(あまり投資家ともブロガーとも呼べるようなこともしてないけど)一応インデックス投資家の端くれとして、インデックスファンドのイベントには行ってみたいな〜と思っておりました。
念願叶って、2018年9月28日(金)19時より開催された第2回三菱UFJ投信ブロガーミーティングに行ってきました♪
投資家さんたちとの懇親会つきで、普段人の集う場所にはほぼ顔を出さないのですが、結論から言って、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
実際に三菱UFJ国際投信の方にも質問もでき、ご回答いただけたのも収穫でしたので、私なりに学べた内容と感想をまとめておきたいと思います。
ミーティングの主な内容
ノーロード・インデックスファンドの状況など
ミーティングの主な内容は以下の通りでした。
- NISAおよびeMAXISシリーズなどのインデックス・ファンドの状況について
- eMAXIS Neoの紹介
- カン・チュンド氏とMUAM常務の代田氏との対談
- 質疑応答
- 懇親会
平日夜でしたが、参加者さんは20名ほどいらしたでしょうか。
質疑応答の時間も多めにとってくださっていて投資家の意見を聞こうという姿勢に感心しました。
懇親会も、お茶とお菓子でゆったりとした雰囲気。
お酒が飲めなくて出世もできなかった私としては、もっとこういう回が増えてほしいな〜と。
そして、全く期待していなかったのですが、ディナーとしてまい泉のお弁当と兵庫県西宮市のツマガリのお菓子もいただけました。
このお気遣い、ブログの記事にはしないといけないかしら?という気分にさせてくれるので、一定の効果があるのではないかな?と思われました。
個人的にクッキーがバターたっぷりで好みの味でした(クッキーは持って帰ったときに崩れちゃったのはご愛嬌です。)
さて、本題としてはまずノーロード・インデックスファンドの足下の状況の説明から。
投資家としては堅調に推移している点は一安心。
やはり、eMAXISシリーズの中では米国株式を含む先進国株式が半数を占めるほど人気だそうです。
信託報酬も安くて買いやすいので、当然の結果といえば結果だけど、国内株式の人気が薄れつつあるというのは少し寂しい気もしますね。
また、NISAやつみたてNISAでの資産運用という点ではまだまだインデックス投資は少数派とのこと。
1万人認知度調査でも、「つみたてNISAを知っている」人が30.3%、「投資信託を知っている」人が37.8%ということで上昇傾向にはあるものの、認知もまだまだという厳しい現実。
しかも、「知っている」だけではもちろん、実際に運用にまでは至っていないわけであり、これからは「知っている」だけ層をどうやって運用に導いていくかも課題になっていくのかなと印象を受けました。
eMAXIS Neoの紹介も面白かったです
新たな商品開発にも力を入れている様子
そして、eMAXISシリーズの新シリーズということで、テーマ型のeMAXIS Neoの紹介も興味深かったです。
社員さん同士での対談でしたが、注目されている宇宙開発・ロボット・遺伝子工学などへ低コストで運用できるとあって、今後世界がどのように動いていくのを知るのには面白そうだなと感じました。
米国のテクノロジー企業であるKENSHO社が作った指数に連動する形だそうです。KENSHOの名は、禅用語の「見性」からきているとのこと。
KENSHO社は、S&P500Global Inc.の100%子会社ということで、今後伝統的なインデックスに第4次産業革命の中、成熟していこうとする企業も入っていくのかな?という雰囲気でもありましたが、何はともかく新しいセクターへの投資ができるというのが魅力といったところでしょうかね。
目玉はカン・チュンド氏×代田氏の対談
つみたてNISAの良さ再確認
そして目玉はカン・チュンド氏と常務の代田氏の対談でしょうか。
もしくは「貯蓄感覚で積立投資」というお題目でしたでしょうかね(笑)
人それぞれに考え方や感じ方が違うので、いろんな意見が飛び交う言葉ではあったと思いますが、カン・チュンド氏の見解としては、「最初に積立投資を始める場合には、貯蓄感覚でと自分をだまくらかすくらいが良いのでは?」というお話でした。
つみたてNISAなど、向かないことがわかれば少額投資の時点でやめられる点も強調されていました。これについては深く同意するところでした。
途中退場もできる仕組みである部分は、あまり言われていないかもしれないですね。
知れば知るほど行動には移しにくくなる行動経済学的観点からも、とにかく初めてみて、ある程度継続してみる、少額投資はストレスをなるべく減らす意味でもちょうど良く、下落したら喜ぶくらいのM的な感じ(笑)でというのはちょっと笑ってしまいました。
でも、運用成績についていえば、つみたて投資をしていくと一括投資の場合や投信自体の成績とはリターンの出方が異なるというのは見過ごされがちだよなぁと改めて思わされました。
質疑応答も和気あいあいな雰囲気でした
質疑応答も厳しい部分もあったかと思いますが、和気あいあいな雰囲気で対談の流れのままに突入。
主な質問は以下の通りでした。
Q.株主優待とかどうしているんですか?
