2024年から新たに改正させたNISA制度がスタートします。
新しいNISAについては、金融庁さんから発表があったので基本的な部分は発表されている通りです。
2014年にNISAという金融に関する非課税制度がスタートして、はや9年となろうとしています。 その後、つみたてNISAやジュニアNISAと呼ばれる他のNISAが誕生し、日本の投資家人口は増加しているといえます。 さて、当初設定され[…]
まだ全貌がクリアでないということもあり、どうやって活用したらいいのかな?と感じている人は多いことでしょう。
私も従来のNISAと異なり、「生涯にわたって活用することになる制度」としてどうやって使ったらよいのか?どんな金融商品を選んだらいいのか?と万年初心者らしく、まだ迷っていますw
そんな中で良書の呼び声高い竹川美奈子さんの『大改正でどう変わる?新NISA徹底活用術』が発売されたので、遅ればせながら読みました。
大改正でどう変わる? 新NISA 徹底活用術 [ 竹川美奈子 ]
竹川さんの書籍は、すでに発刊されているものを含め、初心者にも分かりやすい内容になっています。
どういった点が初心者におすすめなのか、またすでに投資を始めている方にはどのあたりがおすすめなのか、などについてまとめてみたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
投資初心者に親切な内容構成
安心して資産形成向けのポートフォリオを考える参考になります
まずは、これから投資を始める、新NISAを使ってみようかな?という人にとって分かりやすい内容になっているなと感じました。
図や表がたくさん入っているので、パッとみたときに分かりやすいというのが良いところですね。
新しいNISAは、株式や投資信託といった金融商品を1,800万円(内つみたて投資枠600万円 成長投資枠1,200万円)まで売却益や配当金を非課税にするという制度なのですが、諸条件あってだいぶシンプルになったとはいえ、投資初心者が利用するには二の足を踏んでしまいそうな内容になっています。
金融庁さんのHPに公表されていることがすべてといえばすべてなのですけどね。
NISAの抜本的拡充・恒久化について…
NISA口座という専用口座で取引するのですが、新しいNISAは1,800万円上限の中で金融商品を売却した場合、簿価で投資枠が復活するという概念もあり、簿価って何?!みたいなことになりがちw
ですが、こちらの書籍では簿価の概念についてもしっかり説明してくれているので、生涯にわたって利用できる制度なのだということがよくわかるようになっています。
つみたて投資枠を優先して利用する、海外ETFを購入するなら成長投資枠で、1,800万円を積み立てたら長期投資で必要になったら解約する、など、基本的な部分の指南書にもなっているので投資初心者でも迷わずに投資を始められるようになっているのが良いところだな、と思いました。
気になる細かいところもフォローされてるので玄人も読む価値アリ
現NISA・つみたてNISA利用についても言及されています
それと、素人さんだけでなく、すでに現行のNISA・つみたてNISAなどを始めている人にとっても気になるところが網羅されていて良いな、と感じました。
新しいNISAは従来のものとは別枠となってしまうので、現行のNISA・つみたてNISAをどうするの?というのはすでに投資を始めている人にとっては気がかりなところです。
NISA制度を老後資金として活用している人にとっては、iDeCo(=個人型確定拠出年金)との兼ね合いもあるので、どの程度資産を配分していけば良いか?なんてこことも気になりますね。
そういった金融関連が専門ではないけれど、上手に制度は使っていきたいよ〜という人のためのヒントもいっぱい掲載されています。
よく出てきそうな疑問点などについては第3章のQ&Aにまとまっているので、気になったときに見直すという使い方も良さそうです。
新NISAを始める時のお守りに
新NISAを埋めた後のことについても参考になりました
個人的には、生涯投資枠1,800万円を埋めた後にどうするか?という点などが特に参考になりました。
早い人だと、年360万円×5年で埋まってしまうので、意外と遠くない未来に使いきってしまうわけですよね。
投資ものんびり…というタイプではありますが、子どももいるので、ゆっくり定期的に贈与もしつつ、NISA枠を柔軟に使っていくのが良いのかな?と新たな視点を得ました。
「自分の人生に合わせて新NISAという制度を活用していく」という視点を忘れないように、新しいNISAも活用していこうと思います。
あと、細かいことなのですが、つみたて投資枠を利用する際、積み立てる際に何回で積立投資として認定されるのか(こちらは基本的に年2回で良いそうですが、金融機関などによって異なる可能性もあるので、要チェック)、はちゃんと理解しておかないといけないな、と気づかされました。
1冊手元にあると、「あれって何だったかな?」といった疑問が湧いたときに便利な書籍だと思います。
新NISAを始める時のお守りに参考になさってみてはいかがでしょうか?
大改正でどう変わる? 新NISA 徹底活用術 [ 竹川美奈子 ]