人間というものは、自分の環境が変わるといままで目につかなかったものが気になったりするようにできている生き物だそうです。
例にもれず、結婚をしてこれから出産を迎えるママ投資家になる私も、いままで気にならなかった企業さんがとても気になるようになりました。
もちろん、企業さんには利益を追求してもらいたいものですが、この企業さんがなくなってしまうと困るな〜というところもいくつかあるんですよね。
ということで、今回はそうした応援したい日本企業さんの一つ、ピジョン(7956)の魅力についてまとめてみました。
みなさんにとっても参考になれば幸いです。
そもそもピジョン(7956)はどんな会社?
哺乳瓶でトップシェアを誇るグローバル企業
まず、ピジョン(7956)は、どんな企業か?について。
特色のところに書いてある通り、育児用品で国内発祥、特に哺乳瓶は他の追随を許さない技術力でカバーしている分野です。
哺乳瓶売り場にいけば、そのシェアがどれほどのものかどこの赤ちゃん用品店に行っても分かると思いますw
四季報には、以下のように記載されています。(以下四季報の一部抜粋)
7956 ピジョン ぴじょん [ その他製品 ] 【URL】https://www.pigeon.co.jp/ 【決算】12月 【設立】1957.8 【上場】1988.9 【特色】育児用品で国内トップ。哺乳瓶発祥、小物に強い。近年はベビーカーにも注力。中国で高シェア 【連結事業】日本38(5)、中国40(32)、シンガポール8(14)、ランシノ14(7)【海外】62 <21・12> 【好 転】日本はベビーカーやUVケアなど外出関連低迷も、好採算の哺乳瓶は新製品効果で好調。海外は柱の中国で哺乳瓶刷新が通期貢献。肌ケア伸びる。減価償却費増こなし営業益反発。特損減る。増配。 【国内工場】設備の老朽化を受け、富士工場を建て替え。市場規模の大きい肌ケアに注力するため、研究や製造設備を拡充。北米で哺乳瓶の販売開始。まずはECで展開。 【業種】 他個人サービス・製品 時価総額順位 2/108社
最近は、デザイン性にもこだわった哺乳瓶を数多く出していて、可愛いものがたくさん出ています。
おまけに母乳実感シリーズと呼ばれる、母乳育児と併用して使いやすい哺乳瓶が販売されており、手放せないものという印象があります。
ピジョン株式会社のプレスリリース(2022年2月3日 11時00分)哺乳びん世界市場シェアNo.1のピジョンが11年ぶり…
哺乳瓶の飲みやすさなどの技術開発っていうのは、わりとニッチなので大手も参入しにくいところなのだとか。
しかも、産院などで使ってもらえるように営業をしているとのことで、入院中からピジョンの哺乳瓶を使っているので、そのまま使い続けることが多いのだとか。
このあたりは、ある意味製品を使ってもらうための仕組み作りができているのかなという印象です。
赤ちゃんも最初に触れたものに慣れちゃうでしょうしね、他のものを受け付けないとなったら、ピジョンを使うかな〜ってなると思いますw
ピジョン(7956)の海外事業について
アジアを中心にシェアを伸ばしています
そして、これもピジョン(7956)の特色なのですが、日本事業だけでなく、現在は海外事業の伸長が著しいのも好感がもてるところです。
世界での競合といっても、フィリップス(PHIA)の子会社のアベントくらいとのことで、P&G(PG)やジョンソンエンドジョンソン(JNJ)も新規参入がうまくいかなかったところでシェアがとれているというのは、今後の飛躍も期待しちゃいますね。
ベビー・ママ用品メーカーのピジョンが開発する哺乳器などが売れている。しかも国内だけではない。世界各国にマーケットを拡大し…
順調に推移しているなぁと感じます。
まぁ、最近は少し鈍化しているので、ベビーカーなどにも参入しているのかな?と思ったりもしますが、高シェアの中国以外の比率もあがってきているようです。
特に、中国以外にもシンガポールを含む東南アジアと規模はまだまだ小さいですが、インドなどでも事業展開しています。
中国は売上高構成比40%ですし、シンガポールで13.6%とのこと。(第65期定時株主総会資料より)
また、上記記事に書いてあるのですが、中国では高級路線の商品でも大丈夫だけど、インドは富裕層もその点はシビアな点ですね。
でもまぁ、衛生面的なことをいえば、インドでは誰が使ったかもわからないものを使うことは避けたい人も多そうなので、新品の哺乳瓶の需要が結構ありそうだなとは思います。
いずれにせよ、海外事業での売上高が日本事業を上回る状態のピジョンはグローバル企業ともいえ、今後のさらなる飛躍が期待されます。
新たな東証の市場区分においても、グローバル化を目指す企業がプライム市場に属することになるので、そのあたりでも堅実な企業さんかなぁと。
ウクライナ情勢や東日本での大地震の再来といった世界が揺れ動いている中、恒常的なものはないのだなぁと思い知らされています、Sayasayanです。 世界が大きく変わっていく昨今ですが、実は2022年4月4日より、東証の市場区分が現行制度[…]
ピジョンのESGへの取り組みについて
次世代への教育など興味深いものがいっぱい
そして、ピジョン(7956)を推したい理由としては、ESGへの取り組みも評価できるという点でしょうか。
母乳バンクの取り組みや中学生向け教育プログラムなどが特に良いなと思っています。
母乳バンクの取り組みは、寄付された母乳(ドナーミルク)を必要なママさんと赤ちゃんに届けるというもので、低出生体重児などの発育の助けになっているのだとか。
体重1,500g未満で生まれた小さな赤ちゃん、早産で生まれた赤ちゃんは、お腹の外の世界で生活するための機能が未熟で、様々…
どんな状態で赤ちゃんは生まれてくるかわかりませんし、ミルクの出だって個人差があるので、こういったサポートがあるというだけでも一つ安心材料だよな〜と妊婦になってからつくづく思うのでありました。
また、昨今は少子化の影響もあり、赤ちゃんを身近に感じる機会が少なくなっている世代に向けて授業教材を提供するといったことも社会的意義のあることかな、と感じています。
ピジョン株式会社のプレスリリース(2021年10月7日 11時00分)ピジョンが赤ちゃんにやさしい未来の実現を目指す[B…
というわけで、個人的に日本事業での健闘・海外展開の加速・ESGへの真摯な取り組みといった点で推せるなぁと思っている企業さんです。
やはり、子育て世代のママさん・パパさんなどに支持されているのか、株主総会通知には、「託児ルームの用意がある」との記載がありました。
今はなかなか株主総会に行くのもね…という状況ではありますが、企業姿勢として興味深いものがありますね。
こんな企業もあるんだ〜といった感じで、みなさんの参考にされば幸いです。