最近は、感染症対策はしつつも、外出に対して寛容な雰囲気になってきましたね。
企業に投資をしていると、株主総会のお知らせなどが届きますが、オンラインとリアルのW開催というところも増えてきました。
今回は株主総会ではなく、2023年2月18日(土)に開催されたりそなHDの株主限定りそな株主セミナーに参加してきました。
私もお出かけするのが少なくなっていたので、りそなHDさんのトップの声を聞く機会をとても楽しみにしていました。
実際に会場は国際フォーラムで多くの方が参加していました。
今後の景気動向の話やりそな銀行をはじめとするりそなHDの未来についてお話を拝聴。
とても興味深いお話が聞けたので、みなさんに情報共有できれば幸いです。
りそな株主セミナーとは?
3年ぶりに開催されるりそなのリアルでの株主向けセミナーです

りそな株主セミナーは、毎年りそなHDの株主向けのセミナーです。
リアル開催は3年ぶりだそうで、私もとても楽しみにしていました。
100株以上株式を保有している人にはお知らせが届くと思うし、定員が結構多いので参加希望は通りそうです。
株主で行ってみたい人がいれば、参加してみるとなかなか興味深いお話が聞けるかな、と思います。
ちなみに、株主セミナーは、りそなHDの100%子会社のりそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行の拠点となっている、東京・埼玉・大阪で毎年行われています。
どこの会場にも参加希望が出せるので、以前は埼玉の会場に行ってみたので、今回は東京にしてみました。
その時の記事は以下の通りです。
さてさて、職場が変わるのももうすぐなので、この1ヶ月くらいは有給とかも使ってやれ〜くらいの気持ちで過ごす気満載の私。 平日昼間開催のセミナーでも行ってやる〜と申し込んで当選していたりそな株主セミナー@埼玉に行ってきました。 埼玉[…]
東京会場は、有楽町駅すぐの国際フォーラムでした。
場所もわかりやすいし、会場もひろびろ。
予定としては、満席のようでしたが、席は一つずつ空いていて、着席するような形。
後方席はちらほら空席もあった感じです。
1時間半のセミナーは二部構成で以下の通りの内容でした。
第一部:マーケットセミナー「国内外の景気動向とマーケット情報」
第二部:トップ対談「リテールNo.1の実現に向けて」
最後は株主からの質問などもあり、株主限定感のあるセミナーでした。
順を追って詳細を以下に記載します。
第一部:国内外の景気動向とマーケット情報
時代の転換点となる現在のインフレがポイント

講師は、りそなアセットマネジメントの運用戦略部チーフ・ストラテジストの黒瀬浩一さん。
いろんなところで講演などをされている方ですね、今回はマクロな視点からのお話でした。
今後の景気動向のポイントは以下の通り。
- 世界的なインフレも終息傾向に向かっている。
- 米国の利上げは終着していきそうだが、もう一段階上がる可能性も。
- 中国のゼロコロナ政策が修正されたことにより、中国の景気回復が見込める。
- 米国は巣篭もりバブルがはじけたので、景気は減速していく見込み。
- 日本の景気は足踏み局面だが、米中対立を背景に経済的な恩恵があるかも?
- 日銀新総裁の采配によっては、日本の金利も動く可能性があり、注意が必要。
ある種楽観的なシナリオ寄りかな、と思いますが、ロシアのウクライナ侵攻や中国のwithコロナ政策への転換など世界が目まぐるしく動いている点は注視しておく必要があるとのこと。
世界がグローバル化から再び反グローバル化へと進む中、やはり注目すべきはその背景にある米中の対立構造であって、これは日本にとっても影響が大きいことですよね。
良い面でみれば、台湾の半導体メーカーTMSCが日本の熊本を皮切りに工場の新設を予定していることや、インバウンドの回復などが見込めるのは日本経済の上昇に寄与してくれるのでは、といった印象でした。
それと日銀総裁が変わり、金利政策に動きがあると日本の企業にも影響があるので、そのあたりは要チェックとのことでした。
現在、銀行や商社は好調ですが、金利上昇に弱い不動産などは苦戦中。
不動産は金利上昇に耐えられれば今後のセクター全体の株価上昇もあり、なので、新日銀総裁の決定には注目が集まりそうと感じました。
第二部:トップ対談 リテールNo.1を目指して
りそなHDとりそな銀行のトップの対談からみる今後のりそな銀行とは?

第二部はトップ対談として、りそなホールディングス社長の南昌宏氏とりそな銀行社長の岩永省一氏からりそなグループ全体の現在や将来展望についてのお話でした。
コーディネーターは経済キャスターの江連裕子さん。
普段直接経営陣の声を聞くことはないので、ドキドキワクワクでした。
対談タイトルにある通り、りそなホールディングスはリテールNO.1を目指すとのこと。
傘下のりそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行を軸に、3大メガバンクにはない中小企業のアドバイザーとして事業を拡大していくそうです。
リアルの良さを残しつつ、デジタル化にも対応。
有人店舗数は816店舗と国内最大、アプリも新たな収益源となっており、他の金融機関さんでもりそなのアプリが活用されているそうです。(参加されていた方々の中でもアプリユーザーが結構いました。)
長らく取り組んできたコスト構造の変革が身を結んできているとのことでした。
サービスとしては、資産形成サポートサービスや資産・事業継承ビジネスを強化。
デジタルバンキング業務も拡大中とのことで、今後の展望にも期待がもてました。
特に興味深かったのは、事業承継をサポートすることが前提であれば、りそな銀行などが中小企業の株式を保有し、一時的オーナーとなって一緒に問題解決するといったりそな企業投資(RCI)などが画期的に思われました。
(実際これまでできなかったことだそうです。)
中小企業のDX化をサポートするりそなデジタルハブ(株)も発足しており、コンサルティング業務なども実施しているとのこと。
新しいことにどんどんチャレンジしていく姿勢に好感がもてました。
今後も新しいサービスを展開していくとのことですが、「お客様のために邁進していきます。」というトップの言葉は一番グッときました。
公的資金投入から20年の節目となり、さらなる成長を目指すとのことで、とても頼もしいお話が聞けて嬉しかったです。
末長い安定的な企業としての成長を期待したいな、と改めて思わされるセミナーでした。