資産運用や資産形成を考えるとき、まずよく出てくるのが「自分のリスク許容度」を知って無理のない範囲でやりましょう。ということ。
そもそもリスクとは、リターン(利益)の振り幅を指している不確定要素のこと。
リスク許容度というと、「株価の下落や含み損を抱えてしまった場合、どの程度のマイナスになっても受け入れることができるか」という度合いを指します。
リスク許容度についてわかりやすく解説します。…
正確にいうとリスク選好度では?という人もいますが、一般的な人にとってはひとまずリスク許容度は個人の好みも含めて主観的に自分大丈夫?ってことだと思うので特に分けずに今回はお話しますね。
正直、人生はリスクがつきまとうものなので、資産運用に限らず自分のとれるリスクを検討するのは人生を泳ぎ切るのにとても大事なことではあるのですけどね。
というわけで、自分の資産の目減りに対する耐性というのが大事と説く指南書などが多いのですが、じゃあそのリスク許容度、どう知ればいいの?というと、結構難しいというお話。
ひとまず、私は最低限押さえていることを今回はご紹介したいと思います。
みなさんの資産形成の一助になれば幸いです。
まずは一般的な金融商品のリスクを知る
基本的にリターンが高ければリスクも高い
まず、リスク許容度といっても、金融商品に投資することやそれを保有することでどれくらいのリスクを抱えることになるのか?が分からないと始まらないですよね。
これもリーマンショックとかチャイナショックとか今回のコロナショックとか?、大きな外的環境で振れ幅自体は大きめになっている大きな経済状況が前提としてあるとして。
いわゆる債券や株式といった金融商品のリスクは商品ごとにまちまちです。
また、リスクって会社の倒産リスクとかいろいろありますが、ここでは平均利回り(リターン)に対する標準偏差(リスク)に限定しておきますね。
大雑把なものでよければ大東銀行さんのグラフとかが分かりやすいかな、と思います。
大東銀行の投資信託。はじめに知りたい投資信託のポイントや、かしこく運用するためのコツ、インターネット投資信託等のサービス…
また、どの金融商品でもリスクとリターンは変動ありなので、こちらも終始動いているもの、これは頭に入れておいた方がいいと思います。
詳しいことはブルームバーグとか金融系の情報をがっつり取得する必要があるわけで、ここはプロに譲ります(笑)
私が投資を始めるにいたって目安にしたのは日経WOMANに掲載されていたものなので、ざっくりとしたもの。
以下に表をまとめてみました。
値上がり・値下がりの幅 | 100万円投資をすると・・・ | |
先進国株・国内株 | ±40% | 40万円まで減るかも? |
新興国株 | ±50% | 50万円まで減るかも? |
REIT | ±40%〜50% | 40〜50万円まで減るかも? |
国内債券 | ±5% | 5万円減るかも? |
海外債券 | ±20% | 20万円減るかも? |
初心者にはこれくらいの情報量が良いかと思うんですよね〜、私難しいことよく分かりませんのでw
基本的に債券より株式の方が、国内より海外の金融商品の方がリスクが大きいということがわかってもらえれば及第点。
また、株式で先進国・国内株で±40%だから、仮に100万円投資をしていて、それが60万円になっても大丈夫?ということがわかればもうGood Job!いうことなし。(140万円になる可能性もある。)
まずは自分が投資しようとしている投資対象のリターン/リスクの関係性を把握すること、最悪の事態を想定することが大事かなと思います。
次に自分自身のリスクを知る
仕事の雇用形態や家族構成など周囲の状況も考慮する
外部の状況が分かったら、次に自分自身やのその環境について思いを巡らす番です。
ただ、これもどれだけリスクがとれるかって言ったら、結論「その人による。」としかいいようがないんですよね・・・
ZUU Onlineの記事にもありますが、いろいろ考えないとリスク許容度なんて分からないよ〜というのが本音です。
これから投資をはじめたいけれど、リスクも気になる。そんな人は自身の「リスク許容度」を知ってから、投資商品や銘柄選びをする…
一般的なことをいえば、年齢が高くなり、家族が増えたりすればリスク許容度は下がる(というよりリカバリー効かないケースが多いからあまりとってはいけない)といいますが、投資が楽しくなっちゃってリスクを好んでとる人もいるし、本当に一概にはいえません。
ありがたいことに資産が増えてくれて、波及効果でいろんなことにチャレンジするようになったSayasayanは人生全体が高リスクにさらされていますw(10年前の自分とは雲泥の差です。)
今の段階で、一般的なラインを知りたいということなら、リスク許容度診断サービスというのがいくつかあるのでやってみても面白いかも。
●全国銀行協会「リスク許容度診断テスト」
このサイトを参考に行なった運用などにより、利用者が被ったいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。…
●フィディリティ証券「ポートフォリオナビツール」
投資計画の設定では、お客様が投資においてどのような目標を持っているか、一方でリスク許容度の判定では、投資に伴うリスクをど…
●モーニングスター「投資スタイル診断」
●ウェルスナビ「リスク許容度無料診断」
あくまでも目安ですが、一般的なラインが見えると自分のも考えやすいですからね。
自分の年齢や資産状況、収入源や家族のことetc.お金のことを考えながらいろんなことを考えるのって大事だし、豊かな時間なので、一度人生を考える上でもやってみても良いかもしれません。
リスク許容度は変動して当たり前のもの
変化のない人生を送っている人は誰一人としていない
そして、当たり前なのですが、外的なリスクだって変動するのですから、年齢を重ねたり家族構成が変わったりでリスク許容度が変わるということは十分にありえます。
むしろずっと一緒なんてありえないわけなので、変わって当然、何も問題ないってことをぜひ伝えたいです。
人によって自分の人生に不確定要素がいっぱいの方がワクワクする人もいれば、不安になって何もできなくなるって人もいます。
まぁ、資産運用ということで投資を始めるとなると、ここから一生の友みたいになる方が多いと思うので、変更全然オッケーの資産運用ですが、始めるときはリスク許容度は少し見据えておくと後であわてなくて済むかなと思ってこの記事を書きました。
重ね重ね、みなさんの参考になれば幸いです。