一般NISA口座を5年間使用してみた感想

さて、まだまだ投資家として駆け出しの私ですが、気がつけば私は投資歴も6年目になりました。

世の中は「つみたてNISAで資産形成」。

今からはじめるならつみたてNISAだと思いますが、制度としての今後が気になり、切り替えをせずに一般NISA(以後この名称でいきます)を使い続けています。

正直、来年度へのロールオーバーの仕方などまだ不明なことが多いのですが、備忘録として5年間の使用感をまとめておきたいと思います。

まずはNISAについておさらい

最初は一般NISAしかなかったですね

まず、最初に言っておきたいのは、5年前は一般NISAしかなかったので、つみたてNISAと比べるといった選択肢すらなかったということ。

しかも、つみたてNISAやジュニアNISAといった名称が定着したのと裏腹に、本家?だったNISAは現行NISAと呼ばれたり、一般NISAと呼ばれたりふらふら。

そうした意味でも、「なんだかなぁ」という言葉が似合う一般NISAですが、まずは以下のような制度になっています。

(出典:三井住友アセットマネージメントHP)

当初は年間100万円の上限でしたが、3年目からは120万円へと増額されました。

したがって、初年度からの5年間による一般NISA枠は、

100万円×2年間+120万円×3年間=560万円でした。

実際のところ、すべてを使い切れたわけでなく、一部は売却もしたのできっちり使い切れたわけではなかったです。

本当はここからNISA枠は永久に非課税枠にしてくれないかな〜という希望もあったわけですけど、そのようなお話は正式には出てはいない模様です。

今のところ、初年度のNISA枠が5年経ちましたので、利益分を含めて初年度分を

  1. 売却する
  2. 利益分を含めてロールオーバー(次年度への繰越)
  3. 特定口座などへの移管

という選択肢が用意されています。

ただ、ロールオーバーや移管についての具体的な方法などは提示されていません。(12月までになんらかの通達が行われるはずですが、この対応については、後手後手に回っているような印象ですね。秋くらいには分かると良いですが、どうでしょう?)

また、新しい動きが分かりましたら追加したいと思います。

自由度が高いので使いやすかったです

少額でコツコツ派には向いていたかな?

一般NISAは、年間上限120万円の口座のうち、投資信託や株式、ETFの購入などができたため、つみたてNISAよりも購入できる金融商品の自由度が高いのが特徴です。

また、NISA制度はよく比較されるiDeCo(イデコ)と異なり、120万円の枠の使い方も自由度が高いです。

1年の間で、いつ金融商品を購入しても良いのはメリットですね。

金額も120万円を一括投資しても良いし、分散して資金を入れても良し。

つみたてNISAのように毎月積み立てて行っても良いので、少額しか投資に回せない個人投資家にも使いやすいのでは?と想像されます。

しかも、上限が120万円というだけなので、120万円ぴったり使い切る必要もなし。

できる範囲で投資をしたい人には向いていると思います。

まぁ、120万円は今の若年層にとって高く感じると思うので、今ならやはりつみたてNISAかな?と思いますが、上限120万円が非課税になるのは当時大きな魅力でした。

正直、個人としては、毎年120万円頑張って投資に回す!と決めてやってきた5年間でしたのでそれが満了できたことの喜びが大きいですかね(笑)

ありがたいことに資産は順調に増えてくれて、今や一般NISA枠を超えて投資に資金を回せるようになりました。

投資へのきっかけを与えてくれたNISAの制度には感謝しています。

もちろん、以下のように売却時の値上がり益分も非課税ですので、一般NISA枠で売買の練習というのもできたのかなぁと。

いずれにせよ、利益分非課税であるのは重要な要素ですね。

(出典:埼玉りそな銀行HP

端数などが使えないなど改善点も?

年度をまたいでナンピンしたのはどう評価?

とはいえ、一般NISAにもデメリットはあります。

一番大きかったのは、損益通算ができないことでしょうかね。(始めた頃は損益通算って何?みたいな感じでしたが・・・)

(出典:埼玉りそな銀行HP

こうした制度が作られたのは良いことだけど、日本は新しいことをやることばかり注目(評価)されて、温故知新というか、良い部分を残しつつマイナーチェンジしていくことが評価されにくいので、今後どうなっていくのか?と思うところもなきにしもあらずですね。

非課税枠を有効活用できたか?といえば判断は難しいと言わざるをえませんし。

あと、一般NISA枠として毎年新たに120万円ずつの口座ができていたわけですが、例えば株式で年度をまたいでナンピンした場合、どういう扱いになるのかなぁ?とか。

ナンピンしているので価格が下がっているのですが、その価格のままに別口座に移管することになるのか???(まぁ、元々購入した金額でというのは現実的ではないかな?と思いますけども。)と思ったり。

5年経ってなお、「この場合どうなるの?」というところが分かりにくいのが一番のデメリットのように感じています。

とにかく、一般NISAはできたはいいけど、出口が見えないのが難点ですね。

最初からこのあたりが明確に分かっていると、みんな取り組みやすいんだろうけどなぁと。

とはいえ、個人的にまだ30代ですので、10年後くらいならまぁ、働いているでしょうと楽観的にとらえて開始したわけなのですが。

目標金額まで積み上がりましたし、いうことないけど、誰もが「先の見えないことはやりたくない」という証左みたいな制度になりつつあるなぁって思ってしまいます。

個人的には満足しています

一般NISAのその先へ

ともあれ、一般NISAなどの制度は資産運用のきっかけにすぎず、それにとらわれる必要も本来ありません。

個人的にNISAは、素直に資産形成の一助として120万円ずつ積んでいったら資産形成できるのか?という実験的な試み的に利用しているものですので、結果からいえば個人的には満足の域です。

非課税枠というのは悪くないですし、5年という一般NISAの折り返し地点に至って引き続き活用していこうとも思っています。

ただこのままいけば、NISA枠はロールオーバーしようと検討しているので、NISA枠からは外れた取引が増える予定です。

今は一般NISAだけに限らず、すでにiDeCoや特定口座での取引もやっているので、一般NISAは資産運用の一部という感覚ですね。

資産運用を継続していれば、おそらく(非課税枠としてバカにはできませんが)NISA口座の枠などは小さく感じるようになるのでは?

一般NISAが10年間で終わったら、つみたてNISAも検討することになるかな?と思いますね。すでにつみたてNISAも10年間しか使えないでしょうけど、10年くらいなら、なんとなく将来を見通せているかなとも思います。(20年は長いよ・・・)

そもそも人生において、資産運用自体が生活の一部

生活を彩ってくれる間は続けたら良いし、具合がよくないなら多分手放すことでしょう。

でもまぁ、非正規雇用で給料が全く上がらない中、この5年間月額10万円をコンスタントに積み上げることができたのはある意味自信になりました。

今後のメインはiDeCo(あんまりやることないけど)とか特定口座での株式etc.になるかと。

わずかばかりに恒久化を期待しつつ(笑)、新たなステージに突入する感じでしょうかね。

引き続き、ぼちぼちとNISA枠でできた資産を元に楽しく資産運用をしていければ良いかなと思う今日このごろです。

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