【書評】高井浩章著『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』

実生活において、図書館に出入りできないのが辛くて辛くて仕方ないSayasayanです。

電子化も進んでいるけれど、なかなか一般公開とまではいかない現実・・・辛いですね。

と、悲しんでばかりではもったいないですし、TL上で素敵なお知らせを受け取りました。

ンプレスブックスさんありがとうございます、本当にこういうサービスありがたい!

プログラミングやカメラ入門など気になるものがいっぱいあったのですが、作者さんからの告知もあったのでこちらを読んでみました。

最近は「金融教育」という言葉も徐々に浸透してきたようですね。

中学生や高校生の方でも社会人の方でも読みやすい本として、高井浩章著『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』 の良いところなどをご紹介します。

やっぱり学校という設定がいいですね

対話形式なので「学んでいく」感じがあります

やはり、この本の何が良いかといえば、「学んでいく」スタンスで読めること。

場所が学校のクラブ、先生が生徒に教えるスタイルなので、読者もそれに合わせて先生から学ぶように読んでいけます

1回1回が短いので、細切れに読むのも疲れないところがいいのかなって思います。

日本史ネタとか学校あるあるみたいな雰囲気なのもいいですね。

挿絵も入っているので、文章ばっかりの本は嫌いって人にも苦痛は少ないのではないでしょうか。

宿題がある&グレーゾーンも出てくるのが魅力

やっぱりお金の話はキレイゴトばかりじゃないから・・・

また、各テーマごとに宿題が課されるので、読んでいる側にも考える機会が与えられる点が良いところですね。

  • お金を手にいれるための6つの方法とは?
  • 世の中に役立つ仕事と役立たない仕事とは?
  • どうやったら人からお金を借りられる? etc.

お金自体にイロはついていないのですが、どうしても毛嫌いしてしまうところがあるのでキレイゴトばかりじゃないところも魅力的です。

グレーゾーンといいますか、娼婦(男娼)の話なども興味深かったです。

世界最古の職業ともいわれ、実は昔の方が社会的地位も高くてお給料ももらっていて、「必要性」を人々が容認していたという意味では、人類って進化しているのか退化しているのか分からないな、と(笑)

簡単に答えは出ないことだけど・・・

お金を手にいれる6つ目の方法は最後まで読んでみてくださいね

そして、この書籍では読者が課題を考える機会があると同時に、これからの社会に対する考えなければいけない点についても触れられています

仮想通貨などの新しい技術のことやタックスヘイブンの問題点など社会課題まで関心が広がるようになっていますね

よく「賢明な投資家であれ」と投資界隈では触れられることがありますが、社会が豊かになり教育を受ける機会が増えたわけですから、賢明な人間として社会と関わっていく選択肢ととりたいものです。

そう思わせてくれる書籍でした。

トマ=ピケティについても触れられていて、貧富の拡大についても問題点も考えさせられるところです。

トマ=ピケティの『21世紀の資本』については、期せずして2020年3月20日から映画公開されますね!

最後に、書籍の冒頭でお金を手にいれる6つの方法が指摘されます。

  1. かせぐ
  2. ぬすむ
  3. もらう
  4. かりる
  5. ふやす

の5つまではすぐに出てきますが、6つ目の方法については書籍で学んでいくにあたって分かるようになっています。

(学校の先生である私は最初から分かっちゃっていましたが、みなさまはぜひ謎解きのように楽しんでいただければ。)

ひとまず、2020年3月31日まではインプレスブックスさんのHPにて全文公開されていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

以上、至福の読書三昧にふける巣篭もり民の書籍の良いところ紹介なのでした。

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