社会が大きく変化してきている昨今、金融業界の動きも大きく変化していこうとしていますね。
金融教育がスタートしたり、さまざまなFintechサービスが登場したり、従来の銀行の役割も変化してきていたり…情報のアップデートが欠かせない分野だと痛感しています。
投資界隈ではやはり、2024年からスタートする新NISA制度が注目を浴びており、まだ確定していない事項があるものの、少しずつ情報が開示されてきています。
三菱UFJ国際投信(=MUKAM)さんは、早くから個人投資家向けに情報発信をされていて、新春放談会と題して、新NISAについてのイベントを開催。
1回目のイベントについてはこちら。
オンラインで気軽に交流できるのは嬉しいけれど、リアルで人にお会いして話すのはなお楽しいな、と改めて思っているSayasayanです。 家事・育児メインで日々を過ごしているとなおさらそう思う気持ちも強くなるものですねw さて、少し[…]
今回はその延長戦として、1回では語り尽くせなかった内容について話す会とのことでしたので、再び参加してきました。
前回よりも包括的な長期投資に関する心構えを学んできたので、みなさんと情報共有できれば幸いです。
MUKAMブロガーミーティングとは?
投信運用会社が開催する個人投資家向けのイベントです

そもそも、MUKAMブロガーミーティングとは、インデックス投資などを行っている個人投資家兼ブロガーに向けて相互に交流をするという三菱UFJ国際投信さんの開催するイベントです。
ブロガーミーティングレポートは、参加されている方だけでなく、公式さんからも出ています。
今度は、インスタグラマー向けのミーティングも開催されるそうです。
投資をしていて何らかの情報発信をしている方なら参加しやすいイベントといえます。
ご興味ある方はぜひ♪
初心者向けの情報も積極的に発信されており、投資初心者の方にはおすすめです。
昨今はコロナ禍もあり、オンライン開催がメインでしたが、ブロガーミーティングは3年ぶりにリアル×オンライン開催が実現。
今回も参加者は抽選で10名まで、オンラインでも80名以上の方が参加しているとのことでした。
リアルの良さは、本編の放談会だけでなく、その後で開催される懇親会で登壇された方々や参加した個人投資家さんたちとより深くお話ができるという点ですね。
また、開催会場は有楽町にあるMUKAMさんのオフィスなのですが、10月には汐留の方に移転されるとのことで、有楽町開催もあとしばらくの間だけということでしょうか。
参加の敷居は高く感じられるかもしれませんが、フレンドリーなスタッフさんとeクマちゃんなども待ってくれているアットホームなオフィスで、本会場でもフランクな雰囲気で放談会延長戦が始まりました。
放談会延長戦で長期投資の真髄を学ぶ
基本的に「投資は一生やるもの」

前回の続きということで、話のメインは以下の2点にありました。
- 債券投資をどう考えるか?
- 資産形成期とリタイヤメント層との運用は異なるのか?
債券投資については、債券という金融商品の特性上、「債券価格は金利が上昇すると債券価格は下落し、金利が低下すると債券価格は上昇する」という基本的な考え方があるというのが大前提。
金利変動の影響を受けやすく、例えば利上げ続きの米国では債券価格は下落してきたけれど、今後利上げの波が収まれば債券価格が上がってくるのでは?というのが今の局面です。
ただ、大きなリターンを得るためにはやはり期待リターンの高い株式などを保有するのが基本であり、債券の期待リターンも飛び抜けて大きいわけではないのですよね。
たいてい債券単体で保有することはなく、いわゆるリスクヘッジとして保有するという観点からいえば、効率的フロンティアの範囲内で投資をすべきであり、非効率な金融商品を持つ必要はないことになります。
つまり、同じリスクならより高いリターンのものを、同じリターンならより低いリスクのものを保有するというシンプルな結論に至るということに。
その意味では、個人のリスク許容度がどのくらいか?話になるのですが、こちらは長期投資を続けていくことで、まとまった金融資産になるので、どの程度のリスクに耐えられるか?を金額ベースで考えてみるのも一つの考え方かもしれないとのことでした。
例えば300万円の損失というリスクに耐えられるのか?を考える時に、一例として30年=360ヶ月なので、老後の30年間月10万円受け取れるところが月9万円(10万円からマイナス1万円)となっても大丈夫か?(1万円×360ヶ月=360万円の損失に耐えられるか?)みたいに逆算して考えてみると良いそうです。
それと勉強になったのは、よく長期投資では20年くらい保有すれば損失がなくなるのでリスクが低減されるといった声もあるのですが、長期投資といえど期待リターン&リスクが変わるわけではないので、「長期投資だからといってリスクが低減されることはない。」ということ。
なので、20年投資するから1年だけの投資よりも有利ということはなく、マーケットの状況に応じて、保有する金融商品などを見直すのも悪いといったことはなく、定期的に見直していくものというお話でした。
同様に、資産形成層とリタイヤメント層の投資について違うかといえば、本質的な部分は変わらないという結論に。
ただ取り崩しを考える場合は、リターンが期待できるNISA枠からよりかは預金からといった適切な優先順位があるのでは?とのことでした。
いずれにせよ、投資は長期で行うものだし、(人によっては資産をすべて使い切るといった発想になるかもしれないですが)、変に将来の取り崩しを考えながら投資はしなくてもその時々で考えていけば良いのでは?という話でした。
親世代・子世代との関わり方について
フランクにお茶の間でお金の話をすることが一般的になる!?

昨今、人生100円時代と言って、資産寿命を伸ばしましょうといった声も聞きますが、資産についてはその時々で考えていけば良いのでは?といったお話から資産の相続といった話もありました。
特に親からの相続や子への継承を考えると、単純に自分だけで使い切るなんていう発想はナンセンスと言える側面もあり、長期投資を前提としてリスクが低いものに変えなければいけない必要性は必ずしもないとのことでした。
懇親会(今回は途中で抜けさせてもらったので最初の方だけですが…)も含めて、そうなってくるとどうやって親子間でお金の話をするか?という話で盛り上がっていましたね。
親の資産を知る方法として、ふるさと納税をさせて確定申告を代行するといったお話がありましたが、正直確定申告も自分でやっちゃう親だとそのまま高齢になってもやらせてくれたりしなさそうだし、この問題は根が深いよな…と思いました。
同時に、自分も子どもに資産状況を話せるか?というのも話題にのぼり、意外と話したくないといった声も出ていました。
いざというときに、資産をどうするか?(どうしてもらうのか?)といった問題は出てくるので、その時に困らないようにきちんと伝える準備はしておいた方が良いのかもな、と個人的には思いました。
(旦那さんも話した方が楽になるよという声もあったので、我が家では夫→妻に資産状況を教えてもらえることを期待していますw)
今回、どうやって投資に向き合えば良いのか、自分の資産の棚卸しなどの重要性を改めて考えさせられました。
自分の状況をしっかり把握した上で、今後の投資をしっかり続けていきたいものです。