
融資に際してリスク管理・コンプライアンスも重要だが、新たな金融には非金融分野との連携が必要になってくると考えている。金融は保守的と考えられているが、そういった殻を破っていく必要があると考えるので多様な人材育成を取り組んでいきたい。
議決もスムーズに進み、おおむね予定通り1時間半で終了しました。これだけスムーズに進むなら実際に会場に行ってお話聞いてみたいなって気分にもなりました(笑)
株式併合で買いにくく感じる人も出てくる人が多いでしょうが、これから金融事業全体盛り上がっていって欲しいなと思うばかりです。(初心者のときに買いやすいからみずほ!と安直に買った自分は殴りたいです。)
いずれにせよ、引き続き日本で一番有名な「青い銀行」さんとして頑張っていただきたいと思う所存です。
今回の記事が参考になりましたら応援クリックしてもらえると嬉しいです♪ にほんブログ村 株ブログ 女性投資家へ
にほんブログ村
最新情報をチェックしよう!