大江加代さんゲスト!「iDeCoってどう変わる?どう使う?」きんゆう女子。女子会レポート

2020年10月1日(木)に開催されたきんゆう女子。のiDeCoに関する女子会レポートです。

きんゆう女子。は金融のことは分からないけれど、しっかり勉強して豊かに暮らしたい!と思っている女性たちのコミュニティ。

以前、iDeCoについては大江英樹さんの方からいろいろ教えていただき、今回の参加者さんは基本的なことは分かっている感じでした。

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オンラインの女子会になってから地方やママさん参加も多くなっているそうです。

恥ずかしながら、今回iDeCoの法改正に伴って開催された女子会で法改正の具体的な内容を知りました・・・。

こういう機会があってこそ、関心を示してちょっと自分でも調べてみよう!となるものですね。

今回は確定拠出年金アナリストの大江加代さんをゲストに迎えて、働く現代女性のiDeCoに関する疑問にも答えてもらいました

普段疑問に思っていても、なかなか人には聞けないiDeCoのことを専門家の視点からわかりやすく伝えてもらえて興味深かったです。

いつもどおりのSayasayanの備忘録ですが、どうぞお付き合いくださいませ。

iDeCoのきほん

現実問題、女性ならではの老後問題がある!

まず、女性ならば避けて通れない老後のことについて。

実は、女性ならではの問題があるとのこと。

  1. 女性は老後が長い!(今や70歳以上が4分の1ですものね)
  2. 公的年金額が低め(男性に比べて全般的に低収入)
  3. 自分の介護は自分で!(子どもには頼れない、おまけに親・義両親・旦那の後!)

特に介護の問題は結構切実かもしれません。

子育ては先が見えるとはいえ、介護は今や何年かかるか分からないという状態

経済的にもしっかり備えておかないと、最後になって貧しい最後になっちゃうかも・・・?

とりあえず、そういった不幸を引き受けないようにしたいですよね。

その意味で、イメージとしては公的年金を最大限受け取りを75歳まで先送りするとして、仕事を65歳までするとすれば・・・

65歳〜75歳までの10年間の老後資金をiDeCoで備えるといった感じ。

公的年金は65歳と比較して、70歳からなら42%増、75歳からなら84%増となるので繰り下げするのがメリットが大きいようです。

10年間の生活なので、一人あたりおよそ1000万円くらいでいいくらいの感覚でどうですか?とおっしゃっておられました。

とにかく、iDeCoは60歳まで引き出せないものであり、この設計は老後資金を貯めるためだから大いなるメリットと考えて無理をせずにやること!とのことでした。

そして、iDeCoは年金の一種なのですが、いくつか注意点も教えてもらいました。

  1. 拠出の金額は年1回だけ変更可能(毎年12月〜翌年11月まで)。
  2. 拠出の休止や再開は2ヶ月以上時間はかかるので余裕をもってやる。
  3. 元本確保型もあるし、投資信託など商品は選べるが金融機関によって異なる。
  4. 受け取り方は選べるが、70歳になっても請求しない場合は一括一時金払いに。

嬉しいところとしては、「年金」なので、高度障害などに認定されれば障害給付金として受け取れるということ。

ただし、未納は未納のままになってしまい、追納もできないのは要注意とのことでした。

よく言われることですが、iDeCoのメリットは以下の通りです。

  1. 掛け金が全額所得控除
  2. 運用益は非課税
  3. 受け取る時は課税対象だが、控除の対象でもある。

重要なのは、その時々で金融商品の価格は変わってくるので、拠出金を無理しないこと、受け取りなども少しずつにするなど、うまくシミュレーションなどを活用しながら付き合っていくことが大事とのことでした。

リスク許容度のシミュレーションについては、松井証券の投信工房などでチェックできるのこと。

こういうところはリテラシー高いメンバーから教えてもらえて、勉強になります。

iDeCoの法改正について

大事なポイントは2点、企業型加入の人でも入れるように!