A.投信では競売で売っていてそれをちゃんと組み入れています。(勝手に社員が使ったりはしていません。)
Q.Slim全世界株式どうするんですか?
A.外国株式(特に先進国)が伸びているし検討しています。(楽天はライバル?)
Q.直販はどうされるんですか?
A.現在準備中。マネーロンダリングの問題などもあるので万全の状態でローンチしたいと思うが、早ければ年内も。他社ではポイント還元なども実施しているので検討課題としている。
Q.トラッキングエラーについてどのように考えていますか?
A.銘柄入れ替えとかキャッシュフロー(現金が出る時)で乖離が起きやすいので十分に考慮しているが、ファンドマネージャーが担う部分(=アートな部分)が大きく、インデックスといっても完全なる指数連動は難しい。
まだまだ雰囲気でしか投資していないので良くわからない部分も多かったです・・・。
トラッキングエラーとかを気にする方もいるんだなぁと完全に傍観者でしたが、興味深かったのは、話の中で運用会社さんや管理会社さんが何をしているのか?というところ。
確かにインデックスファンドは、投資家から見て何をどのように運用しているのか?というのが見えづらいところが難点ですよね。
カン・チュンド氏からは会社ツアーの提案などがあり、そのようなイベントがあったら行ってみたいな〜と素直に思いました(笑)
懇親会はお茶を交えながら
三菱UFJ国際投信の方に質問もできてよかったです
ミーティング終了後は、同会場で懇親会。
お茶を飲みながら、普段、twitter上などで絡んでいただいている方とお話できたりとても嬉しい機会でした。
著名な方々も多くて、もう何をしゃべったかもよく覚えていないですが、投資のお話とか金融教育の話とか普段周りにはできないお話ができてストレスも発散できました。
本当に、いろんな方がいらしていて、全員とお話できずとても残念でした!
素敵な方々ばかりで、正直もっとゆっくりお話できる場があればいいな〜って思わずにはいられないほどでした。
そして最後に、事前質問をしていたのですが、特に触れられなかったので意を決して聞いてまいりました。
質問というか、個人的に「新興国株式」の中身がアジア6割というのは、中国とか微妙と思っているところがあり、なんとかなりません?みたいな無理な話から。(個人的にはインド・・・)
おそらく、いろんな方が新たなファンドの設立等については意見をされているとは思うんですけどね。
さすがに比率は容易に変えられないわけですが、時価総額による比率ではなく、GDP成長率を基準とした比率などは検討しているそうで、それなら個人的な好みには合いそうな気もして好感を持ちました。
というわけで、新興国の次に来そうな後発開発国系とかでファンド作れませんか?みたいなお話も。(この際ということでわがままいっぱい言ってみました、言うのはタダだし!)
まぁ、難しいだろうなとは思っておりましたが、お話の中で「(MSCI)フロンティアも検討しております」とのご発言!!!
確かに、フロンティアあるなぁ・・・と思ってしまいました(笑)
全世界株式とかももちろん良いのですが、国際分散投資という意味でもすご〜く魅力的に思えました。フロンティアへの投資は、まだ投資信託ではあまり聞かないし、インデックスでできたらすごいな〜と期待感。
eMAXISシリーズでフロンティアマーケットが出るかも!?
まぁ、優先順位的には低そうですが、ぜひ他の企業さんより先駆けて取り組んでもらえると嬉しいなぁと思った次第です。
三菱UFJ国際投信の今井さん、私の拙い質問やコメントに傾聴していただきありがとうございました。
あとはいろんな方とお話しつつ、日々の資産運用をきちんと続けたいと気持ちを新たにいたしました。
こういう機会もやはりたまには良いものですね。
投資家の意見を汲んでくれるこうした機会は貴重だと思いますし、弱小投資家(今回は女性も多かったので参加しやすかったです!)にもとっても優しいイベントに感じました。