さて、COVID-19の影響下で、将来への不安や今がチャンス!とばかりに投資を始めようという人が増えていると聞きます。
少なくとも、口座開設の開設数は増えているようですね。
3月27日の日経朝刊に掲載されている通り、今を投資の好機ととらえる人は多いようです。
いわゆる株式などのバーゲンセールととらえる人もいるのかな、と。
新型コロナウイルスで株式市場が大混乱の中、証券会社の新規口座開設数が増えている理由を説明しています。ネット証券の特徴や、…
そんな中で、まずは金融庁も推進する税制優遇制度のNISA制度を活用しようとする人は少なくないはずです。
現状、20歳以上の日本国籍を持つ人であれば、一般NISAもしくはつみたてNISAのいずれかを活用することができます。
そうなると、一般NISAを活用するのが良いのか、つみたてNISAを使った方が良いのか迷ってしまいますよね。
今回は、これからNISA制度を活用する人や今の投資手法で良いのか考えている人に向けて、今現在のNISAについて考察をまとめておきます。
くれぐれも投資の一歩のご参考までに見ていただければ幸いです。
結論:結局のところ投資に正解はない。
まだ一般NISAですら出口にたどり着いた人はいない
最初から身も蓋もないことをいうのですが、一般NISAでもつみたてNISAでもどちらを利用しても、どちらでも良いかと思います。
よく投資に正解はないというのですが、まさにその通りなのですよね。
なにせ、2014年に開始された一般NISAも一旦2023年に終了ということなので、まだ誰も出口にたどり着いた人はいないのですよね。
よく、自分の目的に合わせてという話もあるのですが、目的も「ゴールを設定するタイプ」と「日々の範囲内でできるかどうかの目先タイプ」などいろいろあるので、一概に答えは出せない、個別対応という感じになってしまうんですよね。
だから、あまり気負いすぎずにやり始めるというのも良いのでは?と思います。
一応ゴール設定という意味では、概算値ではあるもののシミュレーションできるサイトが豊富にあるので、活用してみるのがおすすめです。
金融庁のHPにも資産運用シミュレーションができるので活用してみてくださいね。
一般NISAもつみたてNISAも進化中(?)
これからも制度は少しずつ形を変えていく可能性アリ
なぜ、こんなに歯切れの悪い話になるかといえば、もう一つ一般NISA・つみたてNISAに関わる事情があります。
実は両制度ともに、制度変更の可能性があるのですよね。
すでに一般NISAもつみたてNISAも制度の変更が決定しています。
所得税法等の一部を改正する法律案が成立したことで、一般NISAのつぎに新NISA、つみたてNISAも非課税期間が5年延長は決定したことになります。
私も金融庁さんの説明会に参加して、いろいろ変わるのかなぁ?と思っていました。
さて、金融知識の浅いSayasayanですが、NISAは一般NISA制度が開始されて以来活用しているなんだかんだの古参ちゃんなので、お仕事の合間をぬって金融庁さんが開催された説明会に参加してきました。 説明会の様子は、すでにいろんな方[…]
とりあえず、概要にある通り、決定したことは以下の通り。
- つみたてNISAを5年延長
- 一般NISAは、積立・分散投資を促進する観点から見直しを行った上で、5年延長
「延長」という言葉でまとめられているので、一般NISAに変更があるわけですが、一般NISA・つみたてNISAともに今後も状況を見て制度変更はありうるという印象ですね。
一般NISA終了の2023年以降に始まるとされる新NISAについては、以下の記事などに詳しくあります。
新NISAが2024年から始まります。つみたてNISA、2階建て、投資経験者について詳しく解説します。●つみたてNISA…
いずれにせよ新たに制度が変わることも踏まえ、(今後も変わっていく可能性があることも含めて)利用を検討する必要があります。
とはいえ、一般NISAとつみたてNISAは1年ごとにスイッチングも可能です。
その時々に臨機応変に使い分けても良し、投資は生モノだという意識を持って取り組む必要があるという意識はもっておくと良いかもしれませんね。
自由度が高い一般NISAでのびのびと
つみたてNISAも使い方さまざま
さて、そんな私は常々一般NISAを活用してはや7年を経過しております。
今のところ、一般NISAに不満はなく、非課税額が大きかったですし、10年を目処に成果を確認したかったので特に何もなければ、このまま続けたいというところです。
最終結果はひとまず3年超の後に分かるというところで、ドキドキワクワクといったところでしょうか。
さて、たまには自分の投資の話もしないとな〜と思い、2019年度のNISAのロールオーバーについて記録しておきたいと思います。 昨年の経緯については、以下の通りです。 [sitecard subtitle=関連記事 url=htt[…]
年120万円の枠の中で、株式や投資信託、米国株もETFも買えちゃう自由度は投資の楽しさを味わえますね。
のびのびと金融商品を購入できたことで、いろんな金融商品の知識を身につけることができ、視野も広くなったのは良い点でしょうか。
何より、今や非課税枠を超えて投資をするようになりましたが、その練習にもなったかな?と思います。
とはいえ、25年間の非課税期間が設けられたつみたてNISAも気になるところです。
資産運用界隈は、投資金額も大きい方が多いので、つみたてNISAによって足が引っ張られるという人もいますが、使える制度を使ってみるのも一つの手ですからね。
なにより、一般NISAもつみたてNISAも上限枠いっぱいまで投資をしなければいけないわけではありません。
非課税枠を最大限に利用するため売買禁止というわけでもありません。
使い方は人それぞれ、アレンジ自由です。(こうしてみると自粛要請に似ている気もしますね(笑))
使い方の一例は以下の記事にて詳しくまとめています。
コロナショックと名前がつき、日経平均が1万7000円台を推移する中、今こそ投資の始めどき!という声が聞こえます。 特に投資信託などの積立投資は、長期・積立・分散の原理原則から、下落時に資金を投資に振り向けることで利益を得る機会と一般的[…]
残念ながら投資に正解はありません。
一般NISAにもつみたてNISAにもメリット・デメリットはあり、一概にどちらが良いというのは言いづらいのが現状です。
変更があることも踏まえた上で、利用を検討してみてくださいね。
大丈夫、難しいとかこのままでは続けられないと思えば、やめることだってできますし、それも自由です。
あくまでも自分にふさわしい形を目指して制度を活用してみてもらえればと願います。