非常勤講師という働き方のデメリット

非常勤講師は自由度も高い働き方の一つですが、やはりデメリットも大きいのが難点。今回はデメリット面についてまとめてみました。
ちなみにメリットについては以下にまとめてあるので、こちらもご参考までに。
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ブログを始めたのは不安定な非常勤講師という立場から。とはいえ、意外と魅力的な働き方でもあります。今日は非常勤講師のメリット部分をご紹介します。 ちなみにデメリットについては以下の記事でまとめてありますので、こちらもご参考までに[…]

著しく給与が低い

コンビニバイトした方が稼げます

これはよく言われる話ですが、時給は家庭教師とかのアルバイトと同じくらいと思ってもらえれば良いかと思います。

でも、ただ教えて終わりってわけにはいきませんので、正直時給は下手をすれば数百円という感じでしょうかね。

学校によるかと思いますが、事情はそんなに変わらないでしょうね。

都内だと比較的時給は高いですが、レベルの高い学校などをのぞくと、とにかく稼げない仕事ですので、稼ぎたい人は絶対にならないでくださいね。

あとは、私学ですと私学共済に加入できるところもあるようですが、ごく一部。しかも正規教員と同等のコマ数をもっていないと難しいようです。

まぁ、私学は私学ごとに規定をもっていて、いずれもなるべく人件費を抑えるような形になっているはずです。

県立などになると、非常勤は授業をしている間しか給与が支払われなかったり、交通費を支給しないところなども・・・。

なんでしょうね、この削れるところはなんとか削ろうという精神。

先生のなり手がいないって言われてますけど、完全にそう仕向けられてますよね(笑)

とにかく、接する相手に対して心をかけなくていいので、コンビニバイトの方がお金は稼げるのではないだろうか?と思います。

スキルアップの機会がほぼない

自らを高める必要はあるのに・・・

そして、教育現場の問題はなんといってもスキルアップの機会がほぼないこと。

本来、正規の教員が忙しいのはさておき、非正規の先生には余分な事務処理を行わない限り高度な教育を期待しているはずですよね?

でも、学校側から提供されるのは、特に何もありません。

書籍代や研修なども費用は一切出ませんね。

これで良い教育をっていうのはかなり無理がありますよねぇ・・・。

必然、良い教師であろうとするためには、自分で自己投資という流れになります。

でも、給与が抑えられているわけですから、やる気があって身銭切れる人しかやりません。(当然の帰結です。)

そして、余裕のある人でないとね・・・。

正直、質の高い教育を提供できるような余力はないなと感じます。

もちろん、私自身としてはできるだけ現代社会に役立つ知識をって思ってますし、勉強もしてるつもりですが、求められているとも思えない環境です。

現状、非正規雇用としては、60歳で定年になった方や扶養の範囲内で働きたい団塊世代の方々などで回っていますけど、にっちもさっちもいかなくなるのは目に見えているので、教員の底上げや学ぶべきカリキュラムを変えていく必要があるように思います。

まぁ、それがなかなか難しいのでしょうけどね・・・。

「先生」として振る舞う必要アリ

別に怪しいところとかいかないけどさ・・・

あと、当たり前といえば当たり前なのですが、「先生」と呼ばれる以上は正規だろうが非正規だろうが、先生として見られます。

アルバイトしていたとき、「お客さんは、アルバイトだろうと正社員だろうと店員としてみるからね!」と言われて注意されていましたが、まさにそうですね。

個人的に、なぜ一緒に見られなければいけないの?と思いますけども(笑)

別段、変な怪しいところに行くわけでもないのですが、窮屈に感じる人は多いかも。

逆に何かがバレてもいいや〜くらいに思っている私は好きに行動していますが、なまじ職場と家が近い先生方などは行動の制約があるようで、生徒にばったり会ったりしないよう気をつけたりするみたいです。

とか言いつつも、私も偉そうに「ちゃんとルールを守れ!」とか言いますから、信号は青でしか渡らないし、「勉強しろ!」って言えるぐらいには勉強もしてるよって自負はあるので、無意識にだけど意識していることはありますかね。

その分、自分でできないことは基本生徒に言わない主義を貫いてます(笑)