さて、本命のiDeCoの法改正について。変わるポイントは、以下の記事などポイントはいろんなところで紹介されているようです。

投資信託クリニック

こんにちは。 投資信託クリニックの カン・チュンド です。 5月29日に年金改革法が可決成立しました。 今回は…

今回教えていただいた変わるポイントは以下の3点でした。

2021年1月〜 ネット証券を中心にネット申し込み開始

2022年5月〜 サラリーマン(第2号被保険者)として働き続けるならば65歳まで拠出できる。

2022年10月〜 企業型DC加入者の個人型DC加入の用件緩和

特に話題となったのは、企業型DC加入者の個人型DC加入の要件緩和で、マッチング拠出にするか、iDeCoでやるか選べる自由度が出てきたとのこと。

ただし、マッチング拠出からiDeCoを利用することになると、変更を申請してからのiDeCoの利用になる点とiDeCoの口座だけで2つ管理することになるとのことでした。

とにかく、iDeCoはまだできてからまだ日の浅い制度であり、未完成なので今後もこうした法改正が起こりうるとのこと。

iDeCoナビなども随時情報を載せていくとのことで、そういった意味でもiDeCoとは一生付き合っていくことを想定した距離感が大事という印象でした。(iDeCoナビについてはさらにわかりやすくなるように、リニューアルなども予定されているそうです!)

iDeCoをはじめたいと思ったら?

基本の証券会社・金融商品選びについて

最後に、iDeCoをこれから始める方への始め方のお話へ。

やはり金融機関は変更が可能ですが、変更する場合、拠出金で保有した金融資産を一旦売却した上での移管が必要なのでとても面倒とのこと。

また、金融機関によって購入できる金融商品が違うのでそういったところから利用する証券会社を選ぶと良いとのことでした。

証券会社で迷ったら、iDeCoナビの取扱金融機関比較などを利用すると良いとのことでした。

iDeCoナビHPより)

iDeCoは元本確保型の定期預金などもあるので、最初は預金からスタートでもOK。

掛金変更や証券会社の変更などに比べて商品選びは随時変更ができるので、あまり悩みすぎなくても良いそうです。

ちなみに、証券会社で悩んだらコールセンターに問い合わせてみて、対応をみても良いかもとのこと

newmeのイベントでもそういった話がなされていましたね。

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ちなみに、iDeCoナビでも各証券会社さんの対応やサービスを評価しているページがあったりします。

サービス面などを比較すると、やはりネット証券よりも既存の証券会社や銀行さんの方が丁寧に対応してくれる傾向にあるようです。

商品選びとしては、もし投資信託を購入するとするなら、こんなのもあるよ?ということで、おすすめポートフォリオバランスを紹介してもらいました。

  1. 市場規模型…先進国株式82% 新興国株式12% 日本株式7%
  2. 均等配分型…先進国株式・国内株式・先進国債券・国内債券それぞれ25%ずつ
  3. 公的年金型…GPIFの比率の通りにする。(現在は外国株式・日本株式・外国債券・日本債券がそれぞれ25%ずつで均等配分型にかなり近い)
 GPIFの比率については、GPIFのHPで確認することができます。
GPIFホームページ:運用資産額・構成割合(年金積立金全体)
あんまり、面白みのないポートフォリオですが、お見本があるのでそれにならってみても良いかも・・・?(きちんと報告書に運用状況などはまとまっているので、気になる方はGPIFのHPを覗いてみてくださいね。)
このようにかなり盛り沢山の2時間でしたが、これからiDeCoを始めたい!という声もたくさんあって勉強になりました。
今後、iDeCoについては企業から個人にiDeCoの存在を知ってもらえるように呼びかけてもらったり、申し込みについてもネットでできるようにするなど使い勝手がよくなっていく予定とのお話もあって、希望的に思えました。
将来に備える一つの選択肢として、iDeCoも少しずつでも始めていきたいところですね。(節税効果もそうですが、変化に対応する上でも少額から少しずつ始めておくというのも一つの手かもしれません。)
大江加代さんの個人的なiDeCoの活用についても一端を聞くことができて楽しかったです。
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