「インデックスファンドに投資しています」と公言していますが、ファンドの記事一個も書いていないな・・・といつも思っておりますSayasayanです。
優れた記事や書籍が沢山あるので、無理に自分が書くことはないだろうと思っているだけなのですけどね。
でも、数あるファンドには興味があり、今回知り合いさんから声をかけていただき、2018年9月22日(土)さわかみファンド運用報告会2018に行ってまいりました。
ファンド保有者および家族、同伴者のみ参加というちょっぴりシークレットな報告会のレポートです。
北は北海道から南は山口?まで幅広い参加者さん
ファミリーで来ている方も多かったです
会場はパシフィコ横浜ということもあり、会場も広く、大きく3つの登壇ブース・各企業ブース(さわかみファンドの投資先)・さわかみ財団についてや個別相談のブース、ドリンクコーナーなどの休憩所スペースとなっていました。
報告会では、登壇された草刈貴弘取締役が、北は北海道〜南は山口までファンド仲間が来ているとおっしゃっており、日本全国から報告を聞きに来ている様子でした。(その時点で聞いた限りだそうなので、もっと南からもいらしてたかもしれません。ちなみに、ファンド仲間という表現、なかなか耳にしない言葉だったのでちょっとびっくりしました(笑))
確かに全体的に壮年の方々が多い印象でしたでしょうか、報告会だけでも500人程度はいたように思われます。
男性が多かったですが、女性もわりと多くてマダムとお呼びするのがふさわしい方々がかなりいましたね。
それと、キッズスペースも設けてあり、子どもと一緒に参加している方々も一定数いました。
一緒にブースを回って企業の最先端技術に触れたりと、良い社会見学になっているように見受けられました。
今回、あまり企業ブースは回らなかったですが、どこも熱心な説明でした。
さわかみファンドの投資先ということで間接的ではあるけれど、さらに投資をしてもらうために新商品などのプレゼンは積極的になされていました。
IRフェアのような雑多感はなく、企業さんの話も聞きやすいそうでした。
報告会では、今後の方針をメインに説明
新しい方向性について興味深いお話でした
とにかく、メインはさわかみファンドの報告会ということで、50分程度だったのですが草刈取締役から直近のリターンについてや今後の方針について説明を聞きました。
登壇は一回のみでしたが、報告会後はQ&Aコーナーに草刈取締役自ら立って、ファンド保有者たちからの質問に受け答えされていて、とても好印象でした。
さわかみファンドは、やはり澤上会長のファンといった方も多そうでしたが、2013年に新体制となってからも利益を積み上げて支持されているのは、こうした姿勢にもあるのかな?とお見受けしました。
骨子としては、第19期のパフォーマンス分析と今後の投資先の変更点などでしたね。
1999年以来20年、複利年率5%以上という好成績のさわかみファンドですが、ここ5年ほどは解約も多く、その点で現金比率も高かったことなど説明されていて、ファンド運用の大変さも感じました。
とはいえ、投資先として新たに5銘柄を組み入れ、今後中小型の成長企業の比率を上げていき、海外へも投資していきたいとなかなか積極的な投資姿勢を見せていました。
成長企業に対しては、利益もしっかり確保していくために、Dip your toes.((お風呂に)つま先を入れて(お風呂の温度を確かめる))ように投資していくそうです。
イギリスの格言だそうで、取締役の最近のお気に入りなのだとか(笑)
とはいえ、基本的に長期投資は変わらず、構成銘柄も8割は変わらずとのこと。
ちなみに「パートナー株主」(長期投資を前提に、大口株主になっているところ。)として地域に根ざした企業として紹介されていたのは、以下の企業さんでした。
- 伊藤園(全国の茶園を管理し、農家さんの育成)
- ツムラ(北海道の夕張などを拠点として、生薬栽培)
- KOA(長野の山奥で精密機械を作っている企業)
これ以外にも、再生医療のサンバイオなどは講演ブースもあり、さわかみファンドでも一押しの企業さんがブース出展されていたようです。
iDeCoコーナーや個別相談も
個人的に協和発酵キリンさん応援したくなりました
出展企業ゾーン以外には、iDeCoの相談コーナーや個別相談などのブースもありました。
個別相談では、あらゆる相談ののってくれると言ってましたが、基本的には資産運用についてという印象でしたかね。
さわかみファンドについて詳しく教えていただけて助かりました。
また、一連のさわかみ財団の事業紹介もあって、オペラ事業や熊野古道の修繕事業の説明も興味深かったです。オペラはちょっと行ってみたいな〜って思っちゃいました。
講演については、協和発酵キリンさんのを聞かせていただいたのですが、プラズマ乳酸菌を今後いろんな商品(飲料やサプリメントetc.)に汎用させていきたいとおっしゃっていました。
しっかりと研究業績(論文も20本近く!)を積み重ね、医療界への認知を高めるために研究発表なども増やしているそうです。
基礎研究をしっかりしている印象で、まさに応援したくなる会社さんって感じでした。
そして、面白いなと思ったのが「アナリストさんによる企業ツアー」。
アナリストさんが厳選した企業さんの紹介をしてくれる企画で、期待度高かったです。
内容としてはアナリストさんじゃなくても大丈夫な内容でしたけど、もっとアナリストにしかできないツアーになると魅力も増すのではないかな?という印象でした。
とにかく、さわかみファンドの魅力の一端を感じられる報告会でした。
たまには、ファンドの説明会に参加すると普段と違う視点で企業を見ることができて楽しいものですね。