余暇に何してようが、法的に問題のあることでなければ気にすることもないのですけど、

よく考えると不自由な身分かもしれません。

(個人的に、あんまり窮屈に感じてる先生も多くなさそうなので、できた先生が多い職場だなと痛感しています。)

転職の機会が著しく失われる

仕事できる人多いと思いますけどね

日常生活においては、不満程度のことです。

ちょっと人の目が気になってあれこれできなかったぐらいは個人の尺度の問題であり、私のような自由人には関係ないと割り切れるのですが・・・

もっとも問題なのは、やはり転職の機会が著しく失われることに集約されるのではないかと思います。

よく、民間企業から公務員になった方などはいますが、逆が少ないのと同じパターンですね。

なぜか民間企業から先生になる方は多いのに、先生から民間企業に行かれる方は少数です。

仕事ができないというわけではないのに、もったいないことですが、どうしても世間のバイアスがそれを許さないようです。

どこの職場でもダメな人はダメな人だし、優秀な人は優秀でしょう。

先生だっておんなじです、ちゃんと自分で創意工夫して授業を行う先生もいれば、よっぽどのことがない限り、これまでやってきたノウハウなどでちゃっかりこなす先生もいます。(時に変な先生もいます・・・)

でも、やっぱり学校という特殊な職場で働いていると、汎用性や柔軟性がないとみられるようなんですよねぇ。

汎用性がなくて、雑多な無駄な作業をこなせるかと思うし。

柔軟性がなくて、個性豊かな40人面倒みきれるかって思うけど。

でも、世間からすれば企業経験がない=世間知らずでスキルなしと受け取られます。

転職でも民間企業と教職員では差は圧倒的ですね。

だいたい、転職エージェントなんて行こうものなら、塾講師とかぐらいしかあてがわれないですから、余計に狭いスキルしか身につきません。

それゆえ、いろんな仕事を考えるなら間違いなく民間でしょうね。

ちょっとでも民間経験をどこかで積んでおいた方が、先生になるにしても選択肢が狭くならなくていいかな〜と長期的には思います。(学校はとにかく新卒で若手をとりたがるので正規を狙うなら絞った方がいいかもしれませんが、のっぴきらなくなった時に、先生しか経験していないと本当につぶしがきかなくなるという現状だということです。)

というわけで、「先生」はかなりリスキーな選択となりうる可能性は高いです。

そこだけは、押さえておいた方がいいかもしれません。

スキルとして悪くはない

学んで教えるは何事でも基本

でもまぁ、個人的に大学院を経て、自分がやりたい!と思ったところまで研究を続けられて、その後権力闘争の末干されて、研究もここまで開拓すればいいかというところまで行き着き、ドロップアウトした身分からいうと、さしたる不満はありません。

30代で職歴一つなかったのによく拾ってもらえたなと思いますもの。

(普通ではないので、あまり参考にならない話ですみません。でも、ちゃんと教員免許状保持者ではありますので、怪しい採用ではありません。)

しかも、「何かを学んで人に教える」ってすべてに通じているので、この基礎が作れるのは大きいような気がします。

向き不向きあるかもしれないけれど、このスキルがあれば、今の世の中結構渡り歩ける気がするんですよねぇ。

中学生でも分かるようにしゃべるは単純に技術がいることだと思いますし。

ただ、新卒至上主義の日本において、「先生」という職業はメリットが少ないのは事実。

特に、「正規はダメだったから非正規で」と安直に決めると人生を棒にふることもあるやもしれません。(正規でもそれはそれで棒にふる可能性があるからね。)

さらに、今の自分が不満はな〜いとか言えるのは、理由があります。

1. やっぱり職場の現状を変えるよりかは自分が変わった方がいいかも?と転職を検討。

2.副業とか投資をしていているからひとまずすぐに食えなくなることがない。

他の収入の柱があってこその雑感ですので、複数の収入源がなかったら・・・と思うと結構怖いです(笑)

もちろん、良い部分もあり、今の職場は人間関係が良好なのでとかく気に入っています。

物事には常に一長一短あることをお忘れなく。

みなさんのご参考になれば幸いです。

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