いつもお世話になっているきんゆう女子。さんからちょっとオファーがありました。
資産運用をしている女性に対し、トムソン・ロイター社の記者さんからお話を伺いたいとのこと。特に目立つ投資をしているわけではないし、私でいいのかしら?と思いましたが、せっかくの機会だったので、取材を受けてきました。
どちらかというと取材する側の私にとって、取材される側って実際どうなの?という興味本位での参加だったのですが・・・
結果として、自分の資産運用についての考え方や人生の価値観が浮き彫りになったので備忘録としてまとめてみました。ご笑覧くださいませ。
投資を始めたきっかけはさまざま
つみたてNISAといった制度は意味がないわけではない
さて、トムソン・ロイター社さんの取材ということで、とても緊張しながら行ってきたのですが、取材をしてくれた記者さんがオランダ人だったのがまずびっくり!
いや、ありうることではありますが、普段ほぼ日本人オンリーの環境にいますのでちょっと驚きました。取材自体は日本語で大丈夫だったのでその点はよかったです(笑)。
取材に参加したのは、私を含めて3人の投資経験有りの20代・30代の女性。
- 楽天証券の100円投信積立を駆使する堅実なH女史
- マネーフォワードなどのアプリの使いこなす家計管理のエキスパートなKちゃん
- 投資歴は長めだけどまだまだ雰囲気で投資しちゃう、万年初心者わたくしS
・・・というメンバーでした。
私以外は既婚者ということもあり、家計管理もしっかりしている模様。(見習わなければ!)
そんなメンバーへの最初の質問は、きんゆう女子。に出入りするきっかけや資産運用を始めたきっかけから。
ここはみんな意外と共通していて、私が一般NISA、H女史とKちゃんはつみたてNISAが入り口だった模様。
いろいろ批判されることも多いけど、やはり国の制度としてNISA制度が導入されたのは大きい(まだ一部にしか浸透してないかもだけど・・・)のかなと感じましたね。
記者さんもNISA制度やiDeCoといった制度には一定の評価を与えても良いのでは?とおっしゃっていました。
そして、きんゆう女子。といったコミュニティーに参加するのが、資産運用の勉強をするためでもあり、普段は周りに言いにくいお金の話ができる場所だからということ。
そもそも、資産運用を始めている女性は総じて「すでに勉強している」ものだったりするんですよねぇ。
お金を儲けたいというより、お金を減らしたくないという感覚が強いのも印象的でした。
それぞれ自己責任で試行錯誤やっているという話を聞けて、うなづくばかりでしたね。
意外と男前な性格をしているので、日本個別株なども持っている私ですが、それでも自分のリスク許容度を超えないようにと心がけてはいるので、二人の話を聞いていて、資産運用は自分らしくやるのが一番だなぁと改めて感じました。
投資のやり方やお金の管理はさまざま
アプリなどを活用するメリットとデメリット
そして、今回はかなり突っ込んだ投資の話にもなり、実際にどんな金融商品を買っているのか?とか具体的な投資対象を教えてもらっちゃいました。(このあたり、完全な女子会トークだったけど、本当に大丈夫だったろうかと思っています・・・)
驚いたのは、やっぱり保有投信の数でしょうか。
私がeMaxis Slim先進国株式&新興国株式、楽天VTIの3本。
それを超えて、ひふみプラスや鎌倉新書さんなどのアクティブファンドや新興国株式&債券など合わせて6本のKちゃん。
さらにさらにそれを超えて、ひふみや8資産分散型などを含めて8本のH女史。
・・・投信メインのみんな、持ちすぎでは・・・
なんて思いましたが、そこは家計管理もばっちりな素敵女子たち。
アプリを活用してすべてを把握し管理していて頭が上がりませんでした。
それに、投信の場合はアセットアロケーションを定期的に見返し、資産配分を変更させることで不確定要素であるリスクをある程度調整できるのがメリット。
ちょっと攻めすぎかな〜?と思ったら金額を変更するとKちゃんは話していました。
基本毎月買い付けをして、ちゃんと引き落とされたな〜と確認して、ほぼ放置の私の体たらくを思い知りました(笑)
20代・30代はやはりアプリを駆使して、実際の取引もタップで完了といった印象。
One Tap BUYといったいわゆるフィンテックサービスについてや、楽天証券では投信を買い付けられるのにSBI証券ではできないといった証券会社ごとに異なるサービスの話などアプリ情報もいっぱい聞けて楽しかったです。
とはいえ、アプリでの取引など「簡単に買えてしまう」というのは勉強しないで投資に手を出せるということもあるので注意が必要という話にもなりました。
もちろん、アプリの利便性が向上すれば、もっと投資人口を増やせるのでは?と思うし、資産運用の裾野も広がりそうだなぁと思った次第です。
意外と親の影響が大きい
学校教育より義務教育?
記者さんが気になっていた点としては、いわゆるミレニアル世代の投資感覚のようでした。若年層の資産運用への意識やお金に対する考え方についても聞かれ、正直ちょっと困りました。(だって私、もうそんなに若くないから(笑))
でも、資産運用経験有りの3人が親に投資を始めたという話をしたときに、実は、「親がやっていたから抵抗なく始められた」という声が多いということ。
かくいう私も、親がやっていたので自分の少額投資なんてそれに比べれば・・・という感覚ですし、実際に親の理解があったので始めた人から教えてもらって始めたという人もいるようです。
日本の資産運用については、義務教育ではなくて、家庭教育によって培われているようでした。
地方では、現金信仰も強くて投資と聞いただけで拒否反応を示す親世代もまだまだ多いようですし、このあたりも運としかいいようがない部分も・・・。
ただ、今つみたてNISAとかiDeCoを始めている世代(なおかつ勉強している層)は、親世代と違い手数料などのコストにすごく敏感。
特に女性は投資に対して過度な期待感は持っておらず、お金を減らさないようにと将来のインフレなどに備えて投資をしている印象でした。
日本における男女の投資認識が異なる件
男女差が不利になりにくい資産運用の世界
そこで浮上してきた話が、男女における投資の認識がかなり違うという点。
もちろん個体差あるので、一概には言えないところですが男性の方が一攫千金思考だったり、投資における勝ち負けのようなものを意識しているというのは目から鱗でした。
ま、私も苦い経験してますから、うんうんうなづいてしまいましたけど。(この経験はネタにでもしないと正直やっていられない。)
今となっては、本業と副業とともに「投資」が自分の生活の一部になっている私ですが、この生活について周囲に話すことは控えるようになりました。 もともと、職場などで話すことはありませんでしたが、プライベートで痛い目を見たので、より慎重になら[…]
今回はフリーの私ではなく、貴重な既婚者の二人の旦那さんの話などが中心だったのですが、やはり男性の方が投信よりも株式だったりするようです。
大きなリターンを狙いたいと考える男性は多いし、投資の相談となると女性比率よりも男性比率の方が高い傾向にもあるとのこと。(女性はどちらかというと、)
でも、H女史とKちゃん夫婦はお互いに投資をしていたりするので家庭内でのお金の話はタブーではなく、わりとオープンとのことでこれも時代かな〜という感覚になりました。
でも、家庭内でも旦那さんのお給料の額は知らなかったりという側面もあり、そういう女性意外に多いなって周囲の話と合わせて思ったりも。
世帯における総収入とかは把握していないっていうアバウトな部分があったりと、その意味ではみんな完璧じゃなくて安心した部分でもありました(笑)
そんな中、ふと思ったのは、投資の世界ってあんまり「女性」であることがハンデにならないな〜ということ。
むしろ、必要以上のリスクを取らない慎重な姿勢とかは、良い方に転がることも多い。(もちろん、全員が全員じゃないし、うまくいかないことは往々にしてある。)
どんなに頑張っても今の日本社会で男性並みにすべてやるのは相当な労力を要するのに対して、この公平感(あくまで「感」だけど)は何?と改めて思いました。
投資をやめられないのって、実はそういうところにもありそうって実感しちゃう夜でした。
とにかく刺激的な経験でした
リアルなお金の話で不謹慎にもワクワクしました(笑)
ぶっちゃけ、取材というよりいつも以上にリアルな女子トークをしてきたという印象が強いのですが、記者さん自身も満足してくれたようでよかったです。
取材をされたことで、自分の考え方とかよりシャープになったなというのが全体の感想。
また、具体的に「給与のどれくらいを投資に回しているのか?」とか「金融資産のうち、投資に振り向けているのは何%?」みたいな普段絶対に聞けない話が聞けて、リアルなお金の話は興味深かったです。
資産運用や投資に正解はないし、NISAやiDeCoも始まったところで誰も出口は知らないけど、その中で試行錯誤していれば、そのうち見えてくるものもあるのかな〜と思わされました。
たまには、取材とか受けてみるのも楽しいものですね(笑)とても貴重な経験ができたし、自分の資産運用についても普段とは違う角度から考えさせられたのが個人的には良かったです。
今後の資産運用にも生かしていければと思うばかりです。