ゆるゆると新NISA部分の税制改正大綱を読んでみた

最近、新NISAについての話題が飛び交っているので、税制改正大綱について読んでみようかな?という気になりました。

資産運用系のブロガーさんにとっては、金融庁さん主催の説明会もあるので一層気になるところでしょうかね。

虫取り小僧さんが音頭をとっていらっしゃって満員御礼となったようです。

ここ一ヶ月くらいでしょうか。NISA関連の税制にまつわる情報が錯綜していましたね。2階建ての新NISAができるとか、一般…

素直に、「浮世の義理」なんて素敵な言葉だなぁって思っていた阿呆のSayasayanですが、こうなってくると色々気になりまして。

金融用語etc.には全く疎い人間ですが、とりあえず新NISAのところだけでもと頑張って読んでみたのでご査収くださいませ。

そもそも金融庁の要望について

というか、みんなの記事を読めば大枠がわかりました(笑)

とか言っちゃって、予備知識がないと何がなんだか?ってことになりそうだったので、いろんな人のブログを読ませていただきました。

水瀬ケンイチさんが大和総研の分かりやすい図表を使って解説してくださっています。

http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-3830.html

キモは、現行の一般NISAの代わりに、新NISAが新設されるとのこと。

新NISAは、2階建になっていて、1階部分がつみたてNISA同様の金融商品ラインナップで20万円の枠、2階部分が今の一般NISAのような自由度の高い102万円の枠。

通常1階部分の20万円の枠を埋めない限り、2階部分の102万円の枠を使うことができない状態に。

2階建になるということは分かりますし、比較的低リスクの金融商品を用いて長期的な資産形成をという意図は感じますね。

ただし、2023年度まで続く一般NISAと新NISAの整合性はどうなっているのかはよく分からないので金融庁さんにはこのあたりを詳しく教ていただきたいところですね。

あと、港区みきさんが例外ルールについても説明してくれています。

【新NISA】例外ルールが明らかに!ただ、手放しで喜べない理由とは。

どうも投資経験者ならば、1階部分を埋めなくても102万円枠を使えるそうです。

ただ、今のところその例外というのが投資経験者とのことですが、どの程度を投資経験者というのかも判然とせず・・・といったところですね。

それと安定の青井ノボルさんの記事。

インデックス投資で長期縦走へ

与党から令和2年度税制改正大綱が発表されました。金融庁の要望していたNISA恒久化に対して、一定の決着が着いたことになり…

与党が税制について決めているというのは、いままで知らなかったので目からウロコです。

あと、JINさんの記事も分かりやすくまとまっています。

ジンカブ~配当金再投資~おさいふプラス

与党の2020年税制改正要綱が発表されました。 この記事では、要綱をもとに、新NISAの概要やその活用方針について、まと…

とりあえず、新NISAの概要は以下の通りです。

  • 新NISAの創設。
  • つみたてNISAの20年積立期間の確保。
  • ジュニアNISAは2023年までで終了。

しかし、なぜこうなった?という話ですよね。

まず、税制大綱の前にそもそも金融庁の要望とは何だったのか?というのも把握しないと・・・ということで、金融庁から与党の方に出された要望、NISAの恒久化等に関する税制改正要望事項も読んでみました。

まず忘れてはいけないのは、NISA以外のこともたくさん要望が出ているということ。

NISAの恒久化は、確かに金融庁からの要望として優先事項であるけれど、それ以外の要望もたくさん出ていて、他の省庁からも要望はたくさんあるので、NISAだけを特別には扱えないところだなぁって感じました。

そして、NISAと銘打っているだけで、一般NISAやつみたてNISAの区分はひとまず棚上げの様子。「NISAの恒久化」とあるだけなので、どちらのNISAに一本化するか?といったことについての言及はありません。

この国において、成文化されたものは強い効力を発揮しますが、発言止まりだとどっちに転ぶか分からないな〜としみじみ。

こういったセミナーなどで、金融庁さんはてっきりつみたてNISA推しなんだ〜って思っていたのです・・・。

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てっきり、つみたてNISAに一本化するのかな?とか思っていたのですが、今回はそういった要望はなかったわけですね。

とりあえず、NISAの恒久化の要望を出したところ、2024年は今の一般NISAに変わって新NISAを設置し、5年延長&つみたてNISAも5年延長ということのようです。

恒久化ということにだけ絞れば、ひとまず延長は嬉しいお話でしょうか・・・。

(なかなかゴールが見えないところが投資初心者にはつまづきポイントのような気がします・・・。)

とりあえず肝心の税制大綱を読む

基本的な考え方のところだけでも読むと国策が分かる

ということで、ある程度知識をつけてから税制改正大綱へ。

すごい分量ですけれど、NISAのところだけに絞ればそんなにはありません。

というより、個人所得課税についてだけでもいろんな改正があることが分かります。

株主としては、法人課税も気になるところです。

興味深かったのは、冒頭に記載されている基本的な考え方のところ。

ここに、現与党の考え方が出ているのでいわゆる国策が分かりやすく記載されています。

「国策に売りなし」とよく言われるので、やっぱり5G関連とか手堅いのかな〜?とか。

個人的にはこんなところも気になりました。

つまり、何かしたいことがあったら政府じゃなくて外部資金を調達してね♪っていうことなんだなぁと。

アメリカのような小さな政府を目指すってことかぁとちょっぴり寂しい限りです。

他にも抜粋で、こんなところが変わるとのこと。

やはり未婚のひとり親に対する税制改正は嬉しいニュースですかね。

多様な個々人を受け入れられる社会になってほしいと思うので、少しずつでも変化があるものだなぁと思いました。

そして、最後にNISA部分について。

ちなみに、税理士法人山田&パートナーズさんが速報と銘打ってめちゃくちゃ分かりやすく説明してくださっているのでご参考までに。(NISAの拡充等で本当にピンポイントでまとまっています。)

で、NISAに関する内容はページ数で4ページ半程度なので、頑張って読もうと思えば読める内容になっているかなって思います。

すでに書いてありますが、税制改正大綱にはつみたてNISAの5年延長と2024年からは新NISA始動といった印象です。

個人的には水瀬さんがおっしゃっている通り、一般NISAとの連携はあるの?というところが特に気になります。

また、2024年以降から新NISA&つみたてNISAが並行していくことになりますが、恒久化を実現するために個人投資家はどうしていったら良いものか・・・というのが今回の新NISAの登場によって出てきました。

まぁ勝手に思っていただけといえばそうなのですが、やはり一般NISAを廃止方向にもっていき、つみたてNISAへと一本化していくのかな?と思っていたので、どちらも残ってしかも5年延長となると、ここから実績勝負になるのか?などとあれこれ憶測してしまうものです。

そうなってしまうと、一般NISA(新NISA)派とつみたてNISA派に分かれてしまいそうな気がして、NISAの恒久化が余計に遠のいてしまいそうな気も・・・。

少なくとも、金融庁さんの個人投資家向けの説明会でいろいろおたずねされることと思いますので、ひとまず金融庁さんの意向だけでもはっきり分かると嬉しいところ。

とにかく、税制改正大綱って結構大事なこと書いてあるんですね!

これからもしっかりとチェックしていきたいなぁと思った次第なのでした。

